ぼちぼちやりま!

悪い時が過ぎれば、よい時は必ず来る。
事を成す人は、必ず時の来るのを待つ。
焦らず慌てず、静かに時の来るのを待つ。

中宮寺半跏思惟像に逢いに行く

2013-10-17 20:33:44 | 寺社巡り
昨日今日、どうもやる気がしない日が続く。たとえば畠では例年以上の虫害にうんざりし、ままよと放っておいたら悪循環の無残な山。さらに小さな世界での人間関係にうんざりの二乗。医者にはコレストロールが高すぎる、脂質異常症の薬を飲めとうるさく言われ、加えて腰痛、膝痛、背筋痛・・・自らの怠惰にうんざりの3乗なり。

憂さが重なって目覚めが最悪になった夜明け前、唐突にも、中宮寺半跏思惟像(弥勒菩薩)に逢いたくなった。高速を飛ばして1時間半、昼前に斑鳩の里につく。はやる心を抑えて、まずは法隆寺に参詣。流石に国宝級の建造物や仏像は美しい。前回は阪神大震災の頃だから、もう15年以上来ていないことになる。

空腹感を覚えつつも昼飯をさしおいて、漸く中宮寺へ。吉田五十八の設計は素晴らしいが、悲しいかなRCは神社仏閣には合わない。時を経るにつけ、木造は風格となって味わいを増すが、亀裂を帯びたRCは老朽化という惨めさだけが目立つ。

弥勒菩薩像は相変わらず黒光りを放ちながら、かすかなそして最高の微笑みを浮かべ、凛として安らかな半跏思惟のポーズをとっておられた。1300年の悠久の時間がそこにあった。身震いとともにストーンと何かが落ちてくれた。

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