人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

東京は刺激的

2010-05-04 05:40:31 | Weblog
 良い大人がこんなことを書くと不謹慎かも知れないが、東京には得体の
知れない刺激が溢れている。若者達の目が東京へ向くのも無理はない。
それほど東京には若者が多くて刺激的なことに溢れている。

 何と私が東京滞在中に東京都の人口が1300万人を突破したと言う
から驚きである。どんな場末の街を歩いても私が住んでいる倉敷より
人の数が多い。

 そして、何よりも交通機関が発達していて、どこへ行くにも便利が良い。
時間待ちがない。一時間に一本しか便がない私の最寄り駅とは異なる。

 それにしても上京の度にのっぽビルが増え、今や六本木ヒルズは時代
遅れとなりつつある。現に私達が、この地を訪れた日は、天気が悪かった
こともあったのだろうが人が意外に少なかった。ボストン美術館の展示会
など催し物が行われていたにしては珍しい状態であった。

 そう言えば東京では、いつもどこかで何らかの展示会やイベントなどが
行われている。年に数えるほどもない地方とは随分異なるようだ。

 この度は国立博物館で行われていた細川家の至宝展、そして目黒雅叙園
で開かれていた辻村寿三郎展に行って来た。実に滞在中は展示会三昧で
あった。

 今回は息子の住まいに四泊、ホテルに三泊した。ホテルはシェラトン
都ホテル東京であった。このホテル、スパのサービス付きで、スパには
プールやサウナや大浴場もあるというサービスぶりであった。

 しかも通常料金よりは安く泊まることが出来た。最寄りの駅は目黒駅、
駅からホテルへは、ホテルの専用バスがピストン運転をしていた。


 今回上京の目的の一つは佐々木亜希子弁士の元で活弁のワークショップ
をしている仲間達の発表会に私達夫婦の夫婦活弁が特別参加をさせて貰う
ことになったため。

 開催場所は真向かいに聖母病院がある落合第一区民センターであった。
息子夫婦の住まいから歩いて行ける距離にある。この日、私達夫婦の口演
は「突貫小僧」。

 幼い子供が誘拐犯達、大人を手玉にとって困らせるという喜劇。短編だが
面白い。これをオリジナルバージョンで脚本を作り、岡山弁で演ずるという
もの。どこで口演しても、なかなか好評な活弁である。

 今回はせっかく東京で行うと言うことで、東京や東京近辺の在住の方々に
声をかけさせて貰った。すると思いがけず大勢の方々が鑑賞に来て下さった。
お陰で大盛況であった。

 主催者側発表では60人近くの方々が来て下さったとのこと。また久々に
お目にかかる方々も多く、何やらピースボートの同窓会のようでもあった。

 また、息子のお嫁さんのご家族にも来て頂き重ね重ねの感謝であった。
そんな訳で恒例の「しゃべり場」の集まりだけに止まらず、活弁仲間の
集まりや活弁開催日の打ち上げなどと飲み会も多かった。

 これ全て良い友人に恵まれているからこそだと感謝している。それに
しても滞在中に雨の日はたった一日だけ、後半は連休に向けて天気も
回復し十分なる東京滞在を楽しんだ。

 今回の目的のその二は神田川や日本橋川の浄化に取り組んでおられる
事務局のIさんにお会いすることであった。お忙しい時間を割いて頂き施設
の見学や取り組みの状況などをお聞きすることが出来た。

 聞けばIさんのお父上が岡山県出身の方とか。縁浅からぬものを感じる
とともにIさん自身もそのことを喜んで下さり、我々も感動。

 そう言えば佐々木亜希子弁士を支えておられる仲間の一人、Sさんは
余命を宣告されていた大病が跡形もなく消えたとか、打ち上げ会場のアズ
を尋ねてくださった折り紙の先生Iさんとは折り紙の大先輩を通じて
話が盛り上がり十年来の知己のような親しい会話が弾んでいた。

 誇張ではなく私のまわりには、このような事例が多く、人の縁と言うものを
感じずにはおられない昨今である。ともあれ私達夫婦の東京滞在は瞬く間
に終了し、私は家内より一足先に岡山への帰路に就いた。

 5月1日、満員の新幹線で家に帰り着いてみれば庭は一気に冬から初夏
の風情に変わっていた。これから夏野菜を植えるという畑仕事が待っている。
コメント (1)
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