奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

二世帯住宅で同居を考える暮らし方にも色々な考え方もありますが生活の視点をキチンと持ちながら日常生活での家事や暮らしの時間をイメージして両世帯の時間的な考え方も間取りの設計に。

2024年10月15日 | 2世帯住宅

2世帯住宅の間取りについて。

※二世帯住宅設計提案間取りイメージ図(2階子世帯)

 

2世帯住宅は、

2つの世帯が

同じ建物内に住む

住宅のことを指します。

※二世帯住宅設計提案間取りイメージ図(1階親世帯)

 

2世代、3世代での

同居が多かった時代には

そういった名称も

ありませんでしたが

暮らし全体に社会的な変化もあり

二世帯住宅という

言葉も生まれました。

※実際には住宅産業による造語

 

2世帯住宅は、

家族が同じ敷地内で住めることや、

住居費を抑えることが

できるという

メリットがあります。

 

しかし、

2世帯住宅の間取りは、

今では一般的となっている

単世帯住宅とは異なり、

2つの世帯の生活を

考慮した設計が必要です。

※生活スタイルの変化によるところが大きい

 

実は単世帯住宅よりも

生活の質が問われる

2世帯住宅の間取り。

 

当たり前の事なのですが

実際に家造りについて

考え始めた際には

悩むところになります。

 

単世帯住宅でも

当てはまる事ですが

二世帯住宅や多世帯住宅による

同居となれば

暮らしの根底から

考えるべき内容ですので

予めの考え方の整理として。

 

プライバシーを確保する。

2世帯住宅では、

2つの住居が同じ建物内にあるため、

世代や生活文化を考慮した

プライバシーの確保が大切です。

 

例えば、

各住居の出入り口を分けることや、

リビングなどの共有スペースと

プライベートスペースの在り方が

単世帯住宅以上に

考慮されます。

 

共有スペースの存在。

2世帯住宅では、

共有スペースを

どのように

間取りに組み込むべきなのかを

慎重に考える

必要性があります。

 

少し先の家族の変化も

考慮しながら

実際の暮らしをイメージした場合に

理想だけではなくて

ライフスタイルの

世帯間ギャップを

どのように吸収するのか?

または分離するのか?

コミュニケーションの

取り方も含めた

場所の考え方が重要になります。

 

例えば、

リビングやキッチンを

共有スペースとして設けることで、

一緒に食事を楽しむべきなのか

そうではないのか?。

 

家族で過ごす時間を

世帯全体で増やすべきなのか

そうでは無いのか?。

 

コミュニケーションの時間を

週末に集約するべきなのかどうか・・・etc。

 

部屋の配置を考慮する。

上記内容にも関連しますが

2世帯住宅に限った事ではありませんが

各住居スペースで

快適に生活するためにも

部屋の配置は重要です。

 

例えば、

各世帯の住居が

隣り合わせの配置になっている場合は、

お互いの生活音が

気になってしまうことがあります。

上下階でもそれは同じことなのですが

夜になると外部からの

ノイズが少なくなる分

気になる状態になります。

 

そのため、

部屋の間に

共有スペースを挟むことで、

各住居の独立性を

確保することができます。

 

各住居の機能性を考慮する。

2世帯住宅では、

各住居の機能性を

考慮することも重要です。

 

どちらか一方の住居が

高齢者であったり、

身体に不自由を持っている

という場合もあります。

 

その場合は、

バリアフリー対策を

どこまで反映するのかも重要な要素です。

 

例えば、

住宅内にホームエレベーターを設けたり、

広いドアを設置することで、

車いすや歩行補助の利用が

しやすくなります。

 

また、

階段の昇降が難しい場合、

1階に寝室を設けることが

できるようになっていることなども

重要です。

 

収納スペースを考慮する。

2世帯住宅では、

2つの世帯の生活に

必要な収納スペースも

考慮する必要があります。

 

例えば、

各住居の収納スペースを

区分して設けることで、

衣服や生活用品を

管理しながら

収納することができます。

 

また、

共有スペースにも

収納スペースを設けることで、

区別した状態のものと

共有で使うものをわかりやすく

収納することができます。

 

2世帯住宅の間取りは、

もともと同居スタイルで

暮らしていれば

生活文化の違いに関して

意識は出来ると思いますが

二世帯住宅の計画を

検討するようになって

同居を意識する場合だと

随分考え方自体が異なります。

 

2つの世帯の

生活スタイルや

家族構成に対して

生活全般の意識も大事です。

 

どれだけ過ごし方の内容を

意識できるのかで

住まいの質は

良くも悪くも変化します。

 

過ごし方をどれだけ意識して

住まいのイメージを

持つのかによって

家造りの内容も随分変わります。

 

過ごし方を意識した考え方も

丁寧にと思います。

 

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奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
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