奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

間取りと暮らしと収納計画の優位性を生活スタイルから紐解くように、設計デザインの前段階である間取り検討時に生活のバランスと日常的な整理整頓につながるクローゼット類。

2022年11月03日 | 設計の事デザインの事

人生の潤いを生み出す暮らしの空間を

設計デザインのチカラで・・・・・。

やまぐち建築設計室ホームページ 

※コレクションルーム兼ウォークインクローゼット

 

よく考えられた住まい、

「家」を建てると

暮らしが楽しくなる。

 

※コレクションルーム兼ウォークインクローゼット

 

家づくりを考える中で、

収納にお悩みの方は

多いのではないかと思います。

 

家事効率だけでは無くて

スッキリとした

居住空間や過ごし方の密度、

充実感といった観点からも

このポイントは無視できません。

 

ファミリークロークや

玄関収納などがある中、

比較的間取りと暮らしの計画時に

直面して悩みの種になるであろう

ウォークインクローゼットについて。

 

収納の基本として

まず最初に押さえておくべきことは、

クローゼットや押し入れなどの

造り付けの収納スペースは

本来使いにくいものだということです。

 

これらのスペースを

使いやすいと感じている事も

あるかも知れませんが

説明しておくと、

造り付けの収納スペースは

小物の収納に向いていないためです。

 

クローゼットや押し入れなどの

造り付けの収納は

まず奥行きが深く作られています。

 

洋服や布団を入れるには

丁度いい奥行きですが、

小さめの収納物に関しては

奥行が深すぎるため、

実は相性が悪いという事です。

 

また、この他に理由とし

て棚が動かせないことも

小物の収納に向かない理由の

一つとして考えられるかもしれません。

 

家の中にあるものは

大きさがバラバラなので、

棚の高さが動かせた方が

臨機応変に収納できます。

 

しかし、クローゼットや

押し入れでは棚は固定されているため、

使いにくさが目立ちます。

 

このように、

造り付けの収納スペースは

本来使い辛い

といったポイントを踏まえて、

収納の基本をここで押さえ、

把握しておくべきポイントは

使うものは使う場所に

といった考え方です。

 

例えば、リビングで

ハサミを使いたいとなった場合に、

どのような場所から

取り出すのをイメージしますか?

 

この他にも、

例えばですが和のスタイルで

寝室で布団を取り出したいとなった

場合にどのような収納を

イメージしますか?

 

前者の場合、

多くの方はチェストから

取り出すのをイメージし、

後者の場合、

多くの方が押入れから

取り出すのをイメージすると思います。

 

ここで大事な考え方は

使いたいものそれぞれに

最適な収納場所があるといった事です。

 

片付かないのは

収納の数が少ないから

といったことではないことを

前提条件として考える事。

 

次に、ウォークインクローゼットの

メリット・デメリット。

 

収納の基本を押さえたら、

間取りを考える中で、

ウォークインクローゼットについて

考えておくべき事・・・・・。

 

ウォークインクローゼットとは

衣類などを収納するためのスペースで、

人が入って使用できる

収納空間のスタイル・・・・・。

 

ここで注意しておきたいことが、

この収納は

押し入れやクローゼットと違って

普段使いするものをしまう場所

だということです。

 

では、その点を踏まえた上で、

メリットやデメリットについて・・・・・。

 

まずメリットとして

挙げられる大きな点として、

クローゼット内で

着替えができるといったことです。

 

その名の通り、

中に入って衣類を選べるため、

その場で簡単に着替えられます。

 

沢山の衣装を持っている方、

お洒落が好きな方にとっては、

憧れのクローゼットの形と

呼べるかもしれません。

 

次にデメリットとして

挙げられるポイントが

通路部分が比較的

デッドスペースになる

といったことです。

 

ウォークインクローゼットには

通路部分が生まれることとなりますが、

そこには物を置くことができません。

 

限られたスペースを

有効活用したい場合は

注意が必要です。

 

また、この他にも

自然に光を取り入れにくい

といった点もデメリットです。

 

窓を設ければいいと

考える方もいるかもしれませんが、

衣服に日差しは天敵です。

 

そのため、

ウォークインクローゼットに

照明をつけることになりがちですが、

自然光で見る場合とは若干異なるため、

お洒落好きの方にとって、

その部分で不便に

感じる方は多いかもしれませんから

照明計画にも配慮が必要です。

 

そしてウォークインクローゼットを

計画するときは、

実用性を踏まえた

有効寸法を考える必要がある

といった点にも注意が必要・・・・・

 

そこへ収納する

衣装の配置に対しての

奥行きを把握するように。

 

また、収納のユニットによっえは

引き出しを考慮した

通路幅を考えるといった点も

注意が必要。

 

この収納にコレクションBOXや

収納ケースを計画する事も

多いですが、

設置する際に、

その引き出しを出す

スペースをきちんと

考慮しなくてはなりません。

 

内部で着替えたい方は

もう少し広くする必要が

あるかもしれませんが、

無駄に広すぎると

デッドスペースのように

になってしまう場合があるので、

優先順位には注意が必要。

 

この他の注意点として、

換気扇を設置することや、

コンセントの設置についも・・・・。

 

この収納では、

どうしてもホコリや湿気が

生じやすいため

換気扇があると便利ですし、

内部でアイロンやプレッサーを

使用する場合は

コンセントがあれば便利です。

 

どの間取りを考える場合でも

同じことですが、

実際に使うイメージを持って

計画を意識する事が大切・・・・・。

 

収納の基本は「使うものを使う場所に」

といった点です。

 

ウォークインクローゼットを

設置する場合も、

自分の暮らしに

その収納方式が本当に必要かどうか?

という事を吟味した上で

検討するように・・・・・。

 

メリットやデメリットのみではなくて

自分達の暮らしに

収納のカタチが

馴染むのかどうか・・・・・。

 

今の暮らし方と比べて

それが改善になるのかならないのか?

 

新築の場合も

リフォーム・リノベーションの場合も

そういった部分を

意識する事で間取り自体も

随分変わりますよ。

 

住宅設計デザインの付加価値で

味わう事の出来る暮らしの心地。

 

暮らしのカタチを丁寧に

愉しみと価値を生み出す

空間デザインが持つ

魅力を味わう住まい造りを

考えてみませんか?。

 

 

◼️設計デザインの問い合わせ
ご相談・ご質問・ご依頼等は
やまぐち建築設計室
オフィシャルホームページ

お問い合わせフォームから
お申し込みください。
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やまぐち建築設計室
建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/
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