脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

万灯会

2012-08-25 21:57:16 | 日記 2
今日はお寺で万灯会(まんとうえ)があり、娘と一緒にお参りに行ってきた。
この地域や檀家で初盆を迎えた方たちご家族をお招きしての会である。
今年は26人だとか…一人一人名前が呼ばれ、名前が書かれた灯籠を仏前にお供えする。
夫は昨年のお盆直前、8月7日だから、トップで名前を呼ばれた。
何もこんなところで一番にならなくてもいいでしょうに……

灯籠とロウソクだけの灯りの中、厳かな雰囲気だった。


でもね……



儀式じゃなく
本当に
夫が今も私の心の中にいて
私を支えてくれていることは
事実だから……


夫からもらったたくさんの宝物を大切にして
生きていかなければいけないことも


人はみな
死にゆく者として生きているのだということも


だからこそ
生きているこの瞬間を
いかに生きるのかが問われるのだということも


とてもよくわかるし
本当にそうなんだと思うし
私自身、
そんなふうに生きたいと思うのだけど


力がないのは
どうしようもない。


夫がいたら
こんな私、
きっと「もっと好きにすればいいよ」って
言ってくれたかもしれない。


息子のことも
娘のことも
みんな
なるようにしかならないのだから
思い煩う私が弱いだけなんだろう。