奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

エアコンの室外機やガス給湯器、設備関連の音などもそうですが、意識での違い、オーディオや音楽、生活音や近隣との環境、家の中での環境、人は暮らしの中で同じ音の種類であっても音の意味を変化させます。

2019年04月17日 | 家 住まい 間取り プラン

注文住宅・マイホーム・住宅設計・見取り図・間取り図

デザイン・インテリア・お問い合わせ・ご相談

やまぐち建築設計室ホームページ

http://www.y-kenchiku.jp/

※DAIKEN・サウンドデザイン

 

人は音をその立ち位置で変えてしまいます。

立場や環境によって変化する音の意味。

同じ音であっても異なる意味に変化するという事。

家族間でも「音の持つ意味」は違いますよね。

大きな音、小さな音の違いだけでは無くて

小さな音でも気になる環境や時間

そういう立場だったり・・・・色々と。

 

思い当たることはありませんか?

 

暮らしと音の関連性・・・・・。

それは生活音だったり

近隣の環境だったり、

あえて意図的な音だったり。

※オーディオルームデザイン実例

 

どのように暮らすのか?

どのような環境で暮らすのか?

という事にも関連しますが、

趣味や暮らしの計画にも関連する事柄。

 

それらを考えるときにですけど、

例えば・・・・・・。

音に関してですが、

有意の音と無意の音という「区別」がある事。

 

有意の音というのは、

話し声とか、音楽の音などのように「意味」

を持っている音のことをいいます。

 

それに対して、無意の音というのは、

風の音や交通の走行音などのように、

場合によっては特別の「意味」を持たない、

単なる音のことです。

 

そして、生活の意味で

防音ということについて考えるとき、

この有意の音、無為の音という概念は、

たいへん重要な意味を持ちます。

 

それはなぜかというと、

有意の音というのは無意の音にくらべて、

小音量であっても耳につくからです。

環境計画論でいう「カクテルパーティー効果」のようなもの。

 

例えば、地下鉄や電車、

バス等に乗っている時のことを考えてみると。

 

地下鉄の車両や電車、バス等で

走行中の音。

それには、かなりの音があります。

しかし、そんな中でも多くの人は、

それほど苦には感じていません。

なかには眠っている人もいるくらいです。

 

ところが、その環境の中で

隣に座っている人などが、

イヤホンで音楽を聴き始めたとして、

そしてその音がイヤホンから漏れてきた場合、

それは地下鉄の走行音などとは

比べ物にならないくらい

小さい音であるにもかかわらず、

耳に付いて、たいへん居心地の悪い、

そんな思いをしたことのある方は

多いのではないですか?。

 

それは地下鉄の走行音が無意の音であるのに対して、

イヤホンから漏れてくる音は

有意の音であるからです。

 

先にも書いたように、

人は環境によってその音の意味を

変えてしまいます。

 

自分の中で・・・・・。

 

そして例えば防音室を考える時は、

音楽を演奏することを目的とする場合、

有意の音を取り扱うことになります。

 

そこが同じ防音でも、

交通騒音などに対する防音とは、

かなり違った考え方をしなければならないところです。

 

無意の騒音ならば、

ある一定の防音性能を持たせて、

計測値をあるレベル以下にすれば、

それで解決する場合が多いのですが、

音楽のための防音室やオーディオルーム等は、

外へ漏れ出す音が、

いくら計測値としては小さても

有意の音であると、

やはり耳に付いてしまいます。

 

ですので、メロディーやリズムが

判別しにくくなるような音にまで

遮音性能を高めて、

無意の音として感じられるようにする必要があるのです。

 

音楽等のための防音室を作るにあたっては、

このことをよく認識しておかなければなりません。

 

でも、このことをよく知らない

有意の音と無為の音という

区別もご存知ではない防音屋さんが多いのも事実です。

 

よく、防音工事を行ったあとで

騒音計というものを取り出して音を測り、

ほら30デシベルも音が小さくなりましたよ、

などと言って、

それで事足れりとしている

防音屋さんが多いのですが、

騒音計は有意の音と

無意の音を判別することはできません。

 

音楽のための防音室は、

単に計測値が小さくなったことだけでなく、

有意な音を、無意な音と感じられる環境であるかどうか?

それが肝心なんです。

 

それをよく認識しておくことが、

満足できる防音室を作るために、

とても大切なことなのです。

性能の事だけではない環境の意味。

 

状況に応じた環境と

暮らしの設計をイメージしながら

毎日の暮らしを考えてみませんか?

 

それで変わる「モノゴト」を

丁寧に考えながら

住まいの設計と暮らしのカタチを

上質に心地からデザインするように。

 

注文住宅の設計デザイン・ご相談、

ご連絡はホームページお問い合わせから。 

---------------------------------------------------

建て主目線+αの提案・・・「建築と住まい手とその暮らしを豊かに」

建築設計事務所 建築家 ・奈良県 建築家 建築士 設計事務所

やまぐち建築設計室ホームページ  http://www.y-kenchiku.jp/

住まいのご相談「ご依頼」はお気軽にホームページからどうぞ

-------------------------------------------------------------------

 

 

 

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« (仮称)あすかの趣をエスプ... | トップ | 奈良・西大寺で新築工事に中... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

家 住まい 間取り プラン」カテゴリの最新記事