ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

高峰北尾根から日の出山、御岳山へ足慣らし

2014年02月08日 | ハイキング/奥多摩

2014/1/12  ぼちぼち雪山へも行きたいのですが、ここのところたいした山を歩いていないので、足慣らしをすることに。ニュージーランドから帰って以降、天益へも行っていませんから、お土産も渡したいと思っているのです。
足慣らしですから、難しいルートや長いルートは勘弁です。易しいルートを選ぶのですが、少しは未知の部分も歩いてみたいと思います。そこで浮かんだのが、高峰の北尾根。高峰の北西尾根とも言うべき築瀬尾根は歩いたことがあります。そこと比較して予想しますが、それほど問題のない楽な尾根でしょう。

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▲S子と二人での山行ですから、朝はゆっくり。多くの登山者が降りる御岳駅で僕たちも下車しました。9:38ころ。

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▲駅前の御岳橋を渡ります。9:39ころ。
橋の向こうに見える写真中央の山を登って行くのです。

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▲御岳橋の上から西方向を眺めました。9:39ころ。

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▲多摩川の御岳渓谷はカヌーのメッカです。9:39ころ。

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▲御岳橋を渡り、吉野街道をほんの少し左へ行って、山へ入りました。どんぴしゃで踏み跡がうっすらと付いていました。9:59ころ。
後方の矢印は御岳駅です。

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▲だいぶ上がって来ましたね。矢印は御岳駅、駅の左に6両編成の電車が見えます。10:10ころ。

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▲霜柱です。長いのは10cm以上ありますね。10:14ころ。

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▲御岳橋からも見えていた正面の伐採跡の左、笹叢に入ります。10:24ころ。

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▲続いて、杉の植林帯へ。10:34ころ。

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▲歩き始めてから1時間近くたったので、休憩です。10:43ころ。
写真の中央より少し右の目立ったピークは惣岳山756mでしょうか。御岳駅周辺の集落から丹縄や川井集落などが見えています。
「もしここがニュージーランドだったなら?」と、つい考えてしまいます。平地部分はもちろん、山の比較的なだらかな部分もほとんど牧草地になっているのでしょう。そして、人家がたったの数軒あるだけなのでしょうね。ただ、実際に牧草地にしてしまえば、日本のような多雨地帯では表層土が流出してしまって、荒廃してしまうでしょうから、牧草地には向いていないはずです。
日本はやっぱり日本です。この自然、この人々あっての日本です。

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▲少し左へパーンしました。中央部分の山が川苔山、その左の顕著なピークが本仁田山だと思うのですが、正確な山座同定はちょっと自信がありません。10:44ころ。

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▲さらに左へパーンし、中央に大塚山920.3m、左の山は御岳山ケーブルカーの駅がある裏の山でしょう。10:44ころ。

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▲杉の植林を行きます。11:19ころ。

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▲動物の糞です。この大きさなので熊ではないかと思います。11:29ころ。

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▲高峰755mです。11:39ころ。
この標識には高峰山と記されていますが、山を取った「高峰」の方が正しいのではないでしょうか?
奥に古い標識が写っていて、そちらには「御岳駅」と書かれていますから、今日登って来た山道は昔は今よりも歩かれている山道だったのでしょうね。

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▲日の出山へとアップダウンのほとんどない山道を歩いていると、遠くに三ツドッケ(天目山)1576.0mが見えていました。この山は三つの突起で構成されていますから、よく分かります。長沢背稜にある山のひとつです。11:50ころ。

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▲このような歩き易い、きつくない山道です。11:54ころ。

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▲またしても霜柱。光で縞状に輝く様子をお見せしたかったのですが、写真の技術がいまいちですね。12:10ころ。

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▲日の出山902.0m山頂に到着です。相変わらずすごい人出! 12:26ころ。

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▲日の出山から北西方向を撮りました。三ツドッケは分かるのですが、川苔山、石尾根の鷹ノ巣山や六ツ石山などは自信ありません。ひょっとしたら、雲取山も見えているのでしょうか?

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▲御嶽神社の方を撮りました。写真中央の杉の木が櫛状にまだらになっているピーク929mに武蔵御嶽神社があります。左のピークは奥ノ院がある1077mピーク。神社の下から右には御岳の集落が見えます。右の大きな建物はビジターセンターとかでしょうか? その向こう側に連なっている山々は石尾根だと思います。12:28ころ。

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▲山頂は人だらけでしたから、少し下がったところにあった北側のベンチで昼食にしました。再出発してすぐにあるのがこのトイレ。これだけ人が多いと、山頂にこれくらいの立派なトイレがないと駄目ですね。13:00ころ。

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▲武蔵御嶽神社の鳥居です。13:14ころ。

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▲御岳山~日の出山間の登山道は奥多摩でいちばん人通りの多いコースだと思います。13:16ころ。

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▲駒鳥山荘です。13:36ころ。
御岳山の多くの宿坊がそうなのだと思いますが、この宿も馬場さんと言う武蔵御嶽神社の神官でもある方がご主人です。最近ブームの滝行などでもよくテレビに出ておられる方。昔は中西悟堂先生がよく泊まられたとも聞いたことがありますね。
以前ひょんなことで知ったことがあるのですが、山野井さんの奥さんの妙子さんがこの宿坊でバイトしていたことがあるとか。そんなに凄い有名な方とはまったく知らなかったそうです。

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▲いつ見ても素晴らしい神代ケヤキ。13:37ころ。

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▲西の馬場家の屋敷です。さきほどの駒鳥山荘は東の馬場家なんです。13:46ころ。
このあたりから大楢峠への登山道へ入ります。

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▲越沢源流部をトラバースしている登山道ですが、北斜面でもあるので、最近降った雪がまだ残っています。14:09ころ。

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▲表層の土と一体となった霜柱です。柱同士がくっついて、氷となっています。14:11ころ。

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▲小さなコツコツコツという木を叩くような音が響きました。コゲラかな? と思って周囲を探しましたけど、なかなか見つかりません。ふたたび、コツコツコツと音がします。今度は見つけることができました。望遠にしてシャッターを押します。14:25ころ。
どこに何が写っているのか、分かりますか?

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▲写真中央を拡大したのがこれです。コツコツコツの音の大きさからコゲラだとばかり思っていましたが、写っている鳥を見ると、コゲラではなさそうですね? 何なのでしょうか? アカゲラなのでしょうか? 

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▲不思議な霜柱を発見しました。二層になっている霜柱です。二層になっているだけならばよく見かけるのですが、この霜柱、層と層の間に土がはさまっています。どのようにして出来たのでしょうか? 14:43ころ。

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▲アップダウンのほとんどない山腹を巻く山道が続きます。14:48ころ。

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▲大楢峠に着きました。この巨樹はコナラの木です。でも、もう年寄りなのでしょうか? 倒壊の危険があるそうです。15:10ころ。
それにしても、S子さ~ん! 右を回れ!って書いてあるのに、真っ直ぐ突っ込んでいくとは。

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▲西日当たる中、下山です。15:39ころ。

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▲なんて美しいドライフラワーなんでしょう! 16:02ころ。

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▲山道から車道に出て来ました。これで暗くなっても大丈夫。16:16ころ。

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▲後ろの山から月が上がって来ました。16:26ころ。

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▲奥多摩の氷川集落です。この風景を見るたびに、ネパールのナムチェバザールを思い出します。電気も車も来ていなかったころは、どんな風景だったんだろうかと想像してしまうのです。17:05ころ。

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▲昭和橋の上から多摩川を眺めました。中央右から日原川が合流しています。17:07ころ。
もっと早い時刻に下山するのが正しいのですが、こういう黄昏どきの光景を楽しみながら里を歩き帰るのが僕にとって理想の下山なんです。

いつも通り、天益に顔を出しました。女将さんが困った顔をしています。今日は消防署の人たちの貸し切りなのだそうです。ただ、その時刻までもう少しありますから、それまでという条件で席に着かせていただきました。いつも有り難うございます。
カウンターのいろんな人の話を聞くのが楽しいのです。短い時間でしたが、楽しめました。話の内容は忘れましたけれど、外人さんもいましたね。
無理やり座らせていただいたのに、お代をとっていただけませんでした。本当に有難うございます。