LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

高感度な骨董商

2011-03-10 09:13:49 | 骨董
東京に出張した時に、ちょうど開催されていた「平和島・全国古民具骨董まつり」に行ってきました。

私が行った日は業者向けの日だったので、まだ準備の途中の店もありましたが、
歴史の長いこのフェアーは、たいていいつも同じ場所にブースが出るので
通っているうちにおなじみのお店ができます。

いつも素敵だな、と思うお店をご紹介します。

こちらは「BOKKOYA 双啓舎」さん。
(出店準備の途中でした。)



こちらのお店は、いつも空間コーディネートが洒落ています。

古材を生かして家具や什器を作っていらっしゃるようです。



骨董の内容はもちろん、ディスプレーの仕方がかっこいい。

古道具を扱うお店は、とかくゴチャッと「飾り方なんか気にしない。」
というお店であるか、または調高級骨董を博物館のようにショーケースに入れて鍵をかけて
「お高いですよ。」というお店、このどちらかが多いんですが
「双啓舎」さんは、そのどちらでもないのです。

もう一軒、素敵なお店を見つけました。

お店の名前は、確か「花唐草」さんと云ったと思います。
(曖昧ですみません。)



見事な更紗が圧倒的なインパクトです。

更紗と印判の器という風にアイテムを抑え、
スッキリと陳列しているのですが、かえって物が美しく見える
かっこいいディスプレーです。

骨董に関して目利きであることはもちろん、個性的なショップ作りをしていらっしゃる
高感度な2軒の骨董屋さんでした。


邂逅房

2011-03-08 09:29:05 | 骨董
「邂逅房」さんは、古い布を専門に扱う骨董店です。

山小屋のようなとんがり屋根が目印。



店内は、古い着物や帯がきれいにたたんで整理整頓された状態で陳列されています。
しかも、男物と女物、襦袢、帯というように、カテゴライズされて見やすくなっているのもありがたい。
店主さんは男性ですが、この几帳面さには頭が下がります。



布をたくさん持っている人はきっとお分かりだと思いますが、
整理と分類をちゃんとしておかないと、布というのは大変です。
「あの布はどこにあったっけ。」とひっくり返して探さなければならなくなるんですから。

幅の狭い男物の帯を見つけました。



立見建設さんのギャラリーのリビングのセンターテーブルのところに使いました。

布以外の骨董も少しあります。

こちらは古いミシン。
使用可能なんでしょうかね。



古い帯、布細工、小物がきれいにディスプレーされていました。

古時計とライティングビュローのあるコーナーに
小さなガラスのコップなどがきれいに飾られていました。



その中に、気になるポットのようなものを見つけました。



ポットにしては「小さいな。」と思ったら、
「醤油差しですよ。昭和の日本の物です。」とご亭主。

可愛くて、つい自分用に買ってしまいました。

仕事用に骨董を探しに行くと、5点中1点は自分のものを買ってしまいます。
古いものというのは「見つけた時に買わないと、二度と巡り合えない。」もの。
いつも骨董の誘惑に負けてしまう私です。

骨董好きだった父がよく言っていたことばを思い出しました。

「(骨董を買うときは)迷ったら買え。買って後悔するより、
買わずに後悔することの方が何倍も悔しいから。」

どうも私には、父の教えが刷り込まれているようです。

お月さん

2011-03-07 09:10:11 | 骨董
立見建設さんのギャラリーの装飾のために、
骨董が必要だったので、市内の骨董屋さんをはしごしました。

「お月さん」は、家から自転車で数分の距離にあります。



のれんをくぐって店内に入ると、
おびただしい数の骨董の品々が。



階段箪笥などの大ぶりの家具に、土人形や招き猫。

中でも、私が気になって仕方ないのが、
こちらの昭和のプリントグラスです。



食器屋さんの閉店の時に「デッドストックを買占めたんやさ。」とご主人。

仕入れの技が「すごい。」とても真似できません。

「お月さん」には、裏にもう一つの入り口があります。



こちらは、古布を扱うショップになっています。

酒袋がたくさん出ていました。



こちらも、造り酒屋から出たのを「全部まとめ買いした。」のだそうです。
その枚数たるや、数百枚以上で「数えられない」とおっしゃいます。
骨董商の仕入れ力は資金力でもあると思い知る私。

こちらの酒袋を2枚買うことにしました。
2枚を縫い合わせて加工し、ランナーを作りました。

ランナーとなった酒袋は、うまい具合に、立見建設さんの和室に収まりました。


古い帯と酒袋

2011-03-05 11:12:58 | インテリア
6日間の出張から戻って参りました。

今回の出張は、群馬県の立見建設さんの伊勢崎展示場のリニューアルが目的です。

高山の骨董屋で見つけた古いものを所どころに配しました。



床の間に古い帯を掛け軸がわりに掛け、七つ組の「切り溜」を飾りました。



テーブルには、「酒袋」を二枚剥ぎ合わせてランナーにしたものを敷き
「兜鉢」に蓮の実をあしらいました。



リビングのテーブルにも古い帯を使いました。

家具は北欧調ですが、インテリアを和風にしたいというねらいがあったので、
あえて日本の古い帯を合わせたのです。

こちらのリビングセットは、高山の家具メーカー“日進木工”さんのものです。
(椅子のご説明は、こちらです。)



男物の帯は幅が狭いので、ランナーにぴったりです。
織りの感じもダーク色の家具に良く合ったように思います。



骨董屋巡りをして手に入れた古いものが、大いに役立ってくれました。

今回、家具の納品が全てでないので、スタイリングも100%済んでいないため
もう一度行って仕上げなければなりません。
リニューアルオープンは3月後半。

再び群馬に行くことができるので、「うれしいな」と思っています。