おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

130対2

2005-08-11 09:40:47 | 平和
 今朝の朝日の都内版。自民党の小林さんと小池さんの話題で130行。それに対して民主党の候補者はわずか2行。共産党も2行。郵政改革に反対の小林さんに刺客を送り込んだという話題ばかり。TVもどこもこの話題で大半。国民の郵政改革への関心度はそれほど高くないのに、コイズミ手法に見事にはまっている。
 日ごろコイズミさんには批判的な朝日。イラクへの自衛隊派遣、靖国参拝、アメリカ追随・・・。今回の選挙は、4年間のコイズミ政治の正否を問うべき選挙にしていく、という基本的な捉え方は捨ててしまったのか。それとも、民主党ではお気に召さないのか。それにしても、と思う。
 ところで、小池なる人物。日本新党から始まって新進党。自由党。保守党。自民党。選挙の度に所属政党が違っている御仁。細川、小沢と渡り歩き、今やジュンちゃん。結局、使い捨ての広告塔に過ぎないのだ。
 マスコミも「刺客」として、あっちでもこっちでも、刺客には誰がいるかなどと取り上げて、「刺客=広告塔」をちやほやする。今回の選挙で、「刺客」などという言葉を最初に用いた人間は誰だか知らないが、もう今年の流行語大賞に決定! 「必殺仕掛人」とも。まるでヤクザの世界。
 中国・漢時代。有名な歴史書「史書」(司馬遷)には、「刺客列伝」として戦国時代の刺客=暗殺者が複数登場する。司馬遷が取り上げなければ、歴史に埋もれ、無名のままに終わってしまった人物も多い。
 たしかに、今も昔も「刺客」には独特の響きがあるのだろう。使命感・高揚感・正義感・・・。「風蕭々・・・」とうそぶきながら、たった一人で出かけ、返り討ちにあった刺客。首尾よく暗殺するも、依頼人を不明にするために、自ら顔の皮を剥ぎ、自決した者。・・・
 かつてヤクザ映画が一世を風靡した頃を彷彿とさせるシーンだ。この程度の知的レベルが今の政治の世界なのだろう。それにしても、いったいどういう感性の集まりか、マスコミも政界も。
 自民党同士の加熱した争いの報道を選挙戦にまで引きずり、結果的には、自民党政治を継続させようとする魂胆か。10チャンネルも同じ。見識のまったくなさそうな古館は、ちょろちょろと面白おかしく立ち振る舞っているだけ。
 こう見ると、マスコミの退廃を感じる。これは、視聴者の退廃にも通じるかも知れないが。
コメント (3)
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