脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

更なる糸?

2012-08-11 23:33:12 | 私の思い 2
今日は姪がお参りに来てくれた。
姉の末娘で
夫が一番かわいがっていた姪。


夫が病気になる前の年、
偶然、街で
姪が彼と歩いているところに出会ったと
大喜びで話してくれたことがあった。
そのとき、
夫は「○○(姪)をよろしく」と
まるで花嫁の父のような挨拶をしたそうな……


夫の闘病中、
姪はもう別れるとか
すったもんだしたらしいのだが
夫がなくなり
失意の姪を気遣う彼の優しさに
再び結婚へと話が進み
今春ゴールインした。


「お父さんは二人に一緒になって欲しかったんだよ、きっと」


我が娘のようにかわいがっていた姪の結婚式。
見たかっただろうな~


不思議な糸を感じる毎日である。

号泣

2012-08-11 22:36:29 | 私の思い 2
先日、友人に言われた言葉。



「私も○○君(友人のダンナ)がいなくなったら
生きていけんと思うから
あなたの気持ちはすごおくよくわかる気がするよ」
「涙が枯れるまで泣いたらええんよ、
泣いてあげるのはあなた一人なんやから」
「でもどっかにもう一人くらいいるかもしれんけどね~(笑)」
「でも、そんな思いをダンナにさせなかっただけ
よかったよね~」


本当に……


こんな思いは
夫にはさせたくなかった!
絶対に!



妙に納得して
号泣したのでした。

初盆

2012-08-11 22:07:59 | 私の思い 2
夫の命日は8月7日。
なので、昨年のお盆はまだ忌中で
今年が夫の初盆になるらしい。


本当は法要の前にしなければいけなかったのだろうが、
どうしても気力がなくてできなかった仏壇のお磨きをした。


夫が元気だった頃は
お正月とお盆の前には
必ずやってくれたこと。


仏壇の前に座りこんで
一つ一つ、丁寧に磨き、
磨き終わると
古くなったお線香を全部焚いて
家中に煙が充満していたことを思い出す。


夫は元気だった頃は
無宗教で
仏壇のことは家長の務めとしてやっている感じだったが
車椅子生活になってからは
毎日、何度となく仏壇の前に行っていた。
あの頃、
夫は何を考えていたのだろう……


私は
長男の嫁として
仏壇をお守りしてはいるが、
本当のところ、
どの宗教の教えも信じることができず、
そのことが
とても後ろめたい気持ちでいる。
夫が元気だった頃は
二人共同じ思いだったのに、
病気になってからの夫の宗教心の変化には
ついていけなかった。
そのことも、私にとっては
とても大きな懺悔の気持ちの原因になっている。


一番
心の奥深いところで
寄り添うことができなかった後悔と懺悔……


さまざまな宗派の告別式に参列すればするほど、
何が真実なのか
ますますわからなくて
混乱している……