森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

森の中の虫

2006-10-03 22:14:14 | 森林モノローグ

少し、虫のことを調べていた。とくに鳴く虫のことを。
我が家の庭では、かなりの虫の声がする。マジでうるさいほど

でも、インターネットで虫の声を聞いてから、庭の鳴き声に耳を澄ませば、いくつか「これはエンマコオロギだな、こちらはハラオカメコオロギ、キリギリスか…」なんて、聞き分けてみて(正しいかどうかわからないが)結構楽しい。

 

ところで、森の中でキャンプしたことがあるだろうか。テントを張るのは、たいてい河原や草地などだから、広場である。上に木の樹冠がかぶさるようなところにテントを張ることは少ないだろう。

しかし、私は生駒山の森遊び研究所でキャンプすると、必然的に森の中となる。

そこで不思議な体験をした。
テントの中に入って寝ようとすると、パサ、パサ、と音がする。テント地に雨滴が落ちる音。おや、雨かと思って、外を覗くと、晴れている。それなのにテントの中に入ると雨の音


おかしい、おかしい、と思いつつ、朝を迎えて明るい中テントを点検すると、降っていたのは雨ではなかった。
虫の糞なのである。テントにかぶさる樹冠から、葉をもりもり食べた虫が、夜になると糞をするらしい。それがテントをたたいていた…。

その量たるや、結構すごい。一晩中降り続いたのだから。

森の虫が消化する植物の枝葉の量は、馬鹿にならないだろう。これが森の循環にも寄与しているはずである。