百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

漢字ワールド

2013年08月31日 | 千伝。
福井県立こども・歴史博物館 ~白川静の世界~

甲骨文字





白川先生は、この文字を繰り返して、書き写したようです。





「白川先生に学ぶ漢字は、楽しい。あるいは、怖い」という書籍があったような気がします。

・・続く。

不思議な錯視の世界

2013年08月30日 | 千伝。
世界の誰もが、トリックアート(だまし絵)と言えば、オランダ人の天才画家 M.C.エッシャーという名を挙げるのでしょう。

その父親が、明治期の日本で暮らしていたことは、最近まで、あまり知られていませんでした。

それも、日本政府のお抱え技師(防波堤設計)として、福井県の三国港に暮らして居たのです。

その関係で、福井で、エッセル・エッシャー親子のメモリアル企画展が開催されていました。

開催場所は、我が家からも案外と近い、福井県立こども・歴史文化館です。



こどもだけではなく、大人・・中年も老年も楽しめる場所です。

福井県の先人、達人のコーナーもあり、泰澄から継体天皇、最近では、白川静、南部陽一郎、そして、五木ひろし・・(敬称略)までが、スポットライトが当たっていました。

五木ひろしさんの「ふるさと」の曲が流れていたのも、びっくりです。

福井県立こども・歴史文化館・・なかなか凄いアイデアいっぱいです。

フシギな不思議な世界へ。















恐竜の卵も、オブジェになっていました。



何か・・書いてあります。



・・続く。

竿燈心

2013年08月29日 | 千伝。
高知県馬路村(うまじむら)産のゆず果皮を使用した「のど飴(はちみつ ゆず茶)」を舐めています。

村興しによって、全国的に名を馳せるようになった高知県の馬路村・・さすがです。

これが・・美味です。



高知県・・前回の下位レベルから上昇、今回、全国学力テスト結果において、ほとんどが全国平均を上回ったという高い評価を得ていました。

高知県一丸となって、独自の学習シート、県内共通テストを施して、学力向上につながったと文科省が評価しています。

六年連続、全国学力日本一は、秋田県でした。

秋田県も大変です・・その座を死守するつもりで「日本一の学力」をキープしなければなりません。

その点、後方から追い上げる高知県は、前方を目指すだけで楽かもしれません。

10年ほど昔まで、総理府が「日本一暮らしやすい幸福な都道府県ランキング」を毎年発表していました。

毎年毎年、日本一幸福な県は、福井県でした。

毎年毎年、最下位争いは、大阪府と埼玉県でした。

「我々は、そんな不幸な自治体ではない。府民、県民のイメージが悪くなる」と大阪府と埼玉県が、総理府に猛抗議を始めました。

その結果、「日本一暮らしやすい幸福な都道府県ランキング」は、雲散霧消になりました。

今回の全国学力テスト結果の序列化も進んでいるようです。

最下位レベルの自治体が、物申すのもよいかと考えます。

全国学力日本一の秋田県・・人口減少率、自殺率も、日本一のはずです。

秋田県・・個人的には、大好きな県です。

秋田竿燈まつりの妙技・・。

無理しないで、がんばってほしいなぁ。

今日は、秋田県の記念日(誕生日)です。

平安の翠

2013年08月27日 | 百会倶楽部(日本「百」歴史探訪)
京都、平安神宮。



今回は、播州赤松一族、一休さん、千利休とも関りのある大徳寺、上賀茂神社と下鴨神社、糺の森界隈を中心に散策とジョッギングをして参りました。







京野菜・・精進料理も、美味でした。













京都から帰福しました。

何だか、ホッとしています。

「福井は、凄く・・いいなぁ♪」・・という幸福度日本一の実感です。

今、京都の宇治茶を飲みながら、緑茶に・・故郷の百島を想い浮かべています。

百島への想い・・何か、よい意味での、多くの皆の力で、百島が、大きく動き変わり始めているような気がします。



平安の翠です・・戴きものです。

感謝。

奇跡のつき

2013年08月22日 | 千伝。
信州には、「奇跡の村」があるとか・・平均年収2500万円、村の出生率は、日本一の沖縄県よりもかなり高いものです。

村には、24時間オープンの図書館も設置してあるとか?!

かつての寒村が、どのように日本有数の豊かな村に変わったのか・・?!

昨夜、その「奇跡の村」と呼ばれる長野県川上村の紹介記事を読みながら、ウトウトと寝ていました。

エアコンの冷気(不良因子)を吸い込んだのが、原因なのでしょう。

今朝、起きると、身体が重く、頭痛がヒドイ・・大きなお腹を抱える妊婦さんの気持ちも分かります。

今宵の満つる奇跡の月です。



「奇跡」か・・。

何か、大きなツキを持つ人が、旗を振らないと奇跡は起こらないようです。


独楽

2013年08月21日 | 千伝。
独楽を、頂戴致しました。

頭が、よく回りますように。

金も、よく回りますように。



送り主の幸運が、回り続けますように。

どこに飾ろうかと、独り楽しく・・思案中です。

感謝。

百島草刈り十字軍

2013年08月21日 | 百伝。
百島では、はじめてのイベントでは、ないでしょうか?

アートベース百島が、「来月9月21日~23日の3日間、百島の道路掃除をしよう!」と声をあげました。

「素晴らしい!」・・の感嘆一言に尽きます。


(写真提供:百島ネットーワーク)

このデザインも素敵です。


ミケランジェロ展感想 ~始めと終わり~

2013年08月19日 | 千伝。
初めてヨーロッパ旅行に出かける方には、「北から南に周るとよいでしょう」とアドバイスします。

ヨーロッパ巡りの始点が、イタリアならば、その後の仏国のパリやら英国のロンドンの魅力が半減するような気がします。

例えば、初めにディズニーランドを入園したあと、翌日に地方の遊園地を行くと、その魅力が半減するようなものです。

丸ごと博物館のようなヨーロッパの旅巡りの終点は、イタリアが似合います。

イタリアは、それぐらい魅力的な国です。

昨日、福井県立美術館で開催されている「ミケランジェロ展 天才の軌跡」に見学に行って参りました。

http://info.pref.fukui.jp/bunka/bijutukan/michelangelo/



今回のミケランジェロ展は、福井県立美術館の学芸員の方が企画立案したということで、開催場所は、東京と福井だけの二会場ということになったとのこと。

2013年6月28日〜8月25日 福井県立美術館
2013年9月6日〜11月17日 国立西洋美術館

今年は、イタリア・ルネッサンスを代表する三人の巨匠の展示会が、奇跡的に日本で開催されました。

ラファエロ展とダ・ヴィンチ展は、東京のみでの開催・・今回のミケランジェロ展は、例外的に福井開催ということでした。

おそらく、このような展示会は、二度と無いとのことでした。

そのせいか、県外からの美術ファンの来場者も大変多かったです。

開催から50日未満で既に6万人を超えたようです。



さすがに、ミケランジェロの彫刻や天井画や建築物を、日本まで持ち運ぶのは不可能です。

実際の展示品は、素描の習作や現物の手紙が多く、システィーナ礼拝堂の天井・壁画の傑作「最後の審判」がプリントされた薄い布地のレプリカやカラー写真で説明されたものがあり、ミケランジェロが何を意図して描いていたのかと分かりやすく説明していたのは、ヨカッタ!!

勿論、展示会場内は、写真撮影禁止です。



今回のミケランジェロ展の目玉作品は三点・・世界一美しいと言われる「レダの頭部」素描習作。

ミケランジェロが15歳の時の作品、大理石のレリーフ「階段の聖母」・・日本初公開の門外不出作品。

ミケランジェロの最後の作品と言われる・・木彫りの「キリストの磔刑」。

ミケランジェロの最初と最後の頃の作品が、展示会の出口に置かれてあるのが、とても印象深いものがありました。



今回のミケランジェロ展・・なかなかよかったです。

それよりも、福井県立美術館の学芸員の企画力に感心しました。

地方でも、こういうことが出来るんだという「実行力」と「運営力」です。

・・見倣いたいものです。



神のごときの芸術作品を生み出したミケランジェロ。

・・陰気、情熱的、偏屈、孤独だったミケランジェロの言葉です。

「わたしは金持ちになったが、けれど、始めから終わりまで貧乏人の暮らしだった」


百島帰省日記

2013年08月18日 | 百伝。
Facebookを利用している方ならば、タイムリーに情報の閲覧、発信受信可能なのですが、Facebook疲れ、 Facebook嫌い、または、無関心となると、どのような情報が伝達されているのか分かりません。

そこで、僕なりの「百島帰省日記」をまとめさせていただきました。

今回の帰省時、東京おもちゃ美術館館長の多田千尋さんの「百島・ルーツ探しの旅」のお手伝いをさせて戴きました。

ファミリー・ヒストリーならぬ感動秘話でした。

了解を得て、インタビュー時に録音しておけば、よかったかなぁ・・という些か後悔があります。

多田千尋さんの御祖父である多田篤一さんの一生涯は、波乱万丈でした。

秘話は、90年昔に遡ります。

大正期、多田家一族は、兵庫県宝塚での建築事業が失敗、破綻に陥ります。

・・百島へ戻る多田一族と別れ、篤一さんは、神戸へ。

そこで出会ったのが、賀川豊彦氏(社会事業家、生協神戸設立、ノーベル平和賞候補)。

彼の助言により、東京新宿の落合へ。

苦学のうえ、建築家になり、神社仏閣や教会を設計しており、それらは、現在も残存しています。

ここでは掘り下げて書いてはいけないぐらい深い深い「母独り子独りの親子愛」を貫いた篤一さんの生涯でした。

我が家も多田家とは、遠縁になるようで、百島のほとんどの家は、どこかで繋がっているのかもしれません。

・・多田家のファミリー・ヒストリーは、これぐらいにしておきます。

多田家での集合写真です。


(写真提供:facebookよりシェア)

ところで、個人的な興味深い文学見解です。

新宿区落合という場所には、同郷尾道の林芙美子も暮らしており、「二十四の瞳」の作家、壺井栄さんとも交流があったようです。

これで腑に落ちたのですが、二十四の瞳の舞台は、小豆島なのですが・・壺井栄さんの作品には、ずっと、百島の香りがしていました。

ほんとうに、今回の多田千尋さんの百島訪問は、いろんなことをお話しをする機会も得て、多くの示唆を戴きました。

そのアイデアも豊富なこともさることながら、多田千尋という人物は、現代日本の賀川豊彦に成り得るかもしれません。

当日、多田千尋さんを囲んでのBBQをした光景写真です。


(写真提供:facebookよりシェア)

同級生のやっちゃん、ひろき、ひで、とし、よし、そして、紅一点のかずちゃん・・楽しかったなぁ!!

我ら同級生は、誇るべき妙な可笑しさがある・・感謝です。

キャプテン・・海ホタルの写真はないけど、青い線香花火のように手から放つシーンは、仰天吃驚しました。

あなたは、凄い!!

全員で一緒に見た・・2013年、平成25年8月12日の夕日です。


(写真提供:facebookよりシェア)

そして、多田さんのお二人の息子さんが、これからの人生の中で「百島での出来事」を思い出せば、どんなことにぶつかっても元気の糧になりますように・・。

ファイトです。


(写真提供:facebookよりシェア)

また会う日まで。

帰福聖地

2013年08月15日 | 百伝。
お盆の渋滞を避けながら、真夜中の高速道路を走り、福井に戻りました。

今朝、敦賀の杉津(すいず)パーキングエリアで軽い食事を摂りながら、眼下の風景を眺めていました。



向こう側の半島の裏手に高速増殖炉「もんじゅ」が、あります。

この風景を眺める場所が、いつのまにか「恋人の聖地」になっています。

ほら・・ね。



一昨日・・百島の泊地区で「盆踊り」をしている時間に、カヤックで海へ漕ぎ出して、草木方面まで進みました。

楽しかったなぁ。

お腹周りが大きくて、やっとカヤックの椅子に座ることができました。

こんな風に・・カヤックから見える百島の風景です。


(写真提供:百島ネットワーク)

この風景を・・例えば「カヤックの聖地」として、取り上げるのは、いかがでしょうか?

自分で漕いで、あの加島の九頭竜山まで行ってみようかという気持ちが大きく働くといいかなぁ。

東の一番人気のパワースポットは、箱根の芦ノ湖にある九頭竜神社です。

西の一番人気のパワースポットは、百島・軍殿山から伸びる加島の九頭竜山のラインになれば、いいかなぁ。

昨日と今日と、明日から

2013年08月14日 | 百伝。
三日前から、百島に居ます。

とても充実した時間が流れています。

今、実家の母の手料理に舌鼓しながら、あと何度この手料理を食べる事が出来るのか想いを巡らしています。

楽しいというか、面白いというか、考えさせられるというか、過去と未来が交わる非常に濃密な時間が流れています。

お陰様で、今夜の京都での約束事をすっかり忘れていました。

さて、一昨日、東京おもちゃ美術館館長である多田千尋氏とお二人の息子さんを百島でお迎えすることが出来ました。

御祖父様が百島出身で、そのルーツを追うドキュメンタリータッチのような物語でした。

遠い昔話ですが、鮮明なシーンが感動的で思わず貰い泣きしました。

僕も社会福祉を学ぶ大学生だから分かるのですが、多田さんは、幼児から高齢者まで、日本の社会福祉の未来、方向性を担うキィパーソンでもあります。

日本各地を講演会等で飛び周る忙しい中での百島訪問でした。

そのあとのBBQ、昨日のアートベース百島見学、カヤック体験を含めて、僕の同級生有志の協力、キャプテン、そして、多田千尋さんに感謝します。

詳細は、後日に。

多田さんの経験からの奥深い言葉です。

「例えば、地域興しやら地域活性化をしようと外部からの人達はスプリンターなのです。はやく結果を出したい。ゴールに辿り着きたい。その一方で地域住民の多くがマラソンランナーのような生活リズムを刻んでいます。その歩調を合わせるのが難しくて大切ですね」・・まさしく正解です。

そして、百島交流会メンバーで百島二世の半田さんの貴重な意見を思い出します。

「百島の住民の生活と乖離したような活動は、どうかと考えます。ほんとうの意味での活性化は?」

静かでも、過疎でも、いいかな?

これから、ちょっと福井に戻る・・明日への帰り支度です。


気の置けない友人

2013年08月10日 | 千伝。
気の置けない友人が、勘違いしています。

「情けは人のためならず」

・・この意味は、「人には、沢山の親切を施しなさい」ということなのです。

「情けをかけることは、結局はその人のためにならない」という意味ではないのです。

情けや親切は、人のためではなく、巡り巡って、自分に返ってくるのです。

だから、人には、親切にしておきなさい・・という大昔からの蘇民将来の神話まで遡る箴言なのです。

気の置けない友人・・何だろうね?

神縁、宿命かな?


百島の海へ

2013年08月08日 | 百伝。
ヘミングウェイの「老人と海」を読み返していました。

少年が、海や自分自身に語りかけるのは、未来や希望につながります。

少年の時に読み終えた記憶の物語(イメージ)とは、全然異なる世界でした。

中年になって、この小説「老人と海」を読み返してみると、老人が、ほんとうに話しかけたいのは、自分自身や海ではなく「人間」そのものではないかという・・作家ヘミングウェイの強い気持ちが伝わってくるのです。

丸4日かけて闘ったうえに釣った5メートルを超えるカジキマグロ・・その大魚をサメが襲い、今度はサメと闘うが、結局は、サメに食べられて、頭と尾だけの骨になったカジキマグロ・・この寂しさ!!

と・・、コーヒーショップ内で文庫本を閉じた途端、緊急地震速報あり(16:56)。

店内に居た殆どのお客さんの携帯が、一斉に鳴り響くと唖然としました。

さて、まもなく旧盆。

11日の午前中に百島診療所の水上飛行機が試験フライトを行うとのこと。

その見学会に間に合わせるならば、明後日にも、百島へ出発します。

どうしようかな・・?

今回、百島の海へ、何を語りかけましょうか?

雲の上を歩いて、

海の上を歩いて、

百島へ。

ヒロシマ 原爆忌

2013年08月06日 | 百伝。
20世紀末に、世界各国で集約された・・この100年間、世界のニュース・ランキングというものが発表されました。

ライト兄弟の飛行機、世界大戦、ベトナム戦争、米ソの冷戦、ケネディ大統領暗殺事件、アポロ11号の月面着陸等々・・。

それらの重大ニュースを抑えて、20世紀のトップニュース1位になったのが、ヒロシマ・ナガサキへの原爆投下事件でした。

海外に行けば、日本で最も有名な都市は、Tokyo, Kyoto, and Hiroshima です。

外国人観光客が、日本で一番行きたい場所が、東京、京都、富士山ではなく、広島(原爆資料館)なのです。

今日、8月6日は、ヒロシマ 原爆忌。

日本国内で一番平和を尊ぶ広島県で生まれ育ったこと。

広島県内で一番人気のある尾道市に生まれ育ったこと。

尾道市内で一番魅力のある百島町で生まれ育ったこと。

・・平和が、あること。

・・人気が、あること。

・・魅力が、あること。

これらを深く突き詰めることなく、浅く広く理解、自覚することが、プラス志向になります。

隣りの芝生は、青く見えるだけです。

今年も、被爆者二世の集いには、欠席しました。

今日は、ヒロシマ 原爆忌。

忘れ難き故郷へ向けて、

絶え間なく争う世界へ向けて、

合掌。