※リノベーション着工前の中古住宅外観
※リノベーション後の外観・外構
※中古住宅購入時の様子
※解体・骨組み耐震補強工事中の様子
中古住宅を購入して
リフォームやリノベーションを
考えるケースもあると思います。
※中古住宅をリノベーションした様子(DK+廊下+水回り)→(LDK+リビング階段)
新築の場合でもそうですが、
リフォーム、リノベーションにおいても
依頼する会社は色々あり、
工事予算や要望内容によって
依頼するべき会社(窓口)も変わります。
そして相談する会社(業者)によって
結果は大きく変わります。
古い住宅は新築住宅と比べて、
多くの異なる部分があります。
それが原因で
価格が比較的安くなる一方、
快適な生活を送るためには、
購入後、入居前に一定の改修が
必要となる事もあります。
断熱性を上げる事。
性能向上させるためには、
単に高性能の断熱材を
設置するだけが 解決策ではありません。
別の重要な要素が存在します。
それは、空気の移動を
制限する事です。
簡単な例ですと隙間風ですね。
なぜなら、 空気は熱を伴って
移動する性質が あるからです。
そのため、
この空気の自由な移動を
抑制することが 重要となります。
これが「気密性」と 呼ばれるものです。
床古い家は床が地面に
接しているため、
床下を通る冷気が
室内を冷やす一因
となります。
まず、床下の隙間を閉じ、
室内壁である
間仕切りから
冷気が上がってくるのを
防ぎます。
次に、適切な性能のある
断熱材で
床下全体を
覆い尽くします。
床下の断熱材については、
新たに設定された
断熱等級5(ZEH水準)に
適合するものとして、
グラスウール高性能
24K105mmが推奨されています。
外壁の断熱
外断熱:外断熱工法は、
外壁の外側から
断熱材で包む方法です。
柱やその間にある壁全体を覆います。
リフォームやリノベーションですので
特に土壁で構築された
外壁の場合、
壁内部に断熱材を入れることが難しいため、
この外断熱工法が効果的です。
工事も比較的容易なため、
お勧めの方法です。
内断熱:内断熱は、
外壁の壁内に
断熱材を充填する方法です。
しかし、
先の説明のような土壁の場合、
断熱材を入れるための
空間が存在しないため、
室内側に断熱材を設置します。
その結果、
壁が内側に向かって突き出る形となります
断熱等級4では
高性能グラスウールで84mm、
断熱等級5では
高性能グラスウールで105mm。
ただし新設の壁や
閉鎖した開口部については、
断熱材を壁内に設置する事は可能です。
勿論、土壁全体を解体して
新たに壁をつくり変える場合は
壁内に断熱材を充填する事は
可能になります。
屋根・天井の断熱
屋根や天井に
断熱材が設置されていない住宅は
意外と多いです。
※古い中古住宅の場合や違法建築物の場合
適切な厚さの断熱材を
新たに敷き込むことにより、
室温を快適な状態に
保つことが可能となります。
なお、2022年4月に設定された
断熱等級5(ZEH水準)に
適合する断熱材としては、
グラスウール高性能14K155mmが
推奨されています。
開口部の改修について
窓サッシの断熱性能は
非常に重要で、
可能な限り高性能なサッシに
交換する事を強くお勧めします。
ただし、
既存のサッシを交換する際には、
それなりの費用が発生します。
サッシ周辺の
外壁部分を一部切り取り、
サッシを取り外した後、
外部と内部の
補修が必要となります。
冬場、
熱の大部分は、
ガラス部分を通じて
外に逃げてしまいます。
そのガラス部分を
高断熱ガラスに
交換することにより、
冬季の寒さ対策に効果的で、
費用対効果が
大きく上昇します。
小さな窓については、
インナーサッシを
設置することも有効です。
※室内にプラスする窓です
ただし、頻繁に開け閉めしたり
出入りをする場所では、
2枚建てのサッシを
開け閉めする必要がありますから、
少々面倒かもしれません。
隙間を閉じる(気密性能の向上)
屋根裏は隙間の宝庫
屋根裏は
蜂の巣ができたり
建物の建っている地域によっては
野生の小動物等が
出入りできるほど
意外に隙間が多い部分です。
また、
室内で温められた空気が
高い屋根裏から
外に抜けてしまい、
室内の空気が
冷えてしまう現象があります。
これを防ぐため、
気密性を向上させる目的で、
屋根裏の外壁面にある
隙間を埋める工事も検討要素です。
建物が傾いていると
柱の上下に隙間が生じ、
その隙間から
外の風景が
見えることもあります。
これらの隙間を
無くすためには、
建物の傾斜を修正し、
冷気の侵入を
防ぐことが重要です。
雨漏りの改修
過去何度も雨漏りの
補修をしている家は、
雨漏りが
常習化している家ですから
その根本的な問題が
解決されていない
可能性が高いです。
一時的な応急処置は、
あくまで業者の
営業活動に過ぎません。
屋根の葺き替えも視野に入れる
屋根材が劣化している場合、
この機会に屋根を
葺き替えも
検討することを
お勧めします。
費用はかかりますが、
新しい屋根材は耐久性が高く、
雨漏り対策にも効果的です。
漏水場所の原因は、
雨漏り部分の
上部ではないこともあります。
特に風の強い場所に
建つ家では、
外壁に当たった雨水が
壁を伝って上昇し、
軒下や屋根の
上部隙間から
室内に入ることがあります。
構造の問題
建物の耐震性を
向上させる改修を検討。
間取りの変更や
柱の撤去は勝手にしない事。
DIYによる間取りの変更や、
柱が邪魔だと感じての
無計画な撤去は
避けるべきです。
その柱が
どのような力を受けているのかを
しっかり確認し、
撤去しても問題ないか、
また補強が必要かどうかを
判断する必要があります。
壁や柱を撤去することで
耐震性が大きく低下するため、
必ず補強や変更後の
構造計画を同時に考慮する事が重要。
このような判断は
建築の専門家と相談した上で
行ってください。
既存部分の
安全性や耐震性はあるかどうか
古い家はほとんど
耐震性が低いです。
耐震診断を実施すれば、
木造2階建ての家のほとんどが
評点が低いケースが多いです。
一般的には、
1981年5月までの建築物(旧耐震)は
耐震補強が必要と言われていますが、
今は基準年を2000年と見ています。
2000年以前に建てられた
木造建物は
現行の法規制以前のものであり、
基本的には
耐震補強が必要となる事が多いです。
古い建物であれば、
木造の平屋を除いて
ほとんど確実に
耐震補強が必要です。
建築の専門家と相談し、
適切な耐震補強工事を
行うことを推奨します。
今回、
僕は特に重要だと思われる
点を提案しましたが、
もちろん他にも
基礎や床下の状態、
シロアリの存在、
水回りの土台の劣化など、
確認すべき項目は多数あります。
古い住宅の耐久性は、
建設時の施工会社の
考え方や技術により、
また、以前の住人の
メンテナンス状況により
大きく変わります。
業者選びにあたっては、
建物の状態を
調査・理解せずに
予算に合わせた
見積もりを出すような
業者ではなく、
建物をしっかり調査し、
必要な部分を修繕し、
予算を明確に提示してくれる
項目がある業者を
選ぶことが重要です。
もし、お悩みある中古住宅を
購入されたのであれば、
予約制の個別相談お受けしています。
ご質問等あれば気軽にお申し込みください。
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