ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

青春18きっぷで初めての山陰旅 1/4―――初日は松江まで

2015年01月04日 | 帰省の途中旅

僕の実家は熊本にあります。と言っても、父も母も亡くなりましたから、実家と呼んでいいものかどうかは不確かです。でも、人はそういう家や土地を持っていることが幸せなことだと感じるようです。ですから、あえて実家と呼ばせてもらいたいと思います。

母が認知症になり始めたころから、盆と正月には帰ることになりました。それは、高校生以来、実家へ寄り付くことの極端に乏しかった僕の、せめてもの親孝行のつもりでした。
結局は、その回数を重ねた帰省のおかげで甥っ子の家族とも親しくさせてもらえるようになり、2013年に母が亡くなって以降も同様に帰省させてもらっているのです。そして、変わらず温かく迎えてくれている甥っ子家族に感謝の念でいっぱいです。
そのような成り行きも母が僕に与えてくれた命の間際のプレゼントだと思っています。

盆や正月の期間には青春18きっぷが発行されています。登山でよく使わせてもらっていました。それを熊本までの帰省旅にも使ってみようと考えたのです。
東京を夜遅く「ムーンライトながら」に乗って出発すると、青春18きっぷ1枚だけで熊本まで帰ることが出来ます。熊本に夜の11時ころに到着するのです。

でも、それでは単に安く移動するだけ。つまりません。それで、途中1泊して、ちょっとだけの旅も加えるようになったというわけ。

2014/12/25  今回は山陰旅です。これまではすべて山陽本線を通って旅しました。姫路、岡山、倉敷、尾道、広島、宮島、岩国などを旅しました。山陰本線を利用しなかったのには訳があります。と言うのも、山陰本線経由では1泊だけでは時間的に難しいのです。2泊しなければなりません。

今回の山陰旅、ひとつには偵察の意味も兼ねています。僕自身は車でや飛行機では山陰地方を訪れたことがあります。でも、山陰本線は初めてです。

皆さんの参考までに今回乗り継いだ列車(山陰本線はまだ全線電化されていないようです。ですから、電車とは言えません)を書いておきましょう。

東京23:10~(ムーンライトながら)~5:51大垣5:56~6:29米原6:31~7:29京都8:05~10:09福知山10:11~11:33城崎温泉11:54~13:57鳥取14:02~15:48米子15:50~16:20松江

京都駅で乗り換え時間が36分間ありましたから、サンドイッチで軽い朝食をとりました。京都駅からは嵯峨野線に乗ります。33番線からの発車ですから京都駅は実に大きな複雑な駅のようです。


▲昼食は城崎温泉で購入。せっかくの日本海側の旅ですから、「かに寿司」を買いました。駅の改札口を出て、駅前のかに料理のお店で買い求めました。丁寧な作りで、美味しかったです。
移動だけで座席に座りっぱなしですから、お腹もあまり空きません。ふたりで一人前で十分です。11:57ころ。


▲松江のホテルにチェックインし、シャワーを浴びてさっぱりしてから、街に出ました。ホテルに置いてあった食事処のパンフレットを見て出かけたのです。
それで、入った店が「居酒屋 食の素材や 夢すたじお」。地元の食材を供してくれるお店です。
でも、入店しましたが、し~んとしています。お客さんが入っていないよう。暖房も入れていないようで、少し寒い。足元を温める電気ストーブを持ってきてくれました。
地酒の原酒(李白超辛口)を頼み、出てきたお通しがこの写真です。
右の豆腐のようなのは白子を調理したもの、真ん中は小さなばか貝の煮物、左は忘れましたが、酢の物です。18:33ころ。


▲相変わらず僕は、食欲の方が先に立って、写真を撮るのを忘れてしまいます。このノドグロ一夜干しの焼き物だけは撮影しました。
ノドグロは高級魚だそうですが、小さかったので480円です。18:54ころ。

ノドグロは錦織選手の凱旋帰国の際に僕は初めて知りました。彼が「日本では何を食べたいですか?」の質問に「ノドグロです。でも、今は時期じゃないんで、食べられないかな」と答えていたのです。
外見ではどこも黒い箇所は見当たりません。調べると、口の奥が黒いそうですね。

他にも、地酒・豊ノ秋、かに雑炊、どて煮、和牛刺身、豆腐サラダ、etc. を飲食し、20時半ころ店を出ました。
よく考えてみると、今日は25日の木曜日なので、クリスマス・イブと仕事納めの日とに挟まれているのですね。だから、貴重な休養日なのでしょう。だからお客さんも少なかったのかな?