脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

娘の気持ち

2013-01-26 23:22:28 | 私の思い 3
雪でどこにも出かけられなかった一日。
娘は一日中TVを見ていた。
何度も夜のドラマの予告を放送していた。
癌で余命宣告された主人公が
娘のために本を書き残すというドラマだ。
娘はその予告が流れるたび
表情をこわばらせていた。

そして、夜、
そのドラマが始まったとたんに、
はっきりと「いやや!」と言った。
チャンネル権は娘にあり、
いつも
自分で好きな番組に変えているのに
今日は
なぜかチャンネルは変えようとせず、
はっきりと「いやや!」と言ったので驚いた。

「お父さんを思い出すから?」と聞いてみた。
頷いた。

「お父さんのことを思い出すとさみしくなるよね。」
と言うと頷いてくれた。

「でも、お父さんのこと、いっぱい思い出したいなあ」
と言うと、「いやや」と言う。

さみしくなるから、いやだと言うのだろうか。

たくさんの言葉は話せない娘が
こんなふうに
自分の気持ちを表現してくれることは珍しい。
だからもっと聞きたかったのだが、
それ以上は拒否された。

思い出したいけど、
つらいから思い出したくない、とすれば
私が
思い出したいのに思い出せないのと
ほとんど同じ気持ちだ。

娘もやり場のない思いを抱えて苦しんでいるのだ。

一日中家にとじ込もっていると
悲しみの連鎖反応が起きてしまうみたい。

明日は雪が止みますように!!

2013-01-26 20:33:34 | 日記 3
昨日から降り続いている雪が
昨夜からずっと積もり続けている。

今日は積雪を理由にどこにも出かけないと決め、
一日中台所にいた。

先日から、ある方のブログでおいしそうな手料理の写真を見て、
ある方からは、
残り物を利用した手料理をご馳走になって・・・・

私も
作りたいなあ、と思っていた。

記憶喪失のように
抜け落ちた記憶。
今も、
あの頃、
夫のために何を作っていたのか
まったく思い出せない。
それは
大切な過去を失った喪失感となって
私を苦しめる。

今日は
3年ぶりに冷蔵庫の掃除をした。
冷凍室にあった冷凍野菜を使って
煮物やお味噌汁を作った。

お味噌汁は夫がいなくなって初めて作る。
煮物もひさしぶりだ。

雪で外出できないから
お隣の一人暮らしのおばさんの様子を見ながら、
できた煮物をお裾分けに行った。
長い間、何も作れなかったので
これもひさしぶりだ。

手際よくはできないけれど、
ひさしぶりに
料理ができて、
少し気持ちが明るくなった。





今も雪は降り続いている。

明日は雪かきをしなければ!