百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

神さんの山 石鎚

2013年03月31日 | 千伝。
昨日の夕方、NHK総合テレビで放送していた「西日本最高峰の自然美~石鎚・神さんの山」。

百島の殿山から、子供の頃より、四国山脈を遠望することができました。

それにしても、その石鎚山界隈の自然美に感嘆します。

そして、そこに息づいた人間の生活です。

麓にある石鎚地区・・過疎やら限界集落という言葉を越えて、「たった一軒」だけになっていました。

その残された一軒家に、御夫婦の二人だけで暮らしていました。

その御夫婦のお話される言葉や詩に心打たれるものが多くありました。

「ここは、自然に心地良くなるんです」・・深い言葉です。

自然美とは、そんな言葉かなぁ・・と思いました。

朱の世界

2013年03月29日 | 百伝。

百島・泊地区の殿山の登り口に、お稲荷さんを祀る小さな社殿がありました。

子供の頃、建物の中に入って遊んだことがあります。

節分の時には、お豆をお供えしたかな・・?

そんなことを思い出しながら、京都の伏見稲荷大社に参りました。





・・朱色一色の鳥居だらけの世界です。





その数・・何万もの鳥居です。



今回も稲荷山の頂上には登れなかったのですが・・次回は挑戦しようと思っています。



この白旗講の上に、池があるのですが、そこで偶然に会って立ち話をした相手がいました。

その相手の方・・随分昔に、どこかで立ち話をしたことのある方でした!

伏見の鳥居立つ世界・・不思議な朱(桃)の世界です。


ラジオ・・。

2013年03月27日 | 千伝。
今朝早く、息子が学生仲間と一緒に、東京へ遊びに行きました。

・・百島へも行きたいようです。

二泊三日の旅行日程も宿泊先も予算も、自分達で全部決めたようです。

・・もう、東京に着いたかな?

昨夜放映されたNHKのドラマ「ラジオ」・・。

・・東北の宮城県女川町をを舞台にした復興災害FM放送を手伝う高校生が主役で、卒業後、東京に行くまでの物語でした。

東北の「がれき」を受け入れない他地域へのメッセージもあり、考えさせられる「日本人の絆」でした。

二年前、関東全域の人口3000万人にも避難勧告があったならば、もっと日本人の意識は、相当な変化が起こっていたかと想像します。

東日本大震災3.11以後、東京のような大都会が、脆弱に映るのは、小生だけではないと思います。

九州、関東の今年の桜の開花時期が早いのは、気候のせい?

富士山やら阿蘇山の地下深くのマグマが徐々に熱くなっているのではないかな?・・と危惧してしています。

想定内の仮定です。

もうひとつ、昨晩、NHKBSで、「日本人が愛する洋楽ベスト50」が放映されていました。

1位「クィーン」、2位「マイケル・ジャクソン」3位「ビートルズ」・・でした。

ラジオ・ガガを聴きながら、生きるということは素晴らしいものです。

元気な朝

2013年03月25日 | 千伝。
小田急線の下北沢駅が地下に移転したのに伴い、「開かず踏切」も無くなるとのこと。

その現場に大勢の人が集まり、最終電車を見送り、消えゆく「開かず踏切との別れ」を惜しむニュースが流れていました。

東急東横線渋谷駅も地下へ移転したとのこと。

あのヨーロッパの鉄道駅のような始発終着フォームの佇まいが消えてゆくと思うと、名残惜しいものがあります。

昭和の時代・・京王線、井の頭線を、よく通勤に使っていました。

京王線の車掌さんが、ちょっとした勇気を出して、楽しい車内放送を流していたのを想い出します。

「当列車、まもなく夢のパラダイス新宿駅に到着します。朝からの痛勤・・皆様、大変お疲れ様です。・・慌てず焦らず乗降に注意・・今日一日、頑張りましょう♪」

・・そんなアナウンスを車内に流していたと思います。

ちょっと元気の出る楽しい思い出が、甦りました。

日本全国・・月曜日の朝から、元気よく朗らかにファイトです。

三寒四温

2013年03月24日 | 百伝。
百島で暮らす楽しみは、現状維持できる体力の健康であることが前提条件になります。

さもなければ、百島Uターン計画が頓挫してしまいます。

最近、目がチカチカして・・新聞もテキストも読みづらい状態になります。

ラジオばかり聴いています。

こういう状態になると、神さま、仏さまに、助けて戴きたいものです。

そう、とても個人的なパワースポット巡りを行います。

私的な部分で参拝する神社と寺院があります。

福井市郊外にある曹洞宗大本山永平寺です。

永平寺に関しては、説明も必要ないでしょう・・謂わば、我が故郷百島の西林禅寺の本山となります。

今日は、旧清水町にある福井市郊外の賀茂神社に参りました。

寒かった!

この神社・・時々、マスコミに取り上げられます。

遠祖 賀茂氏(陰陽師・安部清明の師匠)より伝えらる秘伝の守礼が約300種・・日本の最多?の神様のご加護を賜っております。

仏教での煩悩が108なのに、神道でのお守りが300種とは・・この欲張りは、如何に?

この地域は、大昔に賀茂氏の荘園でもあり、その起源は、養老元年(717年)となる由緒ある神社です。

京都の上賀茂神社と下鴨神社の両方の神霊を祀っています。

賀茂家・安倍家と陰陽道の関わりに関する神社側の説明です。:
百済を経由して陰陽五行思想が日本に伝わり、天文・歴法等が受容された。天武朝に陰陽寮を設置、国家管理のもとに陰陽師がおかれた。平安時代初期に陰陽道が成立し、「役小角」を祖とする賀茂忠行は天文道・暦道を取扱い、呪術等が行われた。その子賀茂保憲の代になると賀茂家は次第に陰陽界の一大権威として認められた。その賀茂保憲の弟子が陰陽界のスーパースターというべき安倍晴明である。その後安部晴明は天文学を、賀茂保憲の子光栄は暦道を司り、陰陽道界は賀茂・安倍両家の支配することとなる。

以下記載・・これは、とても私的な感覚です。

悩み、願いがあれば、寺院へ参り、御本尊を見て、極楽浄土たる庭園を眺めたりしています。

「お祓い」をしたくなれば、神社に参ります。

神社は、その地域の氏神の代表格でもあり、もともとが、その地域の五穀豊穣を祈り、天災や気候に対する畏怖の気持ち、そして感謝することから発生したものです。

仏教の御本尊と事成り、神道の御神体(御蔭様)を目で見ることができません。

神社に行けば、必ず鳥居があります。

鳥居は、神域に降りる神様と人が住む世界とを区別します。

そこには、荒神も和神もおられます。

神道の怖さ凄さは、「呪術」があるから「お祓い」があるのです。

それを表すのが、「秘」とか「霊」とか「祈祷」いう感覚です。

その「秘」が、自分の感覚と合えば、心も清々しくなり、元気にもなります。

それが、神社に行く一番の目的であり、生きるためのご利益であり、幸福を目指すための神道なのです。

一方の寺院・・仏教の教えは、仏に成ることです。

それを表すならば、「密」とか「禅」とか「南無」という教え・感覚かもしれません。

成仏することで、幸福を目指すための「死に方の教え」なのです。

「仏は自分の究極の姿。神は自身を助ける存在」だと・・。

神も仏も信じたい・・小生の私的な神仏参拝への問いかけでした。

さて、賀茂下上大明神と書かれてある扁額のある賀茂神社の大鳥居です。



陰陽串を使って、心臓と目の邪気を追い出す「お祓い」をして参りました。



二拝二拍手一拝

三寒四温・・春間近。

砂山のパラドックス

2013年03月19日 | 百伝。
上賀茂神社・・京都での最古級の神社です。

正式名称は、世界遺産 賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)です。

ここには、御神体である神山を模した二つの円錐型をした砂山があります。



「立砂」とか「盛砂」と呼ばれています。

現代へと続く、玄関などに「盛り塩」や鬼門や裏鬼門にまく「清めの砂」の起源とされているものです。

この二つに立砂を見ていると、百島の十文字山と石山(軍殿山)をイメージしてしまいます。

百大夫社、百大夫殿、百体神社・・卑弥呼?

一方、平安時代から稲荷山を民衆信仰の山を起源する伏見稲荷神社があります。

商売繁盛、家内安全、交通安全等々、さまざまな守護神として、神社本庁にも属さない全国約4万社の稲荷神社の総本社です。

伏見稲荷にも「清めの砂」がありますが、これは、また後日に。

万粒の砂、百粒の砂、一粒の砂でも、砂山です。

門跡寺院

2013年03月18日 | 千伝。
昨日の京都地方・・あちらこちらの大学の卒業式が行われていました。

社会人になると、楽しいことも、悲しいことも多くあります。

社会人というよりも、単に生活を支えるために、年を重ねてゆくだけのことです。

晴れ晴れとした門出に祝福です。

御室と嵯峨、嵐山方面に足を伸ばしました。

近くには、世界的にも有名な石庭のある龍安寺がありますが、個人的には、仁和寺本堂の内庭のが好いかな?



仁和寺・・世界遺産、真言宗御室派の総本山です。



888年(仁和4年)、宇多天皇は退位後に出家されて、仁和寺を住坊としました。

御室御所とも呼ばれた仁和寺は、日本初の門跡寺院となりました。

門跡寺院とは、明治維新まで、天皇または皇族皇子皇孫が住職に就かれた寺院です。





もうひとつ、門跡寺院の旧嵯峨御所 大覚寺にも参りました。



何十年ぶりかに眺めた・・左近の梅と大沢池です。







門跡・・若い頃、門跡身分の孫娘の方と出会ったことがありますが、身分の違いのような不平等な違和感を覚えたことがあります。

寺院やら芸道も含めて、企業やら家業を継ぐ者は、継ぐ苦労というものもあるでしょう。

京都にオムロンという企業がありますが、御室を発祥の地として名付けられたようです。

卒業生から新入社員となる若者へ・・。

「させられていると思う仕事感覚」から、「百人に無償奉仕していると思う仕事感覚」へ。

・・そう、思えばです。

人生が、劇的に変化します。

心は猿。

2013年03月14日 | 百伝。
今週末、京都へ・・その準備でテキストを読んでいると「心は猿」という言葉と出会いました。

猿が、木の枝から次の枝まで飛び移る、ぶらさがったり、落ちそうになったり・・その様を「心の動き」だと法然は言います。

心が鯨や象ならば、重すぎる。

心が星ならば、きれいすぎる。

心が立派ならば、窮屈すぎる。

法然は、心が猿ならば・・不安や動揺や乱れる心も軽くなる・・。

逆立ちも、宙返りも出来るほどの丁度良い念仏を唱えたのかもしれません。

テキストを読んでいると、そこに書かれてあるフロイトやユングなどが出現して、現代人の心は、どんどん大きく広くなって重要な世界になりました。

現代人の心は、重すぎるのかもしれません。

法然(浄土宗)と親鸞(浄土真宗)の違い・・?

師匠の法然は、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。

弟子の親鸞は、南無阿弥陀仏、報恩感謝。

「心は猿」・・いいなぁ。

南無阿弥陀仏、南無妙法蓮華経・・唱えれば、厄介な放射線物質も消えればいいのにね。

ケアという物語

2013年03月13日 | 資本と社会の問題
今も、地球のどこかで、命が誕生して、老いて、病んで、死んでいく人間のドラマが展開しています。

それを、ケアする・・、ケアしない。

care・・不思議な言葉です。

何を、いつ、どこで、誰に・・ケアするのか?

何を、ケアする行為とみなすのか?

辞書を開くと、日本語としてのケアの意味には、世話、介護、管理、維持、注意、用心、配慮、努力、心配、不安、面倒、負担、厄介、重荷等々・・とても気がかりな言葉です。

「注意を払い、気を使うこと」・・でしょうか?

その監督、維持、責任は、誰に誰が担うのでしょうか?

赤ん坊・幼児・児童への世話、高齢者への介護、障害者への介助に対して、親、教師、介護者、医師、看護師等がケアの担い手になります。

そのケアする行為に、虐待(ハラスメント)という状況が表われるならば、その背後に人間の限界線への歪みとなるジレンマ(delemma 精神的葛藤、板挟み)が、存在します。

最近、「ストレスに弱い人間」「アトピー体質で敏感」とか、PTSD(心的外傷後ストレス障害=トラウマ)とか・・そんな言葉に、よく出会います。

とりわけ、震災以後、ケアする対象は、「こころ」と「からだ」を含む「生活の再建復興」と「その方法」へと拡大しています。

ケアという言葉に近い意味で、キュア(cure:治療)という言葉があります。

ヒール(heal:癒し)という言葉もあります。
ヘルス(health:健康)、聖なる(holy)・・語源は、Whole(全体性)という概念から派生しています。
例として、ヒーリングアート(癒す絵)、ヒーリングミュージック(癒しの音楽)、ヒーリングタッチ(手当て)です。

その他、マジック、トリートメント、セラピィ、サポート、ヘルプ、アシスト、チャリティ、フィランソロピィー、ナース、ジェネレイティピティ・そして、最後に「養生」・・「ホメオスターシス」という人間が蘇生する真髄を表現する言葉もあります。

余談ですが・・それぞれの語源を知りたいですか?

人間には、痛みがあります。

痛みに対するケアには、苦痛を除去する、緩和する・・という発想があります。

しかし、痛みを感じない「無痛症」を抱える人間もいます。

痛みが無ければ、人間は長く生きることは、非常に困難だと言います。

痛みを感じるということは、ストレスを感知して、自然治癒力を働かせる重要なサインです。

(ストレスにも、有益ストレスと有害ストレスがあります。)

つまり、ケアには「痛みを取り除く:緩和除去」と「痛みを感じる:感覚の回復再生」という二つの観点と役割があるのです。

「この地上(地球)に生きている限り、私たちの本当の名前はケアであり、言い換えれば、私たちは、本質的にはケアなのです。ケアは、私たちが生きている限り、私たちを所有している。私たちがケアすることをやめるとすれば、それは、私たちが人間であることをやめることである」
(シスター・M・シモーヌ・ローチの言葉より)

二の次

2013年03月12日 | 千伝。
今日の福井地方は、快晴でした。

でも、花粉が飛んでいます。

・・中国からの黄砂やPM2.5は、どうなのかな?



昨日は、3.11。

心から・・合掌。

咲く花は好かれて、飛ぶ花粉は嫌われます。

黄砂やらPM2.5の公害汚染よりも、はるかに・・放射能汚染の方が怖いです。

でも・・中国産と福島産の同じ食品が並んでいたならば、迷わず日本の「福島産」を買います。

昨今、タバコを吸うと健康が損なう・・と言います。

禁煙、肥満等の成人病対策・・でも、タバコを吸う人の自殺率は、非常に少ないとのこと。

地元で仲良くしていただいている警察官OBの方が、先日、東京まで行かれたようで、お土産に国会議事堂で買われた歴代首相の似顔絵の入ったマッグカップとお菓子とを頂戴しました。



それにしても、なぜ、マッグカップ・・?

ペン立てにしようと思います。

マッグカップを眺めならがら・・二の次を考えています。

日本の初代首相は、伊藤博文・・では、第二代首相は、誰でしょう?

日本で一番高い山は、富士山・・では、二番目に高い山は、何山?

答えは、黒田清隆と北岳です。

二の次、三の次を楽しめると、人生が美味しくなります。

おはよう! 百島!!

2013年03月09日 | 百伝。
Good morning ! Momoshima!!

今朝の日本経済新聞のコラム:
世界最大のホテルチェーンはどこか。答えは「普通の人の部屋」だという。一般人が持つ空き部屋に国境を越え無料で泊まりあう。インターネットを使ったそんな会員制サービスに登録されている部屋の数が、商業ホテルチェーン最大手のそれを上回ったそうだ。米国で始まり、日本でも宿泊者や提供者を増やしつつある。

NHKの朝の深読みから:
終の棲家は、地域全体が施設、道路は通路という考え方、生き方。

米国のシリコンバレーを拠点にするAirbnb(エア・ビー・アンド・ビー)というサービスが、現在世界192カ国の普通の人をプチホテルのオーナーに仕立ててしまう世界最大のホテルチェーンになっているそうです。この会員制システムが世界的な人気を呼ぶようです。

同級生のみんな・・。

「遊び心」で、一緒に、百島でのホテル、福祉等々のビジネス経営を学んでみないか?

そのために、英語を再利用、再勉強しようかと考えています。

百島から、海外、世界へ向けて発信する「遊び心」に興味があります。

百襲姫 卑弥呼伝説

2013年03月09日 | 百伝。
キャプテンのコメントから・・生前、百島の光さんが、「卑弥呼が、百島に居た」という百島伝説を提唱していたというのを知りました。

とても、興味深いテーマです。

ひょっとすると、光さんは、奈良県桜井市の箸墓古墳が、卑弥呼の墓ではないかという説を知っていたのでは?・・と思うのです。

そうなると、倭迹迹日百襲姫命(やまと ととひ ももそひめ の みこと)という存在が、卑弥呼ということになる一説です。

邪馬台国の女王、卑弥呼は、天照大神やら神功皇后ではないかという諸説もあります。

邪馬台国の九州説やら大和説もあります。

もし、ここで根拠もなく、邪馬台国の百島(桃島)説とするならば、百島の大法螺吹きと世間から揶揄されるかもしれませんね(笑)。

でも、キリストの墓が青森県にあるという伝承伝説、源義経がジンギスカンになったという伝承伝説もあります。

ところで、先日・・安土桃山時代ではなく、安土桃島時代でもよかったのでは?と・・書きました。

・・伏見の地に、桃を植えて、桃山という地名になりました。

不思議なことに、伏見桃山の近くには、向島や横島の地名があります。

桃山が、桃島であっても、不思議ではないのです。

さて、箸墓古墳のある奈良県桜井市には、三輪山を御神体とする大神神社があります。

出雲の幸魂、奇魂と関わりが深いのです。

さらに、「山の辺の道の桃」という古道があります。

そうなると、卑弥呼が、百島(桃島)に居たという神話があっても可笑しく無いのでは・・?

卑弥呼の故郷は、百島(桃島)だったのかもしれません。

卑弥呼の百魂が、百島(桃島)だったのかもしれません。

卑弥呼とは・・もともと、日の御子(光の巫女)だったのです。

おそらく、前世・・もしくは、卑弥呼の父親、または卑弥呼の弟の生まれ変わりが、百島の光さんだったのかもしれません。

百島の浄魂ある草木の家から西の浄土を眺めていた・・百島の光さんの伝承伝説話です。

スサノオ

2013年03月06日 | 百伝。
スサノオ・・天照大神の弟であり、日本神話の中で一番多く登場する人物・・否、神様です。

古事記、日本書紀、出雲国風土記・・書き方の表記も盛り沢山です。

(建速)須佐之男命、須佐乃袁尊、須佐能乎命、素戔男尊、素戔嗚尊等、神須佐能袁命・・等々。

そして、仏教との神仏習合では、祇園精舎の守護神である「牛頭天王」と表記されます。

天王洲など、天王とつく地名は、スサノオが起源となっているのです。

まぁ、何というべきか・・ スサノオ様は、現代の日本社会にも多彩な神話を提供してくださいます。

僕が、スサノオと初めて出会ったのは、幼稚園児の頃に観た・・小倉か博多の映画館の中でした。

高天原を追放されたスサノオは、出雲の国へ降臨します。

そして、英雄として、毎年、若い娘を食べるヤマタノオロチ(八岐大蛇)と戦い、見事に退治するアニメ映画でした。

出雲にある須佐神社には、ヤマタノオロチの骨があるという言い伝えがあります。

さらには、ヤマタノオロチは、伊吹山に逃げたという説・・その子が、酒呑童子で、その後、比叡山を治めていたのを、仏法力で伝教大師(最澄)に追い出されて、大江山に逃げたとか・・無茶苦茶な伝承話、神話が数多くあります。

とにもかく、スサノオは、出雲の国では、英雄でした。

出雲は、大和とも、越の国(北陸)とも、戦争状態であったとも伝承されています。

だから、八岐大蛇伝説と九頭竜伝説との関係も意味深いものがあります。

さらに・・もっとも興味深いのは、蘇民将来の起源です。

備後国風土記逸文に疫隈國社・・疫隈(えのくま)の里とは、どこか?・・ということです。

一説には、疫隈國社は、福山市新市町戸手に鎮座されている現在の素盞嗚神社であるとのこと・・以下、素盞嗚神社のブログでの紹介文です。

「祇園信仰」とは、お釈迦様が修業された「祇園精舎」を護る「牛頭天王(ごずてんのう)」と高天原を追われてのち出雲国で「やまたのおろち」を退治された「素盞嗚尊(すさのおのみこと)」を共に祀る信仰です。
つまり外国(とつくに)の誠に恐ろしく力の強い仏様「牛頭大王」と我が国最強の荒ぶる神様「素盞嗚尊」を一体化し、より強力な神格にして祇園社の主祭神「祇園神」としたのです。この神の絶大なる霊威を以てすれば、いかなる怨霊の祟りをも鎮め、平穏な世を取り戻すことが出来ると考えられたのでした。各地に伝わる様々な伝承や資料からすると祇園信仰発祥の地はここ福山市新市町戸手に鎮座される「疫隈國社(えのくまのくにつやしろ)」現在の素盞嗚神社であると考えられます。
 疫隈國社より播磨国明石浦(兵庫)-播磨国廣峯神社(姫路)-北白川東光寺(京都)に至り、祇園感神院(八坂神社)へと伝搬していったことは明らかです・・との由。

その他、諸説として、福山市鞆にある沼名前神社もアピールしています。

武塔天神(牛頭天王)は北海の神で、嫁取りに南海に訪れた・・つまり、北海の出雲の国から、桃源郷を求めて、南海の備後の国へ。

桃島(百島)へ訪れたとも解釈できます。

茅の輪を腰につけると、疫病から免れることができる蘇民将来子孫也の神話です。

「疫病から免れる」ことができる・・「疫隈の里」という意味の解釈もできるのです。

当時、その魔避けの力があると考えられたのは、「桃」しかないのです。

そして、「茅の輪くぐり」の日本発祥の地となるのが、桃島(百島)神話への道標です。

~この百島神話作りに道標という肉付けをしてくださる方がいらっしゃるのならば、大歓迎です。~

桃島へ 大江山へ

2013年03月05日 | 百伝。
今日は、啓蟄。

最近は、頭を振るだけで、片方の目が痛くなります。

目が見える限り、身体が動ける限り・・ポックリを目指します。

お天気もよいので、息子の運転で、丹後の国まで出かけて参りました。

先に見える若狭富士の向こう側から、京都府舞鶴市になります。





舞鶴から、由良川を渡ると・・

右に行けば、桃島、宮津の天の橋立。

左に行けば、福知山の大江山。

・・丹後に入ります。

この地域は、元伊勢神宮、浦島神社の伝承多数有り・・面白いです。

大江山には、酒呑童子の鬼伝説もあります。

右に曲がりました。

山椒大夫屋敷跡です。



天の橋立を眺めながら、昼食です。





対岸まで、レンタルの自転車で渡りました。

途中に、日本名水百選のひとつ、磯清水です。

看板には「飲まないでください」と書かれています。

海に近いので「不味い」のか「大混雑」の予防の為か・・その意図が不明です。



以前、この水を飲んでみましたが・・百島の実家の井戸水の方が美味しかったです。



元伊勢篭(もといせこの)神社にもお参りです。



天照大神の孫が、祀られています。



伊勢に鎮座されるまえの50年間、国津神(各地域の氏神)の同意を得られないので、天照大神は、丹後にも鎮座されておりました。



千三百年の歴史伝承もありますが、とても新しくて、数年前に建て替えられたものです。

さて、時間が足りなくなり、大江山まで、足を伸ばすことはできませんでした。

今度の機会に、また・・です。

この丹後は、ミステリアスなドラマのように面白い地域です。

NHKの火曜ドラマも面白いです。

「いつか陽のあたる場所で」「書店員ミチルの身の上話」

おそらく、これが「桃島」なのでしょう。



桃島伝説です。