おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

逆鱗に触れる。四面楚歌。

2011-07-16 23:15:35 | つぶやき
首相の脱原発「党の方針でない」…民主反発拡大(読売新聞) - goo ニュース
 四面楚歌なんていうものじゃない。この時は、項羽のたてこもる城内にはわずかばかりでも味方が存在した。今や、菅さん「前門の虎後門の狼」。「脱原発」を言ったとたん、この騒ぎ。一説には、自公民などの政治家で電力会社から政治献金を貰っていないのは、菅さんと河野太郎の二人だけという。電力会社にしてみれば献金してもまったくうまみがないから、という次第にちがいない。
 かの町長も原発関連企業下請けの関係者。献金も仕事もけっこう貰っているらしい。だから、あれほどの罵詈雑言を菅さんに浴びせた。海江田さんも見事、迷演技に騙されてしまった。ばれるようなやらせメール問題でも、九電の責任はうやむや。
 これまでの日本、「脱原発」は脳天気な反体制の犬の遠吠え、評論家の絵空ばなしくらいにしか思われていなかった。「日経」を筆頭に、マスコミも徹底して原発推進キャンペーン。経済成長の要、産業興隆の生命線、「豊かな」電化生活、夢の生活・・・。無事故。絶対安心。安価。地元雇用、地元優遇、原発なしなら産業の空洞化、節電・停電の不自由生活、社会不安、・・・。原発に反対する者は日本国民ではない、くらいの勢い。
 自民党、公明党、民主党・・・、皆、巻き込んでの政治策動。政・官・民・財・教、すべての分野で一体となっての原発推進。社民党と共産党は、所詮、ごまめの歯ぎしり。まったく歯牙にも掛けられなかった。
 ところが、時の宰相が虎の尾を踏んでしまった! 例えば、フクシマミズホが金切り声を上げて「反原発」「脱原発」を叫んでも、まったく無視したにちがいない。ところがところが・・・。こうなると、次期政権が「脱原発」路線じゃ困るから、次期首相候補も火消しに回る「菅(ここまで来ると呼び捨て)の個人的見解にすぎない」「政府の統一見解ではない」「民主党の方針ではない」・・・。もう、めちゃくちゃ状態。
 こうなったら、「窮鼠、猫をかむ」でやるか、菅さん。何しろ菅さんという犬を早くどぶにけ落として、ついには、「どぶに落ちた犬は叩く」式をやりたがっている、今のマスコミ。
 項羽は、四面楚歌に陥ったとき、「時、利あらず」と嘆き、最後の戦闘を敢行、討ち死にする。そして、天下は、劉邦の時代(漢)になる。
 「逆鱗に触れる
 逆鱗(げきりん)とは、龍の81枚の鱗(うろこ)のうち、あごの下に1枚だけ逆さに生えている鱗のこと。龍は、この「逆鱗」に触れられた場合には激高し、触れた者を即座に殺すとされた。このため、「逆鱗」は触れてはならないものを表現する言葉となり、帝王(主君)の激怒を呼ぶような行為を指して、「逆鱗に嬰(ふ)れる」と比喩表現された。
 
 本来の意味からは、菅さんの言動に喩えるのは不都合ではある。しかし、国家が立てた方針に逆らう発言をすれば、宰相の地位にある者でも「殺す」ということに喩えられるのではないか。
 「四面楚歌
 四面楚歌とは、周りを敵や反対者に囲まれて孤立し、助けのない状態のたとえ。孤立無援。夜、項羽は四方の漢の陣から故郷の楚の歌が聞こえてくるのを聞いて、「漢軍は既に楚を占領したのか、外の敵に楚の人間のなんと多いことか」と驚き嘆いた。この故事から周囲を敵に囲まれ、孤立無援になることを「四面楚歌」という。
 形勢利あらずと悟った項羽は、別れの宴席を設けた。項羽には虞美人という愛妾がおり、また騅という愛馬がいた。これらとの別れを惜しみ、項羽は自らの悲憤を詩に読んだ。
  力拔山兮 氣蓋世 (力は山を抜き 気は世を蓋う)
  時不利兮 騅不逝 (時利あらず 騅逝かず)
  騅不逝兮 可奈何 (騅逝かず いかんすべき)
  虞兮虞兮 奈若何 (虞や虞や 汝をいかんせん)

虞美人もこれに唱和し、項羽は涙を流し、臣下の者たちも全て涙を流した。
 
 味方であったはずの者達が敵陣に回って、自分を攻め立ててくる。そこに項羽の驚きも嘆きも深くなり、自らの運命を悟るのだ。果たして菅さんの最後の戦はどうなるのだろうか?
 
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