LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

美しい収納 その2

2015-11-05 09:39:27 | インテリア
ワードローブに続いて、パントリーの収納について書きます。

今回室内装飾を手掛けさせていただいた奈良の工務店さんのおうちには、
ハンス・ウェグナー、ポール・ケアホルムの家具、ポール・ヘニングセンの照明など
素晴らしいアイテムが導入されていました。

北欧の名作家具、照明が美しい空間を作り出しているリビング、ダイニングから
キッチンの奥にパントリー(食品庫)が見渡せるようになっています。



いつもなら、オリーブオイルやヴィネガーなどのボトル、ピクルスやオリーブなどの瓶、トマトやビーンズの缶など、
たくさんの色とりどりのパッケージが並んだパントリーを作るところなのですが、
今回は、家具と照明の作る空間の足を引っ張らないようなパントリーを作らなくてはならないと思いました。

そこで考え、白いイメージのニュートラルなパントリーを作ることにしました。



あくまでもパントリーなので、食品以外のものが入っているのは不自然です。

手前左の棚のみ飾り棚として、キャンドルホルダーなどを配し、あとは食品中心に物をストックする棚を構成します。

ダイニングから見える部分の棚には、パッケージそのままを置かないで、食品を瓶に移し替えて並べることにしました。

ペンネ、ファルファッレ、コンキリエなどのショートパスタ、ガルバンゾ、ムング、白インゲンなどの豆、
小麦粉、オートミール、ドライバジル、ペルーシュシュガーのブラン。
白い色のものを中心に瓶に入れ替えて並べます。


下の段のワイヤーバスケットには、白っぽいパッケージのグリッシーニ、フォー、オートミール、ワッフルビスケットの箱を入れます。

床じかには、食品は置かないで、モロッコのマルシェかご、DEAN & DELUCAのLLのキャンバスバッグを置きます。



ダイニング側からは直接見えない棚には、いつものようにミネラルウォーターやジンジャーエールのボトル、缶その他もろもろ
パッケージを置いてパントリーらしくします。



奥行の深いオープン棚にはワイヤーバスケットに食品を入れて置くと便利です。

バスケットを置くことで、棚に抽斗があるのと同じ効果が得られます。
抽斗が無いと、缶や瓶を手前の方から使うしかなく、奥のものを取り出すためにいったん手前のものを出して奥のものに手を伸ばさなければならなくなります。
棚の上の段は、特にバスケットが必要です。
基本は、上の段に小さいバスケット、中に入れるものは軽いもの。下の段は、大きいバスケットに瓶や丈のあるボトル、重さのあるものを入れます。
透かし型のワイヤーバスケットなら、中に入っているものが分かり、なおかつ重いものを入れても大丈夫です。
持ち手があるので、そのままキッチンに運ぶこともできます。

キッチンの収納以外に、このような大きな容量のパントリーは必要ないとお思いでしょうか?

私はそうは思いません。

パントリーは食品のストック以外に、キッチンのカップボードに入れるのはちょっとどうかと思うようなもの、使う頻度の高くないもののストックスペースにも適しています。
私は、ホットプレート、ロースターなどの電化製品、カセットコンロ、大きい土鍋、飯台、重箱、蒸し器など、キッチンのキャビネットに入れにくいもの、キッチンペーパー、サランラップ、オーブンペーパーのストック、めったに使わない大きいタッパーウェアー、ピクニックバスケット、保温のできるジャーなどを半畳のスペースにストックしています。
そのスペースを私は「鍋倉庫」と呼んでいます。

パントリーの使い方は、食生活と生活スタイルに合わせ様々でいいと思います。

贅沢なようでいてキッチンの広さを有効に使うために必要なスペースです。

ただし、物が置けるからといって、都合よく物を詰め込むスペースにはしないでくださいね。
食品を死蔵させずに、せっせと美味しいものを作るよう頑張りましょうね。