百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

百人一首。

2018年03月29日 | 千伝。
昨日、二十八日は、お不動さん参拝。

近くには、こぶしの花、梅の花が、咲き誇っていました。





足羽川の桜並木を歩くと、開花直前の蕾からの香りが、何とも言い難い香しさ。

そして、今日は、地元での桜の開花宣言。

映画「ちはやふる 結び」を鑑賞。 

近頃の若者は、あんな福井弁は喋らないですが・・いい映画でした!



千年昔に詠まれた和歌を、今も詠み継がれている百人一首の世界。

・・傑作です。

千早振る 神代もきかず 竜田川
から紅に 水くくるとは
(在原業平朝臣)

朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに
よしのの里に 降れる白雪
(坂上是則)

人はいさ 心も知らず ふるさとは
花ぞ昔の 香に匂ひける
(紀貫之)

いにしへの 奈良の都 八重櫻
けふ九重に 匂ひぬるかな
(伊勢大輔)

もろともに あはれと思へ 山櫻
花より外に 知る人もなし
(前大僧正行尊)

百敷や 古き軒端の しのぶにも
猶あまりある 昔なりけり
(順徳院)

さて、桜が映える青い空。

奈良の吉野山の一目千本桜、長野県の高遠城址の桜、あるいは、山梨の山高神代桜。

霊雲桃花悟道(正法眼蔵 道元禅師)
のんびりと桃の花や雲に目を向ける時、悟りを得たという禅語です。

春真っ盛り・・近くのお花畑へでも、出かけましょう。

封印列車と平行線(3・27)

2018年03月29日 | 空木宝剣
龍安寺 石庭の虎 春霞

細川勝元(1430~1473)創建の龍安寺。
虎の子渡しの石が15個あるが、ひとつは隠れる。
俯瞰すれば一目瞭然であるが、側面から見る場合は、石の形に番号を振り、角度を変えて問いかければOK。
団塊が幼児期の、昭和30年頃。
いちご畑が、そこかしこにあった。
おやつ変わりにほうばると、祖母が待ち受けていて、「ベロを出してみ」という。
「ベロを見れば、他所のいちごを食ったかどうか分かる」
という祖母の表情が怖くて、団塊は、口を閉じたままだった。
以来、嘘はつかないように努めているが、本日の佐川氏の証人喚問。
「刑事訴追の可能性」から、口を閉ざす場面が多かった。
多くの視聴者が閉口したに違いない。
佐川氏の幼少期に、苺との一期一会が、なかったかと思うと残念。

ヤマトの魂。

2018年03月28日 | 千伝。
今日のトップニュースは、朝から佐川宣寿・前国税庁長官の証人喚問。

一年前、当時、理財局長だった佐川さん・・国会での予算委員会で、野党から安倍首相に質問しているのにもかかわらず、横からしゃしゃり出ては、答弁を繰り返していました。

その時の答弁が、今になって森友問題の「問題」から、財務省の決裁文書改ざん問題へと、トホホの証人喚問、国会論議です。

佐川と言えば、「佐川急便」、「佐川君からの手紙」等々とイメージも膨らみますが、この方、昔仲良しだった知人の高校の同級生でした。

苦労の末、東大へ進学、そして、大蔵省(現・財務省)入省した官僚エリートです。

ただ、官僚生活も大変だったと思います。

適材適所で国税庁長官まで務めたのですから、「お金の動き」もプロの目で見ることができるでしょう。

それでも、今回の証人喚問の結果、これからの彼の老後生活・・大変だろうなぁ。

罪には、crime という犯罪と、sin という宗教的、道徳的に背く罪という言葉があります。

首相夫人の不用意な言動、刑事訴追の恐れのための証言拒否。

国民の庶民生活、国民の魂に向けて響くものが、今の日本の政治には求められています。

ひらけ世界へ、東京おもちゃ美術館。

2018年03月25日 | 百伝。
原因不明の眩暈、立ち眩みが続きます。

脳梗塞の疑いもあるのでは?・・と、CT検査による診断。

大丈夫でした。

今日は、3時間ほど点滴を受けていました。

うつらうつらと、思い出すのは、遠い昔の小学生の低学年の頃の出来事でした。

エンボ・・百島の我々の同世代以上の方ならば、知っているはずです。

農作業の運搬用に使っていた・・あの丸いエンボです。

東京から、百島に暮らす老いた母を迎えに来た息子とその子の遠い光景。

当時、百島には、まだ車がほとんど走っていない時代です。

・・福田桟橋まで、その老いた母を「エンボ」に載せて行く道中の涙ながらの別れ、挨拶。

「これからの東京生活」と「百島生活との別離」が行き交う人生の四方山話を聞く小学生だった僕は、今も忘れていません。

・・幸せとは?

あれから、半世紀・・今は、車、新幹線、飛行機でスピーディーに移動出来る時代。

僕たち、君たちは、どう生きる?

そう、新宿区四谷に閉校になった小学校の建物を利用して、古今東西のおもちゃ10万点以上を収蔵・展示、かつては小学生たちが学んでいた各教室を、世界中のおもちゃがテーマごとに展示しているユニークな美術館があります。

東京おもちゃ美術館です。

この美術館には、10代の学生から80代のシニアの方まで、200名を超えるボランティアスタッフが「おもちゃ学芸員」として活動しているとのこと。

幅広い年代の方とおもちゃを通して多世代交流が楽しめるところも大きな魅力の一つなのでしょう。

「食育は身の栄養。木育は心の栄養。」

東京おもちゃ美術館の歌があります。

ぜひ、聴いてください。

ひらけ世界へ、東京おもちゃ美術館


東京おもちゃ美術館のワンダフルな姉妹館も増えます。

沖縄 やんばるの森のおもちゃ美術館。

山口 長門おもちゃ美術館。(今年4月7日オープン予定)

秋田 鳥海山 木の美術館。(今年7月1日オープン予定)

・・行きましょう。

・・出かけましょう。

百島の老いた母を迎えに行った息子さんは、親孝行でした。

そして、息子さんの子である孫、その孫の子の曾孫の活躍を謳ったのが、東京おもちゃ美術館の歌です。

天国から見守っている百島の曾祖母の心は、生きています。

応援したくなりませんか?

尾道市長さん、広島県知事さん。

春分の日

2018年03月22日 | 空木宝剣
なみだ雨 桜を待たず 逝く人の

「♪おまえの番だと声かけられて ドヒャっとするのはおんなの子」
(クレージーキャッツの唄)
いつか来る順番。
親は防波堤。
その防波堤がなくなった後は、自分が防波堤。
そしてやがて自分の逝く番が来た時の覚悟。
今日は、友人の父親の葬儀。
91歳の大往生。
亡くなった19日から広島は雨。

春分に 天も悲しむ 涙かな

エドワード・ギボン(1737 ~1794)

2018年03月19日 | 空木宝剣
□△○

曙や 無辺無上の大地かな

今朝の日美は、アニミズムの□△○。



写真の□△○は、Sengai(1750~1837)のThe Universe 。
(出光美術館)

「仁を行う者は寿 足るを知る者は富」臨済宗の仙崖義梵も、「ローマ帝国の衰亡史」のギボンも、江戸時代の人。

義梵はギボンを知らず、ギボンも義梵を知らずの江戸中期。

目印へ。


(門司出光美術館入口)


(門司の目印)


(文字の目印)

Can the can.

2018年03月18日 | 千伝。
中国の習近平さんが、無期限の主席になるとの事。

ロシアのプーチンさんも、大統領四選確実との事。

政治権力を失う老後生活が、さぞ不安なんだろうな⁉

彼等に較べると、米国のトランプさん、英国のメイさんは、言いたい放題。

政治家引退後の著作活動等やら老後生活を楽しみたいのかも知れません。

皆、同年代の政治家なのにね❗

昔、百島の実家に、従姉妹がオーストラリアからの女子大留学生を連れて来て、僕が買って置いたスージ・クアトロのLPレコードを聴いて帰ったという話を聞いて、とても恥ずかしくなった純粋な頃を思い出しました。

当時、エロチック・ロックのワイルド・ワンのような存在が、スージクアトロでした。

今夜、久しぶりに聴いたラジオから流れたCan the can 🎵

あの頃、レッドツェペリンも、ディープパープルも聴いた事もない中国やロシアの多くの青年逹が、今の政治家になっているのかも知れません。

ただ、外国の政治を気にするよりも、わが日本の政治は、大丈夫かな⁉

老後の健康寿命が延びると、その方の介護による寝たきりの寿命も延びるのでは?

ロックは、ピンコロリの魂のような掛け声人生。

忖度が美しいのは、演歌の情です。

霊峰 白山。

2018年03月17日 | 百伝。
今日は、お墓参り。

お墓掃除のあと、缶コーヒーを片手に、日本三霊山(富士山、立山、白山)のひとつ、白山を眺めていました。



義父から教わった・・ここからの眺望は、福井市民でさえ殆どが知らないビューポイントです。

生前の実父、義父の介護に多少関わったことが、ほんの少しの親孝行だったのかな。

日銭稼ぎのような介護の仕事も、少しは役に立ちました。

そして、親が子に遺した財も山も地も、色々と課題が残ります。

百島には、僕名義となる財産も不動産等々一切ありませんが、霊山白山の如く、小さな離島の聖地のような存在です。

人手不足のため、体調レベルが一定しないために、なかなか帰省出来ないのが「高齢化社会の現実」かもしれません。

背中を、右、左とひねり、生きている証を、春の訪れを求めて、郊外まで。

遠くの白山は、目が釘付けになるぐらい美しいです。



心も洗われます。

車も洗いました。



明日から彼岸入り。

百島喜兵衛殿。

2018年03月16日 | 百伝。
百島喜兵衛殿をご存知ですか?

村上喜兵衛高吉・・百島 曹洞宗 萬松山 西林禅寺を建立。

瀬戸内海の覇者であった村上水軍の中でも、もっとも有名な人物が、能島村上の総大将であった村上武吉(1533年生)です。

この村上水軍の栄光盛衰の歴史推移は「武家万代記(能島、来島、因島の村上三島海賊家軍日記)」に基づいたものです。

それを口述証言したのが、村上武吉と同じく1533年生まれの百島村上再興を果たした村上喜兵衛高吉なのです。

強いて言えば、日本の歴史上の表舞台に村上水軍を登場させた第一人者(功労者)が、百島の村上喜兵衛高吉なのです。

「百島 喜兵衛」と書いて、「百島 よろこべぇ」と読むのかもしれません。

戒名は、安養院殿 春紅桃林大居士。

百島茶臼山城が居宅跡、西林禅寺のお墓に眠っています。

民泊新法(旅館業許可不要で民泊ができる制度である住宅宿泊事業法 施行日が2018年6月15日)のニュース。

昨日から、日本全国、誰もが、各自治体へ申請できるとのこと。

春紅桃林大居士、百島喜兵衛殿が、何事かを伝えようとしているような気配がしました。

九十九、百。

2018年03月14日 | 百伝。
この頃、ずっと立ち眩み、眩暈することが多くて、よく寝ています。

今日の福井地方、気温20度を超えるポカポカの春日和でした。

身体を動かすためにも、散策して参りました。

まずは、浜町界隈から歩き始めました。

2020年東京オリンピック新国立競技場設計の建築家隅健吾さん設計の建物が見えます。





九十九橋を渡ります。



江戸時代、この橋は、石と木によって半分づつ造られていて、江戸時代には、日本三大奇橋のひとつと呼ばれたみたいです。



九十九橋を渡ると、「桃園」と言って、かつては、桃の樹園が広がっていたようです。



つくも(九十九)町に入ると、こんな寺があります。

山号は、萬松山 曹洞宗 永春禅寺。

ふと思い浮かべるのは、百島の萬松山 曹洞宗 西林禅寺。

山号は、同じく萬松山です。

先日、百島ネットの中の話題で、江戸時代の屏風に、百島が、桃嶌と記載されていたとのこと。

実は、尾道史の中で、倭寇の時代から既に「桃島の北浦何某が活躍した」という記録が残っています。

百島が、桃島であったのは、間違いないと思います。

松竹梅、松の前には、桃を意味するのではないかと憶測するのです。

つまり、九十九の次は、萬であり百。

長野県の木曽路にある旧日義村の百島へ、愛知県津島市の百島へ、大阪の西淀川区百島へ。

元気ならば、もう一度、行ってみたいなぁ。

サバの日。

2018年03月08日 | 百伝。
雪害も過ぎれば、白銀の世界に様変わりします。



そして、雪が溶けて消えた後、家屋のあちらこちらで破損部分が見つかります。

最近、白内障手術をして人工の水晶体レンズを入れたおかげで視力回復、裸眼で遠くまで見渡すことができます。

その分、老眼鏡を手離すことができません。(笑)

目がよくなるというのは、知性よりも野性を取り戻して目覚めるということかな?

例えば・・サバイバル生活への憧れと準備対応。

とりあえず、家屋の破損部分を自分で修理してみようかという衝動です。

今日は、隣町の鯖江市、坂井市に出店している新潟を拠点とする「コメリ」というお店で初めて買い物。



意図的に福井市内には出店していません。

名古屋を拠点とするカーマ店やら、地元福井のホームセンターとの競合を避けているのでしょう。

展示商品の多さではなくて、取り扱いやら用途の質問に巧く答えてくれるお店が好いです。



遠くがよく見えるからでしょうか?

自分が、若返っているような錯覚に陥っています。

目に見えて・・。

今日、3月8日は、サバ・・鯖の日です。

眼鏡(めがね)の街、鯖江では、鯖の食イベントが行われていました。

眼鏡無しだった子供の頃に見えた百島の世界が広がっています。

老齢というサバイバルの始まりです。

ヤバイ、ツバイ、ドライ、ヤヨイ

2018年03月03日 | 空木宝剣
雛人形 七年間も ねむり姫

平成三十年も、あっという間の三月三日の雛祭り。
桃の節句は、鶯姫の遊ぶ春の陽気。
ところが、2011年3月11日。
時間の割れ目が、大きな口を開けて、一気に吐き出したような大津波。
あれから七年。
弥生三月の風景が、鶯姫、禁断の襖を開けた時の如く、殺風景に様変わりしてしまった。
津波で流された、お雛様は数知れず。
だが、時は巡り、もとの襖絵の風景を取り戻す事間違いなし。
仮に、大地震や津波が来たとて、鳥のように蜂のように、宙に舞い災害に抗う、ドローン安全服が近い将来、身を守ってくれるに違いない。
戦争用の人を殺す武器や道具の開発よりも、モットー人を助ける防災用具の開発をしよう。