ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

『標準コースタイムで歩く』シリーズ№1――― 116% 青梅丘陵を歩いてみました

2022年01月22日 | ハイキング/奥多摩

前回のゴンザス尾根のブログの最後に書きましたけれど、僕の山体力復活山行の進行度を可視化、具体化、数値化することにしました。すぐに理屈っぽい表現に走ってしまいますけれど、簡単に言うと、標準コースタイムで歩けるようになろう! ということです。昭文社の山と高原地図に載っているコースタイムを基準にしたいと思います。ですから、今後は出来るだけコースタイムが表示されている一般登山道を歩くことにします。破線や破線すら無いコースはしばらくお預けにしたいと思います。まあ、絶対という訳ではありませんけどね。

標高差のあるコースを選んだ方が、脚の筋肉への負荷が大きいでしょうから、最初は奥多摩湖そばの水根から六ッ石山を登って、石尾根を奥多摩駅へ下ろうと思っていたのですが、天気予報でがちらつくかもと言っていたので、青梅丘陵に変更しました。やっぱり早く軽登山靴を新調しなければ駄目ですね。

急登や急な下りで遅くなると思っていますから、なだらかな青梅丘陵程度ならコースタイムとほとんど違わずに歩けるだろうと、高をくくっていました。ところがどっこい、タイトルにもあるように116%! この数値はもちろん休憩時間を除いた歩くのにかかった時間だけです。休憩時間も込みなら、131%!

取り敢えずの目標は100%に近づけること。昔はS子と二人で歩いていても、休憩込みで100%くらいでした。沢登りでも遡行図に出ている参考タイム(コースタイムとは違って、そのパーティーがかかった時間)と同じくらいの時間でS子と二人では遡行できていました。僕たちはせいぜい中級の下レベルの沢までしか行っていませんが、徒○行山岳会のN瀬さんの遡行タイムが圧倒的に速いと思ったくらいですね。

 

2022年1月20日(木)

あっ、そうそう。23日の日曜日が日和田での岩トレなので、いつもなら天覧山ひとり岩トレの木曜日ですが、歩くことにしました。しかも、短いコースなので朝食もゆっくりと食べて、遅い出発です。

 

▲10:28。軍畑(いくさばた)駅です。左のトイレも使わせてもらいました。最近はどの駅にも綺麗なトイレが設置されるようになりましたね。こちらから歩くと、全体としてはゆっくり下るようになるのですが、青梅駅に降りた方が帰りの電車が多いですから便利なんです。

 

▲10:40。車道を北へ歩いて行きます。ここは高水三山との分かれ道。この日は真っすぐ進みます。

 

▲10:51。榎峠です。トラックの右が登山口。

 

▲11:11。雷電山まではこのような階段の登山道が多いですね。

 

▲11:23。青梅丘陵の最高地点、雷電山494m。ここで14分間の休憩を取りました。

 

▲11:43。山頂から階段の登山道を下ると、北側の山腹を巻くようになります。杉の植林が美しいですね。

 

▲11:44。峠でも何でもない場所の尾根が不自然に無くなっています。雷電山から続く尾根の途中です。左へ進むと辛垣(からかい)城址があるのですが、これはどう見ても堀切だと思われます。

 

▲11:59。前の写真の場所はこの地図の左上から外れた場所にあります。北斜面から南斜面に回ってきています。いつもは辛垣城址のある尾根沿いに歩くことが多いのですが、そちらのコースタイムは載っていませんから、この写真の赤い線のコースを歩きました。

 

▲12:06。上の地図にも右下に出ていますが、名郷峠387mです。右下の大きめのペットボトルに御神水が入っているというのは理解できるのですが、祠の前の小石の山は何なんでしょうね?

 

▲12:12。送電鉄塔がありました。標高410mほどですね。空はまだ薄曇りです。

 

▲12:14。下から高齢の男性が登って来ました。「何駅から来られたんですか?」と聞くと、「風を避けて、すぐ下でお昼にしてたんですよ」と。そうですね。陽射しがないので、弱い風でもとても寒く感じます。

 

▲12:24。狭い範囲ですが、高い木がない場所がありました。網で囲まれていて、写真のように書かれていました。「植栽地(幼木)保護 シカ害防止ネット設置中 (公財)東京都農林水産振興財団 花粉対策室」

 

▲12:39。三方山454.3m山頂です。榎峠から三方山までのコースタイムが1時間になっています。でも、僕は90分かかりました。150%です。雷電山から62分かかっていますから、雷電山~三方山が60分で、榎峠~雷電山のコースタイムの記載漏れではないかと勘ぐってしまいます。でも、そうじゃないんでしょう。昔の僕なら60分で楽に歩けていたんでしょうね。ここは眺望もなく寒そうなので、すぐに離れました。

 

▲12:50。枯れススキの綺麗な場所に出ました。空も雲が消え始め、青空が広がって来ています。

 

▲12:53。ススキの間の道を進むと、山道が下り始めます。山道はしっかりしていますが、これまでとはちょっと雰囲気が変わりました。これまでよりもあまり踏まれていない山道のようなんです。少し違和感を感じながらも下っていきました。

 

▲12:54。すぐに林道終点に出ました。間違った道を降りたことに気付きました。ここですぐにさっきのススキの場所まで戻ればよかったのですが、山腹を巻いても青梅丘陵のメインルートに合流できるはずと思って、この林道を歩くことにしたんです。

 

▲12:59。立派な林道が続いていました。でも、進むにつれ可笑しなことに気付きました。三方山の少し先からは登山道は南向きに進むようになるのですが、この林道は北に向かったり西に向かったりしているのです。完全に真反対! 戻ることにしました。

 

▲13:05。林道脇に暖かそうな場所があったので、休憩することにしました。道を間違えたりした際には、立ち止まって食べたり飲んだりすると落ち着きます。この時は戻りさえすればいいことなので、何も問題はないのですが、念のために地図も見ておきたかったですし、お腹も空いていましたしね。このザックは貰い物です。ザイルもとめられますし、ちょうどいいサイズなんですが、天蓋のチャックが壊れています。何年間もそのままで使い続けているんですよね。

 

▲13:17。元のルートに戻る途中、麓の風景が見えました。本当なら青梅市街地が見えるはずですが、山並みが続いています。やっぱり青梅丘陵の北側が見えているようですね。

 

▲13:21。林道終点に戻って来ました。写真の右端から登り返します。

 

▲13:22。林道終点から続く山道です。右へと上がっていく道を僕は戻ります。その左の山道を真っすぐに進む山道は成木や黒沢へ続いているようですね。

 

▲13:25。枯れススキの場所に戻って来ました。

 

▲13:25。向こうに見える山が三方山ですね。

 

▲13:26。この広場に左から入って来て、そのままススキが光っている左の道に入ってしまったんです。右端の標識にはまったく気付きませんでした。

 

▲13:27。印の現在位置から破線のコースに入ってしまったようです。三方山の漢字がここでは三芳山になっていますね。この方が感じはいいのですが、ほとんどで三方山となっています。

 

▲13:32。青空が広がって陽射しが嬉しくなって来ました。

 

▲13:46。杉の植林がまだ多いですね。この辺りはずっと南に向かって登山道を歩きます。ですから、この時間は右前方に太陽があるんですね。

 

▲14:03。この辺りからの青梅丘陵のコースは写真のような林道がほとんどになります。

 

▲14:06。縞模様が綺麗でした。

 

▲14:08。暖かな散歩道。青梅市民にとっては本当に散歩道なんですよ。普段着でザックもなしで歩いている人や、犬の散歩で歩いている人もよく見かけます。

 

▲14:09。矢倉台に到着しました。解説板を載せておきます。「市指定史跡 物見櫓(矢倉台) 青梅地方、かつての杣保(そまのほ)に拠点を置いた豪族三田氏は、代々、市内東青梅の勝沼城に居住していたが、北条氏照の八王子滝山入城による、多摩地方の情勢の変化をうけ、永禄年間(1558~1569)の初め頃、二俣尾の辛垣(からかい)山に城を築いたといわれる。物見櫓(矢倉台)は、この辛垣城(別名西城)から南東約3キロメートルに位置し、戦略上重要な物見の場所であったという。「武蔵名勝図絵」には「柵跡、ここは二俣尾の城より峰続き、三田氏居城のころ、この山に砦を構えて遠見の地なりしゆえ、この地をまた櫓台ともいう」と書かれている。昭和46年11月3日指定 青梅市教育委員会」。確かに、ここから青梅の市街地がよく見渡せます。

 

▲14:19。写真中央上部にトイレが見えます。矢倉台で休憩したかったのですが、小用のため、ここまで我慢しました。何度も歩いていますから、ここにトイレのあることを知ってしまっていますからね。

 

▲14:22。です。ずっと昔から、桜の咲く時季に来てみたいと思い続けているのですが、一度も実現していません。近々、散歩気分で来てみたいですね。

 

▲14:23。第4休憩所です。ここで休憩しました。

 

▲14:35。第4休憩所から見える青梅市街地。手前には多摩川が見えていますね。

 

▲14:55。太陽聖髪塔です。どういう施設なんでしょうね? 

 

▲14:59。叢雨(むらさめ)橋の袂にこんな看板がありました。去年設置されたようですね。都立青梅総合高等学校は都立高校では唯一広大な演習林を持つ高校で、この叢雨橋の北側斜面に平成30年、「森林レンジャー」の授業を選択する生徒6名が紫陽花の苗を植栽したのが始まりだそうです。5月上旬から7月下旬までは一般公開もしているそうです。紫陽花観賞してみたいですね。

 

▲15:07。第1休憩所まで来ました。

 

▲15:14。青梅丘陵入り口です。永山丘陵とも呼ばれているようですが、その理由は調べてみても分かりませんでした。永山という地名もありません。青梅駅の裏に永山公園があるくらいですね。

 

▲15:17。青梅鉄道公園です。入ったことはありません。庭には明治時代からの貴重な蒸気機関車などの実物もたくさん置かれているそうです。室内には様々な模型もあるとか。入場料は100円だそうですから、いつか入ってみようかな。

 

▲15:19。鉄道公園のすぐ隣りには桜見本園があります。車道を歩くのも無粋なので、この公園内を降りて来ました。

 

▲15:26。青梅駅のホームに電車が停まっていました。この位置は上りのホームです。この電車に乗れるかもしれませんから、少し急ぎました。15時30分出発で、ギリギリ間に合いました。

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