LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

ポジャギのワークショップ

2009-08-07 21:57:44 | クラフト
長らくブログを更新できずにおりました。
実は、先月末から東京を離れて、岐阜県と秋田県に滞在しておりました。
仕事なのかバカンスなのかよくわからない日々を過ごし、
あっという間に2週間が過ぎてしまったというわけです。

地元である岐阜県高山市の家具メーカー”KITANI”さんのオファーを受けて
「ポジャギ」のワークショップの講師のお仕事をいたしました。

”ポジャギ”とは、韓国の美しい布の手工芸品です。
布を接いで縫ういわゆるパッチワークで、掛け布として使われたり
あるいは物を包むのに用いられた風呂敷のような布が
韓国の”ポジャギ”と呼ばれるものです。



偶然にも私は、20年ほど前に”ポジャギ”にそっくりのパッチワークを作っていました。
”アカネ”やら”セージ”で染めたローンの布を表裏関係なく使えるように
「折り伏せ縫い」で縫いつなげて、パッチワークの掛け布を縫っていたのでした。

”ポジャギ”のワークショップの講師のお話をお受けできるかどうか思案しながら、
”ポジャギ”の縫い方はどんなものなのかな、と調べてみました。
すると、なんと驚いたことに”ポジャギ”もなにも知らないで作っていた20年前のパッチワークが
縫い方といい色合いといい、韓国の”ポジャギ”と寸分違わないものだったということを確認しました。

私は若いころ”アメリカンパッチワークキルト”に熱中していたものですから、
韓国の手工芸とアメリカのパッチワークキルトの酷似している点を見つけることができました。
手工芸というのは不思議ですね、遠く離れた国同士で
そっくり同じ技法があったりするのですから。

”ポジャギ”の専門家ではないけれど、私なりの”ポジャギ”でよければ
手軽に楽しむことのできるアジアのパッチワークを、お教えして差し上げることができると思い、
お仕事をお引き受けしました。

7月25日、”KITANI”さんで
「ポジャギのワークショップ」が開催されました。



「北欧の家具」が美しく並んだ、”KITANI”さんのセミナールームに、
23人の受講生がお集まり頂きました。
(立っていらっしゃる方が社長の東さんです。)

講座の始めに“稲田さん”が私を紹介して下さいました。
(じつは稲田さんは、小学校からの私の幼ななじみです。)



型紙を切って布を裁ち、はぎ合わせます。
縫いしろを小さくしてへらで折り、ぐし縫いではぎ合わせてから
折りふせて縫うのが”ポジャギ”の縫い方です。

受講者のみなさんのなかに一名だけ男性の方がいらっしゃいました。



2時間のワークショップで、めでたく”コースター”が縫い上がりました。



各々に”コースター”を手にしての記念撮影です。



パステルカラーのコットンで、かわいい”コースター”が完成しました。



唯一の男性の生徒さんも、コースターを手にしてニッコリ。



ワークショップをやって、いつもよかったと思うのは
完成したときの生徒さんの笑顔に会えることです。

このワークショップを機に、手仕事の楽しさを知ってもらえれば、
そして”ポジャギ”の真髄の、物を布をいつくしむ心にふれてただければ
そう思う私でした。