脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

絡まった糸

2012-08-09 22:26:36 | 私の思い 2
絡まった糸というのか
信仰のある人なら不思議なご縁というのか
夫が好きだった○○みゆきの歌詞を借りるなら
「縦の糸」「横の糸」と言うべきか
よく解らねど……


8月7日、
夫の命日


叔母(母の姉)危篤の知らせ。
仕事を終え、そのまま病院へ。
去年のこの日と同じように
モニターの数値を見ながら過ごすなんて……


でも、叔母が長く苦しい人生に幕をおろす
その瞬間に立ち会うことができた不思議な巡り合わせ。


94歳という高齢の叔母は
当然ながらその息子さんたちも高齢で
面倒を見る方も全員病気もちで
葬儀の段取りも大変そうだった。
そんな中で
叔母の孫(従兄の子ども)夫婦の上司が
夫が転職した当時、この地に出向しておられて夫の採用を決めて下さった方だったということが判明。
今日もお参りに来てくださり、
ご挨拶をした。
本当に不思議なつながりである。


この叔母は
家が近いこともあり、
私は幼い頃からかわいがっていただいたのだが、
叔母の勤め先(バス会社)で若い頃(当然私たちが知り合う前)
夫も義弟もかわいがっていただいたという
これまた不思議なつながりもあり、
今日はなぜだか
血のつながりはないのに
私の従兄たちと
夫の弟と
従兄の子供夫婦とその上司とが
知り合いであるという
よくわからない展開になった。


みんな
夫がつないでくれた
絡みあった糸で結ばれている。


そこに夫の意思があるのかはわからない。
でも、
夫のおかげでつながった糸なのだと思う。


夫と同じ日に叔母を看取るのはとてもつらかったけれど、
やっぱり
夫の願いを引き継いでいきたいと思う。


私は
来世も輪廻も
魂も信じることはできないけれど
私の心の中で夫の思いが生き続けていると言えるように
きちんと生きていかなければ……と思った。
斎場の都合で一日延びて
明日が告別式。
明日は母を入居施設から連れてきて
お別れをさせていただく。
今夜はたくさん泣いたけれど、
明日は母の面倒を見なければならないので
泣いてるヒマはないかな……?