森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

万博公園

2007-02-13 23:48:04 | 木製品・建築

今日の昼のNHK「ふるさと一番!」とかの番組で、大坂の万博記念公園がレポートされていた。

かつての万博会場が森林いっぱいの公園に生まれ変わり、そこでは竹林ボランティア団体やNPOが活動していることを紹介していたが、そこに里山倶楽部が登場した。

このプログでも幾度か紹介した、ガシファイヤーという木質ボイラーとスターリングエンジンを組み合わせた発電実験を伝えていた。
薪を燃やして電気と温水を生み出し、足湯なども楽しめる様子を映し出していたから、この番組だけを見ていると、素晴らしいシステムだと思えるだろう。

実際は、故障が多かったり、温水を作ると発電が進まず、発電すると温水が足りず足湯のオープンができない……ということで苦労しているようだ。

それでも、理論は悪くない。実証段階のシステムがうまく運営できないからと、切り捨てるにはもったいないと思っている。むしろ、ペレットなどの木質バイオマス発電より可能性は高い。

なぜなら、夢があるから。小規模で薪を使い、個人レベルでも運転できるからであるし、アイデア次第で小回りがきく。そして採算の赤字部分を夢で補える

木質バイオマスは、巨大ボイラーによる発電所で採算を合わせるものと、その隙間を埋める小型装置に分けて考えたい。

それにしても、万博公園の変遷は面白い。竹林から巨大開発の博覧会会場、そして森林公園へ。
そういえば愛知万博の跡地は、今はどうなっているだろう。かつてその地は禿山だった。戦後、ようやく木が生えてきたところで森林公園となり、そこがすったもんだの挙げ句博覧会会場になったはずだが、また公園に戻すと聞いている。

どうせなら、禿山の部分も再現した方が、日本の国土の変遷が伝えられてよいと思うのだが。


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