5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

三度目の正直

2019-06-15 21:03:01 |  文化・芸術
お仲間のMTさんは自分より年上だが至極壮健である。最近、彼は南西諸島の石垣島と西表島に行ってきたといってフォトツイートを上げた。海岸の浅瀬を渡る水牛車の列が映っている。現地は梅雨なのだろうが雨模様ではなく島の緑と海の青が美しい。「台湾の文化圏ですね」と戻した。地図で見る限り、台湾は南西諸島のすぐ西に位置し、船で簡単に渡れそうだ。今日の中日夕刊には「台湾から沖縄、移住の謎に挑む」という見出しの記事が . . . 本文を読む

ドローン

2019-06-14 22:06:56 | 社会
「ドローン」をキーワードにどんなツイートが現れるのかツイッターを覗くと、香港の「逃亡犯条例反対」デモのニュース中継、ウーバーの食事宅配サービス、一年で数千人が溺死するという水上での一次救助、絶滅したと思われた植物を未踏のハワイ高地で発見、高速走行中のドリフト車を正確に追尾する、アマゾンの商品デリバリーサービス、東京駅周辺で無許可ドローンを飛行させた中国人を事情聴取、大阪サミットでのドローン飛行禁止 . . . 本文を読む

岩城宏之

2019-06-13 21:53:08 |  書籍・雑誌
今日、6月13日が指揮者の岩城宏之の命日だというのは中日新聞のコラムで知った。彼が亡くなったのは2006年だから、今年で13年が経っている。十年一昔という如くに、彼の遺した録音が再放されることも少なくなったのは残念だ。国際的なキャリアを持った彼だが、その特徴的な指揮ぶりを今でも想い起せるのは、NHK交響楽団時代が長かったからだ。NHKのTVやラジオ番組を通して、そのドライブを利かせた演奏にはずいぶ . . . 本文を読む

新しい緑

2019-06-12 21:25:47 |  文化・芸術
深夜の雷雨は朝には上がって陽が輝いた。雨に洗われた公園の樹々はひときわその緑をくっきりと見せている。緑といっても濃いものから薄いものまで様々あり、そのランダムパターンがパレットの絵具のようだ。鳥たちの囁き合いもひときわ賑やかな、梅雨の晴れ間である。「しら雲を吹き尽くしたる新樹かな」江戸時代の俳諧師、椎本才麿のこの句は、高橋睦郎の「百人一句」に載っている。バルビゾン派か印象派の絵を見るように新しい。 . . . 本文を読む

プラ依存社会の報い

2019-06-11 21:31:47 | 環境
今日は暦で云う「入梅」。それに合わせて傘業界が考えたのが「6月11日を傘の日に」という、よくある〈今日は何の日〉のPRである。なにも「傘の日」にかぎらず、雨の多い国柄からして、傘には一年中お世話になる。自分のバックパックには古い折畳傘が忍ばせてある。急な天気の変化には極めて重宝する。それに持ちがいいのは、やはりメイドインジャパンの実力なのだろう。日本洋傘振興協議会の推計では。日本人の傘の消費量は年 . . . 本文を読む

漏刻祭

2019-06-10 21:06:52 | 歴史
昨日のTVで大井川鉄道井川線の旅を放映していた。いわゆる秘境を旅するというやつだ。途中の土本駅近辺に暮らす全員80越えの年寄3人の生活ぶりをとても好もしく思った。彼らは時計を持たず、駅に停まる列車の音で時刻が分かるのだという。決まった仕事もないくせに、時間だけが気になり続けている自分とは、どうやら老人力が違っていそうだ。今日10日は「時の記念日」だという。昔は身近にある時計がすべて手巻きだったせい . . . 本文を読む

シロヒトリ小噺

2019-06-09 21:35:22 | ことば
江戸言葉の特徴のひとつが音韻の「シ」と「ヒ」の入れ替わりだ。東(ヒガシ)はシガシ。質屋(シチヤ)はヒチヤ。潮干狩り(シオヒガリ)はヒオシガリなどがあるとウイキに出ている。これをベランメイな早口で云えば「江戸っ子らしい」となるわけだ。しかし、この「シとヒ」の混同は江戸っ子に限ったものでもないというのは、「ことばの歳時記」の金田一春彦先生である。「蒲団を敷く」には「ふとんをシク」「ふとんをヒク」の両様 . . . 本文を読む

祭り二題

2019-06-08 21:41:33 |  文化・芸術
年中、おまつりの多い日本。近頃は、初夏の祭りが各地で盛んにおこなわれているようだが、今日の民放ローカルTVでは、半田の〈下半田春祭礼〉が取り上げられていた。勇壮な「曳き込み」で知られる山車が主役の祭りだ。江戸時代には海運で盛んだった半田という土地柄、祭り好きの祖先の血を引いているのか、各町内ごとに見事な山車を自慢し、企業から個人までが、祭りを盛り上げようと応分の寄付を厭わない。スポンサーが増えれば . . . 本文を読む

東海地方の梅雨入り

2019-06-07 21:31:31 | 天候・気候
前線が東に移動するにつれて、それに重なる低気圧に向かって南方の温暖湿潤な大気が流れ込んでいるため、日本列島は九州から四国、近畿、さらに東海へと雨域が拡がった。TVの天気予報はいささか過剰なほど「大雨注意」を叫んでいる。夕方のニュースによると、今朝の降り始めから午後5時までの雨量は、志摩で113mm、熊野で103mmなどとやはり南岸地方が多かったようだ。この先も雨や曇が多くなるだろうということから、 . . . 本文を読む

端午の節句

2019-06-06 22:16:11 | たべもの
明日は旧暦の5月5日。端午の節句である。中国伝来の初夏の名節として、隣国の韓国でもこれを陰暦で祝う。この日は、陽気も盛んで、播種も終わった頃にあたるため、災いを退けてその年の豊作を願う日になったらしい。端午の節句にはチマキか柏餅を食べるのが約束だが、桃の節句に菱餅、彼岸に牡丹餅というように、昔の年中行事にはきまって手製の食品がつきものだった。特別な菓子を作ることが、単調になりがちな農村生活にアクセ . . . 本文を読む

みずみずしい

2019-06-05 21:32:52 | 自然
ご近所から「庭で生ったけど烏にツツかれる前に捥いだから」といって枇杷の実をたくさんいただいた。形はいびつで小身だが、食べてみると甘さもあってみずみずしい。初夏の気分で愉しんだ。濃い緑の葉に黄色の果実、遠くから見てもすぐわかる。昭和の頃は庭のある家には必ずといってほど植わっていた。枇杷はスーパーで買うものではなく、自家生産だったわけだ。平成のモダン住宅にはあまり見られなくなった庭木なのだが、今日は帰 . . . 本文を読む

韓国の日傘男子

2019-06-04 21:13:03 | 韓国
「釜山の税関が、輸入許可を得ていない外国産の保健用マスク6千万枚、時価38億ウオン分を密輸入した疑いで4社を摘発、検察に告発した」という今朝の韓国MBSニュースツイートのリード(だけ)読んで、相変わらず「微細粉塵」に悩む韓国人たちは多いのだ。必需消耗品のマスクを安価に大量輸入できれば大儲けだなと無責任な感想を持った。それにしても、過ごしやすいはずの初夏を迎えてもソウルの街中はマスク姿が多いというこ . . . 本文を読む

危うい自動運転

2019-06-03 21:39:58 | 社会
土曜日の1日、横浜市を走る自動運転の新交通システム「シーサイドライン」の始発駅で車両が逆走して車止めに衝突し、乗客十数人が重軽傷を負った。 今日の民放昼番組では例によって詳細に「ああだろう、こうだろう」と説明をしてくれた。動きはじめて5秒だとすでにかなりの速度(10kmhほど)が出ており、これがコンクリート構造物に衝突すればそのショックは大きい。モーターは各車両に独立して付いており、全車両数分の . . . 本文を読む

新天皇の行幸

2019-06-02 21:32:21 |  ニュース
令和最初の行幸になる「全国植樹祭」が尾張旭の愛知県森林公園で開かれた。式典には全国から9000人が参加したとニュースにあるから、それだけ新天皇皇后両陛下の行動に国民の多くが注目しているということだ。「健全な森林は、林産物の供給のみならず、清らかな水、豊かな実りをもたらす大地や海を育み、さらに地球温暖化防止や生物多様性保全にも大切な役割を果たすなど、私たちに様々な恩恵をもたらしてくれる国民共通の財産 . . . 本文を読む

愛するものの不在

2019-06-01 21:10:23 | たべもの
「旬の時期ではないから小ぶりだ。まだ脂が乗っていないとは思うが、焼いて食べるとおいしいと思う」名古屋卸売市場の仲買い人のコメントをNHKTVニュースで聞いた。ウソだろうと思った。「秋の味覚のサンマ 早くも初セリ」というタイトルになっている。深刻な不漁のため、今年から1年を通してサンマ漁が認められるようになったのだというが、これも初耳。8月~12月が従来のサンマ漁だったのが、年間漁獲枠を守るというこ . . . 本文を読む