森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

木造住宅の建設現場

2006-05-23 10:43:53 | 木製品・建築

我が家のすぐ側で、現在3軒の住宅の建築が進んでいる。それも並びだ。おかげで工事車両などが行き交い、狭い道が大変(加えて下水道工事も進んでいる)なのだが、それでも住宅の建築過程が見学できる。

 

施工は、みなハウスメーカー。それにしても、早い。基礎が終わったら、ほとんど1日で外観が立ち上がった家もある。パネル工法だから、パネルを張り合わせると壁が全部完成するのだ。
一方で、軸組工法で太い梁を入れているのも見かける。もちろん外材だが。接合部はみんなボルト。ほぞ穴や本さねなどなく、運び込まれる木材はみんなプレカット済だ。

 

一応断っておくが、私はパネルとかボルトがダメと思っているわけではない。実はほぞ穴を開けるよりボルトの方が、木材を貫通する穴が小さくて済み、強度が保てるという論もある。パネルも、強度は軸組より強いという声もあった。壁全体で支えるからだ。それに早いというのは、建築費の削減に大きく寄与するだろう。
強度も計算し尽くされ(手抜きなどがない場合)安心できる。

 

しかし、この「早い」というのが曲者で、そのために乾燥材が求められ、プレカットが進み、大工の技量が落ち…という連鎖が起きる。現場の条件に合わせた工夫も求められない。アベレージ高得点の家はできるが、味わい深さとか最高級の家にはならないわけだ。

 

では、どちらを求めるか。庶民としては、味わいより価格かなあ。