脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

願い

2012-08-03 22:51:21 | 私の思い 2
一昨年の4月、
娘の手術前日に夫は緊急入院した。

夫の経過をネットで調べる情報と照らしてみても
夫から聞く術後の治療を調べても
夫の腫瘍が悪性であるという確信は深まって行った。
多分、娘の病院のドクターも看護師さんたちもそうだったのだろうと思う。

ずいぶん気をつかって下さった。


当時、
足を踏ん張って、
背筋を伸ばしていないと
その場に崩れこみそうな日々だった。
必死で笑顔を作り、娘の回復を願い、
1日も早く夫のもとへ帰りたかった。


今、
当時と同じような感覚で過ごしている。
足を踏ん張っていないと、
その場に崩れこみそうな感覚。
この時間をなんとかやり過ごして、
1日も早く夫のもとへ行きたいという願い。


私は間違っているのだろうか?
私は弱いだけなのだろうか?


夫に支えられて
知的な障がいのある娘が生きていける場所は作った。
アスペルガーの息子にとっては
生きていくことはとても大変。
私がいなくなったら
この息子はどうやって生きていくのだろうと
心が痛む。


それでも
がんばっていくしかないのだろうか?


海の底
哀しみ色に包まれて
胎児のように眠っていたい

吾をつつむ夜の闇より深きもの
絶望ではない静かなるもの