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リタイアーのよもやま話

無駄でないもの

2010-10-06 11:12:28 | 人生
森博嗣氏は、言った。


生活から無駄なものを切り捨てていくと、最後に残るのは
何だと思いますか?」

「無駄でないもの。君自身が残ることを祈る」

以上。


この文章を読んで、何かしら、説得力を感ずる。

ところで、時にこのようなことを考え込むことが
あるのだが、そのような時に限って、自分の存在
って、何の意味があるんだろう?なんて、考える
のである。

若い頃は、考え込むと、自分自身に意味があるか
どうか、自分でも分からなくなってくるので、
いっそのこと、なんて思ったりもしたが、死ぬ勇気
は無かったし、「生」に何かしら未練が残ってたり
して有耶無耶にし続けてきた。

この歳になると、自分の「生」に、本当に意味があるか
なんて、考えると、自分自身の「生」に意味づけしよう
にも、手の打ちようがないというのが正直なところだ。

時すでに遅しか?

無駄でないものと言い切るには、確信が持てないし、
無駄であるというには、ちょっと寂しすぎる。

新聞の社会面の不幸な人生の記事を見て思うに、年金を
取れる生活に辿り着けたのは、せめてもの、救いかも知
れないなんて、かってに、自己弁護している?

パロディーだが、「階前梧葉已秋声 未覚池塘春草夢」?
の気分でいたのだが。