去年4月に撤退した西蔵山に再度行ってみた。
前回イノシシと鉢合わせしたので、今回はラジオを鳴らしながら入山した。
イザとなったら(人間が)ここに逃げ込めばイイ(登山道入り口付近の害獣捕獲ワナ)
ところが一年振りに来てみたら、倒木と枝打ちで登山道も踏み跡も消えていてビックリ。
ともあれ記憶を頼りに尾根道を目指して登りあがる。
荒れ放題の西蔵山登山道
それでもほぼ倍の時間を掛けて頂上に到着した。
立ったまま水とバナナで一息ついて、遥か先の通信塔の立つ本宮山に向かう
段々と荒れ方もひどくなって、ホントに行けるの?って感じになって来た
それでも何とか尾根道をキープしながら前へ前へ・・・
西蔵山を離れて次のピークに移って、どうやらちゃんとした踏み跡の残る尾根道に出た。
しかし最近はあまり人が入って居ないようで、案内板も以前に増して朽ちている(左折が正解)。
あと40分も歩けば本宮山となった時点でタイムアウト
折り返しの時刻を13:00と予め決めて居たのでここでUターン
今朝登って来た分岐点まで今きた道を戻るのだが、倒木、枝打ちで道を塞がれついに迷子状態。
分岐の目印に雑木を束ねて方向指示にして置いた場所すら見当たらない。
探しながら歩き続けたら、なんと 再び西蔵山まで来てしまった。
枝打ち雑木で先が見えない
この辺りか?・・・と思える辺りに分け入り、どうも違うようだとまた尾根道に登り返しす。
こんなことを繰り返していると、ヘリの飛来を受けた昔の悪夢が蘇る。
夕暮れまでに何とかルートを見出さなければと気持ちが急くが、最後は本宮山まで行って
安全に参道を下りればイイとの思いがあって焦ることはなかった。
そんな事をしながら見覚えのある道に出て無事、西蔵山登山口に下山した。
山で道迷いした時の心細さは経験しなければ分からないが、最後の脱出手段(エスケ-プルート)を
決めてから行動することだと改めて思った。 ビバーグか、動かないで待つか などなど。
今日の段階でまだ行方が分からない新潟県の親子のことに思いを馳せる。
もう10日が過ぎた。
新潟の五頭山は易しい山で親子で登れる整備された山と聞く。
赤安山582m→扇山524m→? (松平山953m)は、この辺りの山と変わらない標高だが
ルートがいくつもあって、五月と言えども朝夕は0度近くまで冷え込む雪の残る山だ。
息子を連れた父親の気持ちは如何ばかりかと無事を願う。