お爺さんは山へ柴刈りに

東鳩会の開催概況

踏鞴・鞴まつり・・・から足でなかったみたい

2013年10月21日 09時46分40秒 | Weblog

 踏鞴(たたら)・鞴(ふいご)まつりは平成25年10月20日(日)、雨のなか鳥海月山両所宮で開かれました。懐かしい鞴の字句に魅せられて初めて覗いてみます。

 これが踏鞴らしいのですがまだ準備中のようです。煙を見ただけで哀愁感が漂います。

 トンチンカントンチンカンの懐かしい音に、思わず♫暫時(しばし)も休まず槌うつ響き 飛び散る火の花走る湯玉~を口ずさみます。こうして山形名産打ち刃物ができるんですね。

 しゅー、しゅー、しゅーの軽やかな音と共に火が赤々と燃え盛ります。小学生の頃、近くの鍛冶屋で槌と鞴あのリズミカルな音と、ジュ~と水蒸気が辺り一杯に広がる焼き入れに好奇心を掻きたてられよく見に行ったものです。

 舞台の上では和太鼓の演奏がはじまりますが熱心な観客は一人です。辺りにはフリーマーケットや屋台が軒を並べ、子どもらはまだ食べ物屋台に夢中です。

 「切れ味がいい山形名産打ち刃物よ。刃物の刃も砥ぎますが、あなたの歯も私が砥いで上げますよ!」元気なおばさんの口上に剪定鋏を買い求めます。古き良き時代の郷愁をひと時味わいます。

 辞書を見ると、踏鞴祭り・鞴祭りは11月8日に鍛冶屋・鋳物師(イモジ)など鞴を使って仕事する職人が、稲荷神または金屋子神を祭り、鞴を清めて祝う行事だそうです。