人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

雨は天の恵み

2010-09-23 14:17:40 | Weblog
 午後になって雨は止んだ。ここ二ヶ月近く、この周辺に雨らしい雨は
降らなかった。道路脇の植え込みにも枯れて赤茶けた木が目立つように
なっていた。

 山にも枯れた木々が目立ち始めていた。もともと弱っていた木から
順番に枯れているようだ。自然の摂理である。松は乾燥に強い植物かと
思っていたが、意外にも弱く枯れた木が目立つのはマツノザイセンチュウ
による立ち枯れだけではなさそうである。

 乾燥に強いはずの笹も枯れて白くなっていた。全ては異常な高温と
極度の乾燥によるものだろう。それにしても意外に強いのは豆科植物の
アカシアである。この木は乾燥に強いようだ。砂漠などの緑化に適して
いるかも知れない。

 こんなに高温で、しかも長期間、雨が降らなかったことは過去に余り
記憶がない。やはり今年の夏は異常だった。

 それだけに、この雨は人や動物だけでなく、周辺の草木にとっても
恵みの雨だった。人や動物のように喉が乾いたからと言って、水の側まで
歩いて行けない木々にとって、まさしく恵みの雨だった。一息ついた事で
あろう。

 近隣の畑も遅ればせながら秋野菜の種まきや苗の植え付けが始まった。
その雨は満を持したように降り始めた。その前日の日中は30℃を超える
それまでと変わらない猛暑日だった。しかも時おり乾燥した強い風が
吹いていた。雨が降り始める頃から一気に気温は下がり始めた。

 果樹や野菜にとって気温が高ければ高いほど成長が早いというものでも
ない。やはり適温というものがあって、リンゴの場合なら昼間と夜の気温差
がなければ色付きは良くないし、ブドウも同じ事である。

 野菜にも適温はあるようで30℃を上回ると成長が遅くなるようだ。
ブロッコリーの苗の成長が少し遅れていた。やっと、この雨と気温の
低下で成長が戻ったようだ。

 我が家の果樹で圧倒的に種類の多いのが柑橘類である。柑橘類は他の
果樹に比較すると乾燥にも夏の暑さにも強いようだ。柿の実は日射しが
強すぎると太陽の光が当たった部分だけ日焼けをしている。

 栗も一度、半分以上の葉を落としてしまった。枯れてしまうのでは
ないかと心配したが、どうやら自己防衛のために葉の数を減らしたよう
である。水不足が原因だったようである。また、実がなかなか大きく
ならなかった。専業農家の話では昼と夜の温度差が必要だとの事であった。

 全ては自然の采配なのである。今年は勧める人があって、茂平瓜と言う
ものを植えてみた。金ウリを白くしたような色形をしている。笠岡の茂平
と言うところで偶然に発見されたマクワウリである。味は金ウリに良く
似ている。比較的作りやすく、つい最近まで食べることが出来た。大切に
したい地域野菜である。

 暑かった夏の最後、久々に床の塗装を行った。過去には二、三年おきに
やってきたことだが、ここ数年は忙しくてなかなか出来なかった。今年も
春に塗ろうと思っていたのだが、居間の床を張り替える工事があったので
出来なくて、結局、秋になってしまった。塗りむらがところどころあって
多少見苦しいが、これも愛嬌であろう。ぴかぴかの床を家内は嫌うのだが。
コメント
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