ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

境集落から小中沢中流へ至る山道を探索 2/2 ――― 林道並みの山道が遺っていました

2015年06月28日 | ハイキング/奥多摩

2015/6/13  2年前に遡行した小中沢の未遡行部分を遡行するため、そこへ至るアプローチの山道を探索しに行きました。国土地理院のネット上の地形図ではすでにこの道は無きものになっています。それでも、「多分まだ残っているさ」と、軽く考えて来てみましたが、やっぱり簡単にはいきません。完全に道を失ってしまいました。


▲僕がいま、自分の現在位置だと考えている場所です。矢印で示されたあたり。すぐそばにわずかに沢状の地形があり、なだらかな尾根状部分も西方に見えています。
斜面の踏み跡っぽい場所を登り、右手のなだらかな地形に目を光らせました。


▲写真をクリックすると拡大されます。


▲すると、沢状地形の先にこんなところが見えました。山道です! 幅広の山道です! 11:13ころ。


▲疑い深かったS子もこんな感じの歩き易さが何分も続くと、これが山道だと信じてくれました。11:18ころ。


▲ススキの原が終わっても、この山道は続いています。しかもこの広さ! 林道並み! 11:28ころ。

と思っていたら、すぐにこの幅広山道は消滅・・・・ ガッカリ・・・・


▲とはいえ、沢の水音が聞こえています。小中沢です。適当なところから沢めがけて下降しました。11:36ころ。


▲S子の後ろの小中沢を渡り、こちら岸の広い場所で休憩しました。11:41ころ。

この場所は記憶にあります。2年前はこのあたりで遡行終了し、三ノ木戸(さぬきど)へ上がったのです。

境集落を離れ小中沢中流につながっているはずの破線の山道は廃道になっていました。一部分はまだ残っていましたが、あまり利用価値はなさそうです。この場所へ来て、ここからさらに上流を遡行するためには三ノ木戸林道を利用した方が短時間で来れますし、確実です。
それが分かっただけでも、大いなる収穫ですね。


▲休憩後、今度は反対側(小中沢左岸)を登って行きます。写真の真ん中あたりに左右にモノレール軌道が見えています。さっきの軌道とはつながっているのでしょうか? さらに境集落とはつながっているのでしょうか? 12:11ころ。


▲モノレール軌道も登って行っています。このあたりはまだ山道は明瞭ではありませんでしたが、歩き易いので、とにかく上へ行きました。12:19ころ。


▲大きな岩場がありました。少し道もはっきりしてきます。12:21ころ。


▲山道を右へ辿り、山の斜面を回り込むように登って行くと、三ノ木戸集落の廃屋が次々見えて来ます。12:37ころ。


▲集落から人の姿がなくなると、神様はどうなるのでしょう? 12:37ころ。


▲山道を登っていると、上方からモノレールが動く音が聞こえて来ました。そして、このモノレール操車場に着き、レールに手をかざすと姿は見えませんがモノレールが遠ざかる音が手のひらを震わせます。12:39ころ。


▲本当はここから石尾根へ登り、石尾根を下りながら今度は寺地集落への山道を探索するつもりでした。でもこの看板です。「この先、歩道崩壊のため通行できません。2014.7.7」
通行できないことはないと思いますが、境集落から小中沢中流までの山道探索ができたので、正直な気持ち、とりあえずの満足感を得てしまっていたのです。
ですから、今日はこれで終了。です。12:39ころ。


▲ここ三ノ木戸林道終点は見晴らしの良い場所です。おそらくですが、写真中央の2本杉とその左の1本杉の間あたり、ハンノ木尾根下部を越えて来たのだと思います。12:42ころ。


▲スイカズラ。「吸い葛」の意味だそうで、甘い香り同様、花を口にくわえて蜜を吸うところから名前が付いたとか。英語でもhoneysuckleと呼び、口にくわえて蜜を吸っていたらしい。12:49ころ。


▲鋸山と鍋割山の中間にあるピークは天地山でしょうね。12:51ころ。


▲三ノ木戸林道終点。いつも車はこんなに停めてありませんが、今日は大勢で山仕事にでも来たのでしょうか? 13:01ころ。


▲小中沢を挟んで対岸の尾根から見えていた三ノ木戸集落の建物がこれです。立派な茅葺き屋根の屋敷。下から見上げるようにしか見えませんから、その大きさを写せませんが、とっても大きな屋敷です。13:02ころ。


▲三ノ木戸林道を歩いていると、境橋が見えました。橋の右端でバスから下車し、その手前に見える道に入って来たのです。そして草地に沿って右に上がって行ったという訳。13:15ころ。


▲ニガイチゴが林道脇にありました。さっそく二人でつまんで頬張ります。わずかに苦みがあるのですが、さほど気にはなりません。13:17ころ。


▲林道から離れ、山道に入ります。13:40ころ。


▲再び林道に出て、町に入りました。対岸にマタタビが白く点々と広がっていました。マタタビの綺麗な花が咲くころです。14:06ころ。


▲奥多摩の集落(大氷川)が見えて来ました。14:09ころ。

天益へ直行します。暖簾はまだかかっていません。でも、女将さんもご主人もおられます。
第一声は「こんなに早くもう降りて来たの?」です。こんなに早く降りてきたことはありませんから、びっくりされても当然ですよね。お二人ともまだお昼を食べておられなかったようで、お二人の昼食用のソーメンの御相伴にあずかりました。
他のお客さんは来ません。お店が開いていないのですから当然です。お二人の昼食が終わり、暖簾が垂らされます。それでもまだ時間が早いので、なかなかお客さんは来ません。
やっと常連さんの登山グループが来て、僕とS子はそろそろおいとま。

地図読みはそんなに上手い方ではないのですが、今日は運良く上出来でした。時々はこんな地図読み山行もあると楽しいですね。

この道を歩いてしばらくは、二度とこの道を歩くことはないだろうと思っていました。でも、徐々に考え方感じ方が変化しつつあります。今回は山道を探しながら歩きましたから、時間がかかったのは当然! これからはルートファインディングに迷うことはないのですから、時間もさほどかからないでしょう。
振り返ってみても、歩き辛い箇所は電信柱沿いの、しかも、自然林の部分だけなのですから、他はルートさえ正しく選べば歩きにくくはないはずです。
三ノ木戸林道経由より、短時間で行けるでしょう。距離もずっと短いのです。と言うわけで、近々、ルートを忘れないうちに小中沢上流部遡行のためにこのルートを活用しようと思います。
本当かな?

コメント
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