LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

実の成る木 その5

2009-06-09 20:58:22 | ガーデニング
出張から帰ってきて、家で一息ついていたら
お隣りから悲痛な泣き声が聞こえてきました。

聞きなれた声の主は、お隣りの”白山くん”です。
「ははーん、また“ひなたちゃん”とけんかしたんだな。」
よくあるいつものことです。

しばらくすると、うちの庭先で“ひなたちゃん”の声がします。
どうやら、うちの庭の“楮の実”を食べに来たようです。

「たくさん実がなったから、採るの手伝ってくれない。」
「いいよ。」というわけで、
”楮の実”の収穫が始まりました。



”niwa-coya”さんから梯子を借りてきて
高い枝に成った実もどんどん採っていきます。

しばらくすると、”白山くん”がやってきました。
「ぼくも採りたーい。」

あれ、けんかのことは忘れたのかな・・・。
ふと見ると、”白山くん”のほっぺには
赤くはれ上がった三本の爪によるひっかき傷が・・・。
「はっくん、どうしたのその傷?」
「あのね、”ひなた”にやられたの。」
白山くんの目には、ジワーッと涙が浮かんできます。

「まあ、いろいろあると思うけどさ、とにかく落ち着こうよ。」
などとなだめながら実を採るうちに
白山くんは徐々に機嫌を取り直しました。



塀の上に登って、次から次と実を採って
「こんなに採れたよ。」と手を差し出します。



ネバネバとした液でベトベトになりながら
たくさん実を採ってくれました。



“ひなたちゃん”と”白山くん”と、私の三人で
採ったボールにいっぱいの“楮の実”です。

さっそくホワイトリカーに漬けてみました。



漬けてから、三日目の様子がこちらです。

三日目にしてすでに、実と同じきれいなオレンジ色になりました。
”ひなたちゃん”と”白山くん”のおかげで、
人生初の果実酒作りができました。

“ひなたちゃん”、”白山くん”ありがとうね。

それにしても、果実酒作りが
けんかの仲裁に一役買うとは・・・。
ともあれ、仲直りができてよかったよかった。


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2 コメント

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知らなかった! (マリ)
2009-06-12 12:03:40
椿の実なんて初めてです!
そもそも実がある事さえ知りませんでした…。
きれいなカクテルができそうですね♪
最近なかなかタイミングが合わず~…(涙)。
会いたいです♪
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紙の原料 (ながい)
2009-06-12 22:14:55
楮(こうぞ)というのは”紙”の原料なので
実もどことなく繊維質っぽいです。
すごく甘い実なので、何かに使えたらと思い
てっとり早くお酒でしたが、
マリさんだったらもっと使い道がいろいろ思い浮かぶかも・・・。

いずれにしても、近いうちに会いたいですね。
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