人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

金融恐慌

2008-10-25 16:28:23 | Weblog
急激な円高と株価の急落はとどまるところを知らない。マスコミは
金融恐慌直前だと報じているが、国内産業の状況を見ていると金融恐慌
そのものではないかと思えてくる。

 かつて日本は苦いバブル崩壊を経験し、一時、都市銀行は国有化同然
の状態であった。長い長いデフレ時代は、まさに我が会社生活における
締めくくりの時代であった。
 相次ぐリストラや経費節減は限界とも思えるような状況を乗り越えて、
私達が定年退職とほぼ時を同じくして急速に改善方向に向かった。
私達は会社生活最後の段階で業績改善の礎になったと自負している。
 しかし、定年を迎えるに当たっても、また、定年後も退社前の業績
だとして何ら表彰の恩恵に預かることもなく、まるで無冠の帝王の
ように会社を去った。

 そして、今日である。この間、株価は上昇を続け、いつの間にか
立派な経理内容に復していた。

 しかし、そんな会社の株価もアメリカ発という予期せぬバブル崩壊
の余波を受けて見る影もなく暴落している。きちんとした業績を上げ
ながら何故、このような目に遭わなければならないのだろうか。誰も
理不尽さを感じないのだろうか。

 当のアメリカは住宅バブルで大もうけをした時期があった。その時
のカネはどこかに眠っており、陰で笑っている奴がいるに違いない。

 このまま、国内産業が衰退していけば、私達が定年前に経験した
以上のリストラが行われるに違いない。リストラどころか倒産企業も
多発しかねないような状況である。

 底の浅い中国では相次いで倒産企業や工場閉鎖が行われ、多くの
従業員が路頭を彷徨うような事になっている。私達の子ども達世代に
どうか人員整理などが行われないよう願っている。

 しかし、輸出型の国内企業は買い手がなければ生産をストップせざる
を得ない。その上、円高である。確かに原材料は入手しやすくなり価格
は下がっている。特に燃料代は大きく下落している。ありがたいことに
は違いないが、これも製品が売れての話である。作っても安くしても
売れなければ何にもならない。

 想像以上にヨーロッパもアメリカも冷え込んでいる。まず、輸出相手
国にしてみれば、景気が悪い上に円高ドル安や円高ユーロ安である。
買いたくても手が出ないと言う事情があるだろう。また、アメリカや
ヨーロッパに代わるような市場はない。それこそ開発途上国は食べる
のに事欠くような事になりそうだ。とても贅沢品を買えるような状態
ではない。

 では、どこに買い手がいるのであろうか。実に深刻な問題である。
しかし、このような状況はなるべくしてなったと言えなくもない。
何度もブログやホームページに書いてきたが、実態のない経済ほど
不可解なものはない。ものの売り買いのためだけなら必要もないほどの
札束を乱発し、それらは投機という博打に費やされてきたお金である。
お金でお金を売り買いするというばかげたことをやってきた。いずれ
行き着く先は分かっていたと言えなくもない。

 お金によって人の価値が決まり、お金に翻弄されるような社会に
変わってしまった。人の愛や優しさまでお金によって変化してしまう
ような全く変な社会になってしまった。
 その実態は今の温暖化による気象変動のようにとらえどころがない。
予測しがたい社会状況を作りだしてしまった。便利さのために使った
お金に人間自身が翻弄されるような世の中が果たして正しい世の中
なのだろうか。

 今こそ、社会も環境も変えるべき時に来ている。この金融恐慌こそ
天からの啓示とは言えはしないだろうか。さて、時は2008年、
ある人は変わるべき時が来ていると大まじめに話している。その話が
嘘であろうが本当であろうが、今までの人間の浅知恵で考え出して
きたシステムのすべてが行き場のない閉塞状態に置かれている。
政治も経済も社会全体も変わるべき時にあるのかも知れない。

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秋らしからぬお天気

2008-10-25 15:28:45 | Weblog
 ここのところ、おおよそ秋らしからぬ鬱陶しいお天気が続いている。
秋雨かと思えばぬるい雨であったり、雨の後はすっきりとした秋晴れ
かと思っていたら蒸し暑くはっきりしないお天気が続いている。

 夏から秋にかけての空模様が未だに続いているのではないか、そんな
昨今である。ちなみに今日はまた雨だと言うことで秋晴れの晴天は
当分期待できそうにない。

昨日は家内と一緒に果樹にネットをかけた。こうしなければカラスの
集団に食い荒らされてしまうからだ。ネットは完全でなくても良い。
かけていることがカラスたちに分かれば容易に近づいてはこない。
一種の脅しのようなものである。それにしても二人作業は早い。
お互いにああだこうだと文句や注文を付けながらも共同作業は早い。

 そんな気候にも関わらず、果樹畑の蜜柑はほんの少し黄色くなり、
食べると結構甘い。店屋に出ている色だけは良いが甘みの薄いものとは
比較にならないくらい、こくのある甘みである。

 家の前の渋柿であるアタゴガキの一枝が根本から折れてしまった。柿の
実の重さに耐えきれなかったからだ。それほどたくさんの実を付けている。
ヘタムシによる被害を最小限にとどめようと9月に入って手入れした
ことが良かったのか。
 家内に言わせれば、こんなに成らせてどうするの。という感じだ。
この柿は吊し柿にする。しかし、気温の高い昨今ではカビが生える
ことが多い。さて今年はどうしようか。

 夏の終わり頃、壊滅的に葉を食べられてしまったスモモは季節はずれ
の花が咲き始めている。完全に枯れたと思っていた紫陽花の根本近くに
小さな芽が出ていた。あれほどの夏の暑さと水不足にも関わらず、命を
つないでいた植物達の生命力の強さを感じた。

 一夏を精力的に蔓を伸ばし数知れないほどの実を付けたニガウリを
今日抜いてしまった。まだまだ、この気温であれば実を付けるであろう
激しいまでもの勢いであった。大地を掴むように力強く太い根が四方に
伸びていて、これもまた生命力の強さを感じた。

 白菜、キャベツ、大根、ブロッコリーと冬野菜には事欠かない我が家
の畑ではある。子ども達にも分けてやりたいという思いからせっせと
耕作面積を増やしている。

 こんな畑もトマトやナスなどの連作障害に苦しんでいる。そこで
EMの力を借りて畑を何とか活性化しようと、今年の夏から取り組んで
いる。やっと二杯目の発酵した生ゴミを畑に投入し、発酵液を蒔いて
EMによる畑にしようと取り組みを始めている。さて、どんな畑になって
いくのであろうか。非常に楽しみである。

 これからは柑橘類の収穫期になっていく。既にハッサクや夏みかんや
伊予柑や安政柑、先に紹介した蜜柑類も次第に色付き始めている。
これからは蜜柑と柿が中心になっていく。いずれも豊作のようである。
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