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おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

享年百歳

2012-04-19 19:56:59 | つぶやき
 義母が亡くなりました。生前、本人は、百歳まで生きたいと言っておりましたが、満で98歳、もうじき99歳になるところでした。残念でしたが、その前に。戒名を頼んだところ、数えで百歳です、ということで、「享年百(歳)」。こうしてご本人の念願が叶ったわけです。家族親族も長寿を祝う感じで、お葬式も何だか温かい雰囲気、ひ孫を含めて家族を中心に、生前のお婆さんを偲ぶ会的な・・・。晩年は施設に入っていましたが、それほど多くの方に迷惑をかけなかった。何しろ香典のお返しの中には紅白のタオルがあったくらいですから。
 季節の変わり目、最近なくなられる方も多いですが、聞くと93歳、92歳と90歳を超える方々。それぞれ晩年は老々介護の状態で、傍目にみても身内の方々は大変な苦労もしたでしょうが・・・。
 ところで、亡くなった年齢を数え年で数えるのか、満で数えるのか、それぞれ宗派によっても、地域によっても違うようです。現在は、満年齢にすることが多い? どちらが正しいとかではないと思いますが。また、「享年」「行年」という表記(言い方)の違いもあるようです。さらに、「歳」を付すのか付さないのか・・・。
 Wikipediaによると、
 
 享年(きょうねん)とは人が「天から享(う)けた年数」という意味であり、この世に存在した年数である。「行年(ぎょうねん)」ともいい「娑婆で修行した年数」、「行(時が進むの意味)」の意味。「享年70(満68歳)」(数え年の場合)のように用いる。享年を数え年ではなく満年齢で表し「享年68(歳)」と表すことが一般的になりつつある。
 本来は数え年の年齢で表すものであり満年齢を使用することは厳密には誤りであったが、実生活の中で数え年を使う機会が減少した現代の日本において享年に満年齢を用いることが一般的になりつつある。ただし、国立国語研究所のFAQでは、「享年」は「この世に生をうけた年数」なので、かぞえではなく、満で数えた年齢をいうのが適当としている。数え年は元日を基準とするので新暦の導入以前は暦法により元日が新暦とは異なるため、数え年の数え方には注意が必要。
また享年に年齢を数える単位である「歳」を付けることも本来は誤用であったが、満年齢を用いることと同様に享年に「歳」を付ける表記も一般的になりつつあり『広辞苑』の凡例にも「-九十歳」と記載されている。「数え年でなければ誤り」「歳を付けるのは誤り」とは、言い切れなくなりつつある。国立国語研究所のFAQでは、使ってとがめられるほど大きな間違いとはいえないとしている。仏教の宗旨によっては、享年の数え方を数え年に限定している場合もある。
 
 とのことです。
 一方で、数え年と享年・行年○○(歳)とは異なるということらしい。
 「MCプロデュース」という会社のHPでは、
 
 数え年と、享年・行年を比較しますと、数え年は、生まれた時に1歳、以後正月ごとに1歳加齢。享年・行年は、誕生日の十月十日前から、死を迎えるまでの年を数えたもの。ですから、必ずしも数え年と享年・行年が一致するわけでもないのです。そして地域や各寺院の考え方により、享年・行年の考え方も違ってきます。(中略)
 参考までに、仏教辞典によれば享年・行年とは、天・大自然から享(う)けた年数という意味で、この世に存在した年数のこととあるようです。「この世に存在した」という意味の解釈を誤らないことですね。
 いずれにしても、享年や行年というのは、大宇宙・大自然、そんな命の源から誕生した尊い生命が、またそこへ還っていく…その意味が、享年や行年という言葉に込められているのであって、仏教的な素晴らしい考え方を反映しているものでしょう。

 とのこと。たしかに蘊蓄の在る表現ですね。
 



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