5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

「野」のうた

2017-01-13 21:39:41 |  文化・芸術
超高齢の被介護人は耳が遠い。部屋のTVが家中に響き渡っていれば彼女が活動中だというサインである。 今朝はなかなか雅やかな声音が聞こえた。新春恒例の「歌会始め」である。今年の勅題は「野」だそうだ。 「邯鄲の鳴く音聞かむと那須の野に集ひし夜をなつかしみ思ふ」 という平成天皇の御製は、那須の御用邸で専門家の説明を受けながら聴いたコオロギの鳴き声を思って詠まれたもの。 「土筆摘み野蒜を引きてさなが . . . 本文を読む