百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

道標、ファミリー・ヒストリー。

2021年04月30日 | 百伝。

50歳になる年の同窓会に参加して、はや15年・・・昨日、一昨日の事に思える。

みんな、それぞれに家族があって、家族のストーリー、ヒストリーがある。

あの時、「孫ができたんよ」と喜んで話していた同級生のはっちゃんは、この世にはいない。

これから15年後は、生きていれば後期高齢者の80歳。

生きている事は、「別れを生きる」事かもしれない。

先日、NHK の番組「ファミリーヒストリー」の主人公は、「家族になろうよ」を歌っていた長崎出身の福山雅治さん。

福山雅治さんのお祖母さん、みかん畑を生活の糧としながら、女手一つで子供を育て上げ、孫の雅治さんが東京に出て行く時に幾らかの援助した話・・・感動的だった。

「百年経っても好きでいてね🎵」と唄う福山雅治さん、お祖母さまが残した今は荒れ放題の伊予柑畑を何とかしてね、と伝えたくなった。

ファミリーヒストリー番組終了の際、テロップで流れる制作スタッフの名前、最後に学生時代の友人の名を見つけた。

番組プロデューサーとして、きちんといい仕事を続けている❗

道標となるファミリーヒストリーでした。

ありがとう❗


ゴールデンウィーク。

2021年04月29日 | 空木宝剣

コロナ雨 茫洋とした 寂寥感

♪ 都会では 学校に行けない 若者が 増えている だけど 問題は 今日のコロナ雨 

 コロナを防ぐ傘がない

居らな~くちゃ 君は 家に居らなくちゃ
みんな 家に居らなくちゃ 

(ステイホーム) 井上陽水 傘がないより


人生というワクチン。

2021年04月28日 | 千伝。

6月にワクチン接種できる運びとなりました。

やっとです❗

日本製のワクチンが供給できていないというのが、そもそもの日本の問題なのでしょう。

日本の接種率の低さは、政策力の無さと比例しているのかもしれません。

かと言って、香港のように、欧米製のファイザー社ワクチンも、シノバックの中国製ワクチンも両方接種できる恵まれた環境にあるのにも関わらず、どちらかを選ぶのか、踏み絵のような状態となり接種率が低く停滞しているとの事です。

今年のアカデミー作品賞は「ノマドランド」が授賞しました。

車上生活が面白く楽しいというストーリー映画ではありませんが、「清く貧しく百々と美しい」という表現が似合う映画です。

自ら有人宇宙船を飛ばせていない日本。

自らワクチン製造も出来ていない日本。

科学技術の先進国と自負する日本のブランドは、どうなる事やら?

ノマド(遊牧民)のランドのように、日本は清く美しく貧しい国を目指すべきなのでしょうか。


百島の心棒、心の杖。

2021年04月26日 | 千伝。

富士山などの名だたる霊山には、六根清浄の杖を千円程度の売り物にしています。

七合目、八合目、頂上と上がる毎に、その杖に焼き印を入れる、更に千円ほど支払いますから、杖は商売繁盛のツールとして進化します。

さて今は、各地の地元民のボランティア有志の活動の一環でしょうか、小さな低山の登山口には、竹の杖を置いて利用して下さい、とあります。

百島も、十文字山、軍殿山の登山口に竹の杖を置く。

イノシシと遭遇しても、杖は心強い心棒に変わるでしょう。

一層のこと、福田桟橋に百島産の竹の杖を置いて、「百島散策に差し上げます。お使い下さい。百島土産にお持ち帰り下さい。」とすれば、案外より良い、楽しい百島宣伝となります。

もうひとつは、百島の対岸にある広島県有数のセレブホテル「ベラビスタ スパ&マリーナ 尾道」の客室から見える風景のメインは、百島です。

僕ならば、百島のポジションから「ベラビスタ スパ&マリーナ 尾道」 に滞在中の宿泊客の皆様に向けて、大きな文字盤のオブジェを設置します。

夜空を照らす電灯文字でも、いいかな?

・・・貴殿の存在価値は、何ですか?

65歳になれば、百島生活を計画していましたが、母の介護も必要無しとなり頓挫。

ただ、書き残したい事、書き遺さなければならないモノは盛り沢山あります。

百島の心棒作りは、同級生仲間の結束、心の杖が必要です。

存は在り、尊も有りますが、損は無いです。


大介護マラソン時代。

2021年04月26日 | 百伝。

地元ローカル紙記事に、鹿児島県から奥越(福井県勝山市、大野市)に昨年移住して来た66歳になる男性の事が紹介されていました。

鹿児島県では、猟友会会員としてイノシシやらシカを散弾銃で駆逐していたようですが、ある日、福井県の熊の出没ニュースを目にしたようです。

残りの人生、やはり熊を仕留めたいと気持ちが強くなり、全く縁も所縁もない未知の土地である福井県猟友会に連絡、熱意を伝え、自ら軽トラックを運転して福井県に移住する事になったとの由。

そう言えば、スーパーボランティアの尾畠春夫さんも、65歳になった時、歩いて日本縦断の旅に出ました。

今年暮れに65歳になる僕には、到底無理タイです。

日本の「百繋ぎ」のコミュニティー作りの旅には出歩くつもりです。

しかし、健康寿命という線引きが、よく分かりません。

終末期の寝たきり状態ではないという事は分かりますが、身体は元気だけど認知症の方はどうなんだろう?

認知症は、過去の時間軸が生活基準となっていますから、生活困難、未来軸の生活を語る事は少ないのです。

そして、要介護の施設に入居すると、回転率10年、8割の方々が認知症の利用者となります。

余計な事は言いませんが、利用者から患者となる老化病弱から、病院に入院すれば、残りの寿命はカウント状態となります。

健康寿命とは、自立してソロ生活が可能な方なのでしょう。

大介護時代到来という大きな人生マラソンの大会が号砲一発開始されました。

水分補給場、沿道の声援応援、ボランティア、そして、高齢者人生のマラソンの参加者、出場者、伴走者、そして棄権者・・・想像してみてください。

65歳から100歳までの高齢者人生という生活、健康寿命は、至難のマラソンゴールなのです。

回り道、裏道、心地よさのルートを探して、自分自身の焼却場までのゴールを決めた方が楽しいはずです。


News を漁る、掘る。

2021年04月25日 | 千伝。

今日から、東京、大阪、京都、兵庫は、緊急事態宣言発令。

昔、フランキー堺さん主演の「私は貝になりたい」というドラマがありました。

福井地方、昨日今日と鯖江サンドームにてジャニーズのNEWSのコンサートがあり、県内外からおよそ1万5000人が集まっているとの事。

昨夜は、福井市内で、鈴木雅之さんのコンサートもあったとの事。

とりわけ、大阪方面からNEWS ファン約3000人ほど来られているとか・・・しっかり対策をして福井を楽しんで帰宅してくださいね。

明日の個人的な楽しみは、福井県に初出店したアウトドア用品の販売大手「モンベル」に足を運ぶつもりです。

さて、元気なNews と元気にさせるNews は、同じようで違います。

種をまく前に、土を耕すでしょう。

その土を耕す前に、雑草を抜かないとね。

砂浜は、土を耕すように空気を入れないとね。

だから、貝(かい)を漁り続けないと、砂浜を掘らないと、貝は逃げて行きます。

潮干狩りは、出来なくなります。

「私は貝になりたくない」


祖父の無念。

2021年04月25日 | 百伝。

父の父は、藤本善松・・・善行を積むように名付けられたのでしょう。

母の父は、渡邊金与勢・・・金に不自由しないように名付けられたのでしょう。

この二人の祖父の共通点は、結婚した後に家族を引き連れて、百島を離れて他所の地に暮らした事。

善松さんは大阪へと、金与勢さんは別府へ。

そして、二人の祖父の互いの共通点は、病に倒れて、百島に帰郷。

さぞ、無念だったのかもしれません。

百島での生活を再スタートさせた善松さんは40歳の頃、金与勢さんは50歳の頃に亡くなっています。

僕が生まれる前の家族の話です。

父と母は、そんな親の想いを背負って、子を生み育て上げたのかなぁ。

父と母の子として生まれ育った事に感謝の想いが強くなる日々です。


u and/or i に行くぞ❗

2021年04月24日 | 百伝。

百島の泊地区には、中小路とか、脇小路とか名付けられた細い迷路のような集落があります。

誰が名付けたのかは、今になっては知る由もありません。

百島の福田や本村地区が、京や播磨の関西方面からの文化移入の影響があるならば、泊地区は間違いなく九州、それもとりわけ豊後の国(大分県)との交流がありました。

子供の頃、豊後からお嫁に来たというおばさんたちも多かった記憶があるのです。

母が60歳代の頃、体調が良くなく、父も連れ添って別府市の中村病院に1ヶ月間ほど入院療養した事がありました。

最近、戸籍謄本から僕ら息子さえ知らない母の人生の軌跡を追いかけています。

母が、昭和初期の子供の頃に別府市郊外にある速見郡日出町(ひじまち)に暮らしていたようです。(昔は別府も速見郡)。

それから数年後には、広島の被服厰で学徒動員として働いていて、原爆の悲惨さと遭遇。

この間の母の境遇、経緯がよく分かりません。

母の父、渡邊金与勢さんが、戦前に別府でお世話になったのが別府の中村先生だという人物で、どうしても中村病院で診て欲しかったようです。

母は、昔暮らした別府、日出町での時代が懐かしかったのかな?

母に会いたい❗

因みに、先生の息子さんかな?戦後、別府の中村病院から分院した大分の中村病院の創立者の故中村裕氏が、戦後、日本の障害者スポーツの父、バラリンピックの父と呼ばれている人物です。

調べると、もうひとつ、速見郡日出町には、大分焼酎二階堂、東京の多摩サンリオピュロランドの姉妹ランドのハーモニーランドがあります。

時々、キティちゃんが、日出町の町長になるらしいです。

スーパーボランティアの尾畠さんも暮らす日出町です。

コロナが収束したあと、必ず豊後の国、日出町に行くぞ❗

豊後(Bungo)と備後(Bingo)は、一文字違い。


天国への情愛。

2021年04月23日 | 千伝。

先程、NHK のテレビ番組で「今日の聖火リレー」を観ていました。

大分県速見郡日出町の尾畠春夫さん、やはり聖火リレー走者で参加されていました。

81歳の尾畠さんの言葉。

「今、いちばん伝えたいのは、天国のお母ちゃんに、春夫は元気で走っとるよ」、と言って涙をこぼしながら話されていました。

スーパーボランティアと言うよりも、人間としての感情的な上品な情愛を受け取りました。


思い出探し隊。

2021年04月23日 | 百伝。

昼前まで、うとうとベッドの中で寝ていると、ラジオで、「今、聖火リレーは、大分県別府市から速見郡日出町(ひじまち)に引き継がれました」と、生実況が流れていました。

日出町在住のスーパーボランティア尾畠春夫さんは、聖火リレーランナーで参加するのかな?

尾畠さん、65歳の時に自分の鮮魚店を閉じて、歩いて日本縦断の旅をすると決めていたようです。

日本各地を歩いた時に受けた多くの恩情が忘れらず、いざ災害に見舞われた地域には軽自動車でボランティア救援として駆けつけるようになったとの事。

10年前の東日本大震災には、宮城県南三陸町で約500日間、思い出探し隊長としてアルバム、写真等々を回収していたとの事。

その時から、酒を飲む事を一切やめたとの事。

一切、ボランティアへの食事代、宿代等々の有償となるものは受け取らないとの事。

軽自動車の中で寝起き、食事する、無償ボランティア精神を徹底しています。

月々5万5千円の国民年金で、貯金ゼロ、何とか遣り繰りして生活をする80歳過ぎた尾畠春夫さん。

さて、今年4月の誕生日に65歳になった同級生が、「6月から年金、ほんとうに貰えるのかな?」と、不安と期待が混じった事を言っていました。

余談ですが、僅かに25歳の短命で終えた幕末の越前藩士橋本左内。

橋本左内が、15歳の時に書いた「啓発録」、その中に「立志・・・志を立てる」という言葉があります。

今や日本の多くの中学校の15歳となる生徒に行われる立志式は、橋本左内の啓発録が基になっています。

今の時代、もう一度、65歳の立志式のようなものが必要かもしれません。

辛く悲しんでいる人がいれば、駆けつけていた尾畠春夫さんの人生に学ぶ事が多い今日この頃です。

想いを積んで、日出町に行きたいなぁ❗


アジア、大東亜圏。

2021年04月20日 | 千伝。

もし、日本政府が、ロシアのワクチンも中国ワクチンも購買すると発表すれば、世界は良い意味でも驚くだろうなぁ❗

案外、ミャンマーのクーデター問題の解決の糸口になるかもしれません。

加藤官房長官が、前厚生大臣だった頃は真面目な印象でしたが、満員の通勤電車にも乗った事がないという一般国民とかけ離れた素性は、菅内閣の短命を暗示意図するのかもしれません。

アメリカと中国の対立、覇権争いが続いています。

但し、気候変動に関わる地球温暖化対策には、米中両国は、協力するとの事。

日本は、日米同盟に基づいて、軍事、経済、何でもアメリカに追随する政治姿勢です。

ほんとうに、日本の未来は、これで正しいのかな?

考えてみてください。

ロシアを含めての大東亜圏、中国、韓国、台湾、そして日本。

世界の高度な精密機械製造の圧倒的なシェアを誇るのは、大東亜圏。

大東亜圏無しの地球の5G、6Gの未来のネットワーク世界は、成り立ちません。

欧米は、この事実をよく知っているのです。

大東亜圏が一体と成れば、地球の覇権を握る事ができます。

それを断じてさせてはならないのが、欧米の立場であり・・・アジア太平洋地域の平和安全を維持するというアメリカ側の日本は重要な防波堤なのです。

世界に貢献する公正公平、覇権ではないという共産党第一主義主張とは裏腹に、内政干渉はするなという中国の領土拡張、サイバー攻撃、北朝鮮の横柄ぶりな脅威、隣国人として嫌な感じです。

歴史上、日本は和寇の時代から何度大陸に侵略をしたのやら? 逆に島国の日本へ大陸の隣国から侵略されたのは、鎌倉時代の元寇のみ?・・・油断大敵、油断禁物です。

されど、今は平時。

電気が灯らない、水道蛇口から水がでない、交通網はストップ、移動は歩きか、小舟、馬牛、産業革命以前の時代となるのが有事災害。

だから昔は毎日が戦争準備やら防災訓練のような有事の日々だったのでしょう。

以前、批評家が「中国人として生まれた事がマイナスのスタート」だと酷いコメントをしていました。

じゃ、どこの国の何人として生まれたならば、よかったのかな?と訊きたい。

白人が黒人を、黒人が黄色人のアジア人を差別攻撃するアメリカ国内の社会現状。

中国の漢民族、共産党第一、都市戸籍と農村戸籍・・・公平公正な社会制度?

黄禍(イエローペリル)と言われた人権無視の時代があったのをワスレテハなりません。

中立平和(調和ハーモニー)こそが、百年先、千年先の道しるべかもしれません。


ステージ 0(ゼロ)。

2021年04月15日 | 百伝。

「拍手されるより、拍手する方がずっと心が豊かになる」と言ったのは、高倉健さんでした。

先日、ローカルニュースを観ていて、高齢者の腕にワクチン接種が始まったという注射シーンで気にかかった事。

アレレ・・・筋肉への注射という事で、真横のアングルではないのかな?しかし、その看護師は皮下注射のようにアングル45度で接種していました。

接種ニュースの最後のシーンは、注射後に針を抜いたあと、ワクチンの液が入っておらず皮膚から流れていたのを、看護師がサッとガーゼで拭い取っているのです。

おそらく、テレビカメラマンも気にかかったのか、同じ場面を長く撮影していました。

これで、ワクチン接種、本当に大丈夫なのかな?

注射、特に点滴針の注射などを含めて、看護師の技量、人格、品格には各々大きな違いがあります。

医療介護、一般社会も同じようなものですが、アタリハズレの大きな差異があるのが、国別や地域別の優劣社会の格差、貧富の格差なのかもしれません。

アマゾンの創業者が20兆円もの資産があって、世界各地に豪邸を作り、プライベートジェットで移動・・・アマゾンの倉庫で働く非正規労働者の給与を上げろよ❗と言いたくなります。

社会を支えているのが、エッセンシャルワーカーの低賃金の階層です。

そのソーシャルワーカーでさえ、階級が拡がっています。

例えば、コロナ禍の医療関係の看護師の給与待遇改善・・・介護職給与の150パーセントが看護師の相場年収です。

だから、看護助手として働く介護士は気の毒です。

さらには、介護士の介護助手という職業も加わりました。

コロナ感染者と最前線で対処している病院は少なく、ほとんどの中小病院では外来、病棟の入院患者さんが減少して閑古鳥が鳴いているのも現実・・・にも関わらず、面会禁止、面会規制というコロナ禍の今です。

人間は、特に男は現役時代、自分の社会的ポジションを気にかけるし自慢します。

課長部長になったとか、役員になったとか、経営者になったとか、年収とか、家族とか、どこの組織に属しているとか、・・・50歳、60歳過ぎると、段々と疑問が湧いて、「今、どういう風に生きているのか?」と興味、関心に変化が起こります。

さて、今日は大きな病院での定期検査受診でした。

どちらかが付き添う老々受診の方が目立ちます。

老々介護、命は年老いて、身体は劣化していくもの。

入院していた父を退院させて、医者のいなかった百島での在宅介護を始めた母、その時の母の年齢が80歳手前。

お陰様で、父は自宅で生涯を終える事ができました。

考えてみると、父も母も、百島での居心地のよい「往生の満足」を選択したのでしょう。

「往く道は精進にして、忍びて終わり悔いなし」

拍手。


花捧ぐ。

2021年04月12日 | 百伝。

初七日も終わってないのに、母の不幸を公開するとは、家内身内に叱られてしまいました。

その初七日も終えて、いろいろと考えることあり。

今日も休みです。

明日も休みです。

広島と福井を何度か往復していると、コロナ感染防止策、念の為の自宅待機となりました。

だから、この1ヶ月間、ほとんど働いていません。

自宅待機、引きこもり生活は、寿命を縮めるのは確かです。

明日どうなるか分からない、そんな気持ちです。

久しぶりでに自分は何者なのか?と思いつつも、災いが来れば、神も仏もいないと言うのでしょう。

衣類を着飾る、羽織るのは、人間と神仏だけかもしれません。

禍、災いの根源は、着飾る、羽織る、金儲けという人間社会の仕組みかもしれません。

お金で幸福を買うことはできますが、お金は、不幸をも売っています。

努力は報われる、それが勝者、成功者だけを意味するのならば、報われる努力なんて無意味です。

太古の昔、土地も海も誰のものではなく、地球は全生物の共有財産でした。

それが生存競争という奪い合いの中で、人類が生物の頂点として身分階層まで作り上げて、地球を支配している錯覚をしています。

地球を支配しているのは、自然の摂理です。

その自然界から恵みを戴いている、恩恵を忘れていました。

初七日過ぎて、母に花いっぱいを捧ぐ。

感謝。


お母ちゃん、ありがとう❗

2021年04月07日 | 人生航海
  • 趣味は、親孝行でした。

ひとつ趣味を失った悲しみは、その有り難さが身に沁みます。

山よりも高い、海よりも深い、親の恩。

親孝行という趣味は、不完全燃焼。

桜の花が満開の今、とうとう母は逝きました。

「死ぬことは、人間にとって最後の仕事」

と、語っていた橋田壽賀子先生。

橋田先生は、対岸の愛媛県今治市のお墓で眠るとの事。

橋田作品のテレビドラマをよく観ていた母・・・奇しくも、命日も荼毘に付されて、旅立つ日も橋田壽賀子先生と同日となりました。

橋田先生が描くような辛口のホームドラマではなく、和気藹々と、極めて身内だけのこじんまりとしたお通夜、家族葬を執り行いました。

コロナ禍の今、尾道の長者原から、母を見送ることができました。

兄貴達に感謝。

甥、姪に感謝。

母の孫、曾孫に感謝。

家内、息子に感謝。

曹洞宗西林禅寺ご住職に感謝。

母を笑顔にしてくださった皆さん全員に感謝。

 

お別れというのは、感謝の念しか湧いてきません。

お母ちゃん、ありがとう❗

合掌。


良心の自由。

2021年04月03日 | 千伝。

国家権力による国民を抑圧、まともな自由な選挙権もなく、職業も移住も制限するというのは、民主主義ではありません。

しかし、あるべき理想の民主主義国家では、いちばん無駄、整理縮小すべき職業は、政治を稼業とする必要としない多すぎる議員連中かもしれません。

今日は、今年のアカデミー作品賞の有力候補二作「ノマドランド」「ミナリ」を続け様に観て参りました。

一本目の「ノマドランド」・・・ノマドとは遊牧民の事。

現代風に言えばキャンプカーで生活してアメリカ国全土を旅する人(高齢者が多い)の人生観を独特の映画手法で描いていました。

主人公は、ホームレスではなく、ハウスレスという旅する生き方だと主張します。

例えば、クリスマス時季前には、あの巨大化したAmazonの出荷倉庫内で非正規日雇い労働者として生活費を稼いで、各地でバイトをしながらノマドとしての生活を維持しています。

生活基盤、精神基盤、家がある豊かさ、家がないという豊かさ、経済に頼る生活基盤、精神基盤・・・この映画には、悪人は登場しません。

アメリカの大自然を満喫していない都市生活を否定しているわけではありませんが、生き方を考えてしまう映画でした。

数年前の「LA ・LA・ランド」とは、Land and が対照的な好い映画でした。

2本目は「ミナリ」・・・1980年代、アメリカのアーカンソ州に移住して田畑を開墾して農業を目指す若い韓国系アメリカ人家族のストーリーです。

これまた田舎の農家暮らしと都市生活の対比が鮮明となります。

当時、毎年約3万人の韓国人がアメリカ全土に移民していたとの事。

あちらこちらで韓国人コミュニティが出現します。

そのネットワークで農業経営を成功させる姿を幼い息子に見せたい若い父親、一方、ソウルという都会育ちの母親は、アーカンソの片田舎の不安定な生活よりも、安定した経済生活を求めてカリフォルニアに移り暮らしたいと別れ話にもなります。

結末は、途中から一緒に暮らし始めた「口の悪い大雑把なおばぁちゃん(若い母親の母)」が、孫との関わりから重要な役割となります。

最後の映画シーンは、「すべてのおばぁちゃんに捧ぐ」でした。

昨年のアカデミー作品賞の韓国映画「パラサイト 半地下の家族」を違う意味で彷彿させる好い映画でした。

余談ですが、韓国人のエネルギッシュな思い出があります。

1980年代のニューヨークの街頭には、ワゴンセール用の台車に花を積んで、それを押しながら、花を売っていたアジア系の人間が街頭販売していました。

ひと花を買って会話をすると、韓国からアメリカに移住して来たとの事。

内心、こういった街頭販売で生活が成り立つのかなぁ?と同情気味で、韓国人と会話したのを思い出しました。

その後、10年後、20年後だったか、ニューヨークの花き市場のシェアをイタリア系アメリカ人から韓国系アメリカ人が奪取したという新聞記事を見つけました。

日米同盟を優先事項、アメリカに追随していれば、日本は未来永劫に安全策と考える政治家は、もっと日韓、日中の外交問題にも頭を回して欲しいものです。

言論の自由、表現の自由。

今日観た映画二作、良心の自由が備わっていました。