ようやく梅雨も明けそうだが、今年は「記録的」という豪雨が各地で続き、山崩れや水害も多く起きた。人命に加えて、財産を失った人も多いだろう。
そこで考えたのだが、「災害見学ツアー」というのはどうだろうか。
不謹慎な! と怒鳴る人もいるかもしれないが、本当にそうだろうか。災害をテレビで見てわかったような気になって、何の意味があるか。せいぜい募金するだけではないか。
それより現場を目の当たりに見ることによって、災害のなんたるかを知ることができる。そして災害にあった人の話を聞く。これはヴァーチャルな映像なんぞと違う価値があるはずだ。
それに山が崩れた跡とか二階まで水につかった家なんて、見学する価値があるぞ。風景として迫力があるし、なぜ崩れたのか、なぞと考えてちょっぴり学問的な興味も出る。自分の防災意識を高めることにもつながるだろう。
これは阪神大震災の際の経験だが、震災にあって苦労した人は、その体験を他人に語りたいもののようである。もちろん、なかには心の傷にしてしまっている人もいるだろうが、むしろ話すことで救われる人だって少なくないのだ。
そして、もう一つ。水害地域を訪れることで、その地に幾ばくかの金を落とす。飲食したり、宿泊したりタクシー乗ったり、何か金を使うべきだ。とくに観光地なら確実だ。
実際、災害そのものよりも風評被害で苦しむところは多い。たとえばスマトラ沖津波で壊滅したタイ・プーケット島は、今では復興して世界中から観光客が来ているのに、いまだ日本人だけが以前の5、6割程度しか来ないそうだ。それが地元に経済被害をもたらしている。国内も、水害とか地震があると、被害がなくても観光客が引いてなかなか回復しないらしい。
日本人は、災害のあったところに物見遊山するのは失礼だとか、縁起が悪い、という感性があるようだが、それこそ風評被害の元。興味本位でよいから、どんどん出かけるべし。そして現場を見たら、何かを感じるはずだ。
数日間滞在することとして、半分はボランティアで復旧作業を手伝い、残りの日数を崩れた山林(作業道)の見学にあてるとか。
TVなどとは感じ方があまりに違います、マスコミの見方、捉え方が偏っていると思います。
森林の現場でも創造以上に深刻な多くの問題が発生してます。林野庁のトップは把握しているのだろうか?机の上で政策を考えているのではないか。生の声を聞いてほしい。
みんなヴァーチャルな情報でわかった気になっている。
森も、映像で美しいと思っているのと、本当に中に入って草木の匂いを嗅ぎ、虫に刺されたり泥だらけになると、また違う感想を持つだろうし。
物見遊山で、こりゃ大変何かしてやらんと とかうちんとこは備え十\分だろうか という気持ちが
少しでも起こるならいいけれど、保護地域や稀少植物を見るツアーがあっても
見てきた!と満足するだけならまだしも、何もかも知ったような気になりたいしたことないだの誰も立ち入らせず守るべきだの
評するだけの人を見ると何もしないより悪いような気がしてしまいます。
所詮は自分の暮らしに関係ない人ごとでしかない、というならそれは実際にみたとしてもあまり変わらないのかも…
私が被災地なら復旧後に、おかげさまでここまで回復しましたツアー&キャンペーンを企画するかなぁ…
でも、それは折り込み済。すべての人を感化させるのは無理です。むしろ、影響受ける人の方が少ないという覚悟を持って、この手の見学ツアーを行わないと。
まあ、主催側にとっては、そんな人と出会うと脱力しますが。