百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

六根清浄  富士登山

2024年09月22日 | 空木宝剣

朝日系ホームテレビのザワツクの特番で、98歳の女性トメさんが、70歳の息子さん同行での富士登頂を放映していた。

6合目から1合目ごとに宿泊、40歩進むたびに休憩。

そして5回の腹式呼吸。

健脚なら5合目から山頂まで、5時間から7時間踏破するが、98歳のトメさんは、次の山小屋までが1日のペース。

聞けば福島県の方で、4年連続の最高齢の富士登頂記録保持者との事。

福島には、会津磐梯山(1816米)という宝の山があるが、標高2倍以上の富士登山が、トメさんの健康を維持しているとの事だった。

さすがに、8合目から9合目の胸つき八丁では、空気も薄いし、岩場の旧登ともなると、若者でさえ苦しいのに、98歳のトメさんを支える70歳の息子さんが偉い。

飽くまで母親のペースに合わせて、転んで怪我をしないように、建設業で使用される命綱をザイルとして、互いを結んでいた。

あたかも、それは、心のへその緒を形象しているかに思えた。

狛犬や鳥居を過ぎると富士山頂。
そこに、多くの登山者が待ち受けて、98歳のトメさん親子の登頂を祝福し、記念写真を撮ったりの感動的場面だった。

団塊の母親は、3年前に既に94歳で他界。

「親孝行したい時には親はなし」とはよく言ったものだ。

山頂神社の社務所には、70歳以上の登頂者だけの記載名簿があるという。

昭和46年7月10日に、御殿場5合目から上り5時間で山頂、下りは砂走り2時間の、今でいう弾丸登山だった。

「富士山を2度登るのは馬鹿」の諺を信じて、登らないのが馬鹿だと教えられた番組だった。

100歳までも、日本一の富士山を目指すトメさんの笑顔は、時間を超越した乙女さんのようであった。

53年前に一緒に登った埼玉の丸橋忠弥君は元気だろうか?

大泉洋の「終わりに見た街」を見たあとは、Eテレの「生誕120年没後60年小津安二郎は生きている」をみて、時間トラベルはお仕舞い。

今日は秋分の日。

「暑さ寒さも彼岸まで」を守って欲しい野分けかな


中秋の名月

2024年09月18日 | 空木宝剣

名月や  星なき空の 裸んぼ

近頃  大空を半分以上染める夕焼けや、星降る満天の夜空を、目にする機会がなくなった。

そのかわり、9月半ばでも続く真夏日、熱帯夜。

赤道直下のような気候が4ヶ月ともなれば、過ごし易い春秋時期を失い、やがて冬まで削られ、年がら年中、裸ん坊で暮らせる常夏の日本に変貌。

人体に順応機能があるにしても、急激な変化には、間に合わない。

100メートル登る毎に、約摂氏1度下がる気温。

今年の夏、皆南無(3776米)富士山🗻に群がった風景。

天上は天国、地上は地獄の思想は、古くから人に、天上界をめざすバベルの塔を築かせた。

今や、大都会は競うように高層ビルが林立する。

太陽神の怒りをかっての、地球熱帯化なのか?

果たして、🎵ビルの谷間の小さな空にも~  名月は、かぐやかしく、お渡り賜はすか。

 

名月を  取ってくれろと  せがむ孫
           (小林一茶より)


二百十日。

2024年08月31日 | 空木宝剣

立春から数えて、今日は二百十日。

台風が来襲するという厄日。

今年の台風10号、前代未聞の進路を取り、ノロノロと一週間かけて、やっと瀬戸内海へ入り、百島手前で南下、8月と共に広島からやっと去りにけり。

先週末は、930ヘクトパスカルで、すわ1959年の伊勢湾台風並みの大型台風襲来かと戦々恐々の8月下旬を過ごした。

ところが、この10号台風、九州にながく停滞しながら、遥か遠距離の関東 東海地方まで大水害を与えて交通災害まで引き起こした。

蒲郡の土砂崩れ 小田原 平塚 秦野 伊勢原も水浸し。

伊勢原の大山阿夫利神社は、雨乞いの神様。

古くから大山講でお馴染みだが、今はAIの時代、自然と人工建造物とのアンバランスによる地球温暖化、オアシスの中の砂漠化。

昨日までのデータを如何に研究して予想したところで、明日のことは、神のみぞ知るところ。

台風一過の黄金山の眺めは、360度の値
千金。

金1グラム1万2788円だから、パリ五輪やパラリンピックの選手に、黄金山詣でを推奨したい。 

おそらく、黄金山(おうごんざん)と呼ぶの山は、知る限りでは、唯一無二。

広島湾、坂、絵下山方面。

宇品から宮島方面。

比治山、広島駅方面。

現在は、見渡す限り人工建造物の景色に囲まれているが、江戸時代は、麦秋と黄金色の稲穂で、満ち道ていたそうな。

8月 葉月29日に、市川 崑監督(1915~2008)のように、前歯を硬いものを食べて失う。

明日から長月SEPTEMBER
根も歯もない口が修繕されるまで、マスクとすべえか。

府中、温品、戸坂方面。


ジャポニズムとオリンポスの果実

2024年08月12日 | 空木宝剣

パリ五輪(オリンピック)も7月27日~8月11日でフィナーレ。

ジャポニズムとオリンポスの果実 

(田中英光1913~1949)

その間、山形は最上川の氾濫や日向沖地震あり、異常な熱波ありの2週間。

コロナ禍の無観客東京五輪から3年。

花の都パリオリンピックは、観客、声援の中、求不得苦、五蘊盛苦と戦いながら、オリンピアたちは、世界の頂点を目指した。

金銀銅 夢をつかんだ人あれば破れた人あり、何れにしても、世界を相手に挑む事態、賞賛に値するのを忘れてはならない。

鍛え上げ、研ぎすまされた技術は、凡夫からすれば、超人的である。

平和の祭典の超人。

一般社会に於ても、地球環境や平和な国際関係に、真摯に挑む超人的な若者が育って欲しい。

スポーツだけでなく、あらゆる分野にも、金銀銅を普及させる事が、所謂 ニーチェ(1844~1900)のいう「人間的な余りに人間的な」の「超人」社会に近く事かも知れない。


令和6年(2024年)8月6日

2024年08月05日 | 空木宝剣

あれから79回目の夏。

平和を祈るだけでは、平和は来ない。

一瞬にして、14万人にも及ぶ人命を奪った原子爆弾。

第二次大戦(1936年~1940年)の経験者が80歳代90歳代という現状。

戦後生まれの所謂「戦争を知らない子供たち」は、平和のバトンタッチを真面目に引き継ぐのが、役目である。

このところ、マンハッタン計画に因んだ映画、「オッペンハイマー」や、大戦中、核燃料生産拠点となったワシントン州の「リッチランド」が話題となっている。

戦争になると、「敵は悪」という公式で破壊が正当化される。

昭和45年の頃、映画館貸与のサングラスを付けると、スクリーンが立体的に見えるのが流行った。

令和はAIの時代。

あのキノコ雲の下の地獄絵や焼け爛れた惨状を知れば、「キノコ雲は我が町の誇り」副題も方向性を失うかも知れない。

いろんな角度と言っても360度しかないが、三角四角八画と多角的な視野思考で、外(敵)と内(味方)を判断すれば円、すなわち丸く治まるに相違ない。

その意味では、近江の守護大名六角氏を忘れてはならない。

「飲み鉄の六角」同様、ノミニケーションや角力、あの手この手で、足利幕府を支えた事だろう。

人類何人も明日の事は分からない。

解らない乍も、先見の明と平和を手にするには、先人の知恵に頼る以外はない。

パリでは平和の祭典オリンピック。

中東では、ハマスの最高指導者が暗殺された事によるイランを巻き込んだ戦争が懸念されている。

昭和30年代は、アラビアンナイトの中近東は、日本人にとって新婚旅行憧れのメッカだった。

関口宏さんの千夜一夜物語という番組があったほどである。

色いろあるのが世界だが、8月6日は平和一色で世界の空を染めて欲しい。

平和を願うだけでは、平和は来ない。


金 銀 銅

2024年07月29日 | 空木宝剣

パリ五輪2024

ポンヌフや ナポレオン橋 セーヌ川。

ゆく川は 時代を写す  鏡川

気球を好んだマリーアントワネット(1755~1793)の顔が、川岸に映る。

ロンシャン競馬の如くセーヌの川面を走る金属の馬。

やがて、ギリシャからの聖火は、気球に点火されパリ上空を舞う。

スケボーの吉沢 恋(ココ)さんは、まだ14歳にもかかわらず金メダル🥇

なにやらココ・シャネルに因む名前に、時の香りを感じる。

柔道は、巴投げの角田夏実さんが🥇金メダル。
男子60キロ級 永山龍樹選手が銅メダル🥉

阿部兄妹、五輪2連覇を狙うも、兄一二三選手が金メダル🥇。

妹の詩(うた)選手は、まさかの逆転負けに我が身を疑う号泣😭😭😭💦

勝つ人がいれば負ける人がいる。

勝敗は時の運 、努力をするしないも人の運。

サーフィン会場となるタヒチ島の海に比べると、チリ芥のセーヌ川であるが、諸々の運命を乗せて、禊祓えと、わくらばを今日も流れる。

ジャンジャンと蝉の鳴くまの  パリ五輪。


七夕🎋 (新暦)

2024年07月07日 | 空木宝剣
  • 七夕や 竹やぶ揺れて 仰ぐ空

七夕には、そうめんを食べるそうだが、流し素麺にちょうど良い竹が、青空にそよいでいる。

松竹梅。

松葉を喰えば仙人。

竹を食うのはパンダ。

梅を食えば健康というメデタサ。

新暦の七夕(平塚)から、旧暦の七夕祭(仙台)までの約1ヶ月。

青竹を割って作った、皿やカップで冷 やし素麺を、頬張れば、いにしえの味が蘇るかも知れない。

「自然に帰れ」と言ったジャンジャック  ルソー(1712~1778)生誕312年。

地球温暖化の現在。

ジャンジャンルスになった田舎は、過疎化からやがて人の住まない自然に帰ってしまった。

アイロニーをこめて300年後の人間が語るとすれば、「田舎人よ都会に帰れ」が、21世紀のフィロソフィーかも知れない。

天の川で隔てられ、年に一度の逢瀬しか許されなくなった織姫と彦星。

世界人口80億人から100億人になって、水不足食糧不足が懸念されつつ、一方日本では少子化が心配されている。

大体やねぇ「日本の常識は世界の非常識」と言って世相を切りまくった竹村健一(1930~2019)さん生誕94年の明日7月8日が命日。

自らを電波怪獣と形容し、テレビに映らない日がない程の人だったが、5年という時の流れを、笹舟のように下ったようだ。

一本の鉛筆があれば、私は短冊に「平和」と書く‼️


イエスターデイ

2024年06月28日 | 空木宝剣

Yesterday コメディミュージカル映画 (2019年)

リバプールの売れないミュージシャン    ジャックが、交通事故で担ぎ込まれた病院で、目を覚ますと、そこはフランツ カフカ(1883~1924)の世界。

カブトムシ、つまりビートルに変身したコメディドラマ。

散髪代もない、ボサボサ頭の貧しいバンド、ビートルズは、アビイ ロードを渡る事もなく、解散。

1960年代。

世界中の若者を席巻したザ ビートルズは、存在しなかった世界に迷い込んだ主人公ジャック。

交通事故以後のリバプールで、イエスタデイやイエローサブマリン、レッツイツビー、ヘイ ジュードなど歌えば、次々と大ヒット。

まさに、一人ビートルズの人気と名声、それに経済力を手に入れるわけだが、やがて、その為に忙殺される日々が、ジャックの心を蝕み削っていく事に気付かされる。

その気付きの阿弥陀籤を引いた時にあらわれた老夫婦。

その夫婦は、まさにビートルズ世代。

ビートルズのパクリに怯えるジャックに対して、その老夫婦は、「ビートルズのいた青春」を再興させてくれてアリガトウの感謝を述べたのだった。

そして、その老夫婦がジャックに渡した
紙切れに書かれた住所と名前。

ジャックは、海辺の丘にある、その家を訪ねると、ニューヨークで暗殺された筈のジョンレノン(1940~1980)が現れた。年齢は78歳だという。

売れないグループバンドに見切りをつけて船乗りになった、もう一人のジョンレノンは、40歳の生涯ではなく、78歳でも生きていた。

人生は阿弥陀籤。

天運 人運 地運の阿弥陀如来の線引きの中で、努力や決断、諦めや見切り等で、命が運ばれていく運命。

我が戦国時代にも、天下分け目の石田三成(1560~1600)がいた。

秀吉が鷹狩のあと、小坊主 三成のいる寺に寄らなかったら、そしてもし、三成が、最初は冷めたお茶、次に温めの茶、三番目に熱めのお茶と、気のきいた事をしなかったら、三成も寺の住職として、京の三条河原に、40歳で晒される事なく、平和な人生をまっとうしたかも知れない。

イエスタデイ

団塊が高校時代に流行ったビートルズの歌だが、昨日の事のようにフィードバックされたコメディだった。


黙祷

2024年06月24日 | 空木宝剣

沖縄全戦没者慰霊の日

悼霊花  摩文仁の丘の    誓いかな

1945年6月23日(土)。

戦死者24万人余。

沖縄県民の4人に1人が亡くなったという玉砕戦終焉の日。

あれから、79年の歳月を経て、現在2024年6月23日(日)。

21世紀となり、24年間。

四半期近くというに世界の戦火は、未だ絶えない。

我が日本は、戦争を知る世代と、戦争を知らない世代との端境期。

知らない世代が、いつか来た道に迷い込まぬ為にも、戦争はバーチャルやゲームに閉じ込めて、平和修身教育を世界に伝播。

国家間の争いは、スポーツに参加する事による外交解決❗

オリンピック精神をもっと徹底し、アンチ平和指導者不在の、国際関係を構築すれば、この地球から戦場が消え失せてゆくかも知れない。

6月23日はオリンピックデーでもある。

黙祷


爺の日

2024年06月17日 | 空木宝剣

  父の日に  四百年の  時を食う

創業 天和元年(1681年)とは、あの元禄時代(1688~1704)より前から、現在まで、443年の老舗。

鎖国の中、唯一の入り口、長崎出島にオランダ人が伝えたカスチリアの菓子カステーラ。

団塊世代、全員高齢者から後期高齢者へと跨ぐ時折、父の日より寧ろ、爺の日を実感。

久方ぶりに、時の味を頬張る、有り難きかな。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                


時をかける地球 今日は時の記念日

2024年06月10日 | 空木宝剣

梅雨入りや  土日休みの  無精髭

コンバット ノルマンディーから  八十年
(1944年6月6日米軍上陸)

白黒の ルート66 初夏の頃
(6月1日落合恵子の絵本で、テーマ曲聞く)

小海線  大きな空に  八ヶ岳
(1972年6月1日、新宿午前10時発、あずさ4号に乗って小淵沢、そこから清里、牛首大洞、赤岳、横岳、硫黄岳、茅野まで)

謙信や  御陣乗太鼓に  後退り
(1971年の新日本紀行、御陣乗太鼓の映像をNHK、「時をかけるテレビ」で紹介)

 今朝の「こころの時代」。遠野出身の芥川賞作家、若竹千佐子さん(69歳)曰く、
年齢を重ね、老いる事こそ楽しいとの事。
カッパ伝説も、過去も、死者さえも、蘇らす遠野の世界。

「時をかける少女」は尾道だが、「時をかける老人」の聖地は、遠野かも知れない。

淀川長治さんの「日曜洋画劇場」で夜が更けた遠い時代。

今日は、マットリモンの火星への未来映画、オデッセイを見ながらの、地球一回転かな。


広島下剋上完遂。

2024年05月29日 | 空木宝剣

日本バスケットボールBリーグ、シーズン王者となったのは、ナント❗

広島ドラゴンフライズ 🏆

「広島プライド」が、チーム哲学だとの事。

B2リーグからB1に這い上がってのチームが頂点に立つのは初の快挙❗

二連覇を目指した昨季の王者 琉球ゴールデンキングスを破っての下剋上優勝。

初優勝、おめでとう❗

朝でも正午、朝山正悟キャプテン勇退の花道ありがとう

カープにサンフレッチェに、ドラゴンフライズと、スポーツ王国広島のルネサンスとなるや否や?

日本各地のB3リーグ、B2リーグで切磋琢磨する多くのチームに奮起と勇気を与えたのに違いない。

勿論、今季参入デビュー、B3リーグで31連勝、圧倒的な新記録で完全優勝を果たした福井ブローウィンズにも、来季B2リーグでの追い風になるのに違いない❗


真如の月

2024年05月24日 | 空木宝剣

満月や  雲を羽織りて  おぼろ月

シュワルツネガ-主演の映画、アフターマスを見る。

2002年、ドイツユーリンゲン上空での、実際の飛行機衝突事故を模して製作されたとの事。

如何なる乗り物にも、事故はつきものであるが、特に人身事故、死亡事故の場合、悲劇である。

あってはならない惨事の被害者遺族、シュワルツネガ-扮するローマンが、管制官を殺害するというストーリー。

所謂、事故を事件にしてしまった物語。

「罪を憎んで、人を憎まず」の寛容さが失われた時に、復讐の連鎖が始まる。

戦争には、勝者も敗者もなく、地獄あるのみ。

1945年8月15日を、わが日本は、敗戦とせず、終戦記念日としたのは、負け惜しみではなく、正しかったかも知れない。

ウクライナやガザの惨状をみると、この世の地獄という他はない。

映画は、2時間や3時間で終わるが、戦争にも、制限時間を設けるべし。

その為には、経済に公開市場操作があるように、国際政治にも、公開戦場操作を設け、オペレーション機能を構築する時かも知れない。

1947年生まれのシュワちゃん。日本では団塊世代。ターミネーターで頑張って貰いたい。


AN  EARTH SHOCK

2024年04月18日 | 空木宝剣

葉桜や  揺する地震に  黄砂かな

令和6年早々、能登大地震。

年度変わりの4月早々、宮崎、鹿児島始め、台湾大地震。

そして、4月17日23時14分頃。

四国佐田岬から佐賀の関にかけての大分県や広島県に、震度4から6の大地震。

すわ、南海トラフ地震かと想わすほどの揺れだったが、プレート内地震という事で、能登や台湾のような大被害はなく、幸いだった。

只、今日は何処にいっても、深夜の寝込みを襲った地震話で持ち切りだった。

それに、車の屋根が黄色くなる程の黄砂で、広島の山や空は、春霞ならぬ、黄砂霞み。

ラジオ深夜便も、地震報道でお仕舞いと思いきや、団塊と同世代、和田アッコの「あの鐘を鳴らすのはあなた」で目が覚める。

そして、AM4時からは、宇宙飛行士、毛利 衛さん76歳の話。

1986年1月28日。

あのスペースシャトル チャレンジャー号の爆発事故の日が、毛利さんの母の命日であり、毛利さん38歳の誕生日だったという因縁を感じるお話。

まさに、雲の上の天上人が、地球を俯瞰してのお話だったが、誠に謙虚。

宇宙に浮かぶ、無数の星の、生命体としての地球。

宇宙船の無重力内の、作られた酸素や、電気分解の逆で出来たH2Oは味気なく、地球に帰還した時、最初に口にする水こそ、命の水と言った話だった。

地球を壊して、科学の力で、無機質な他の惑星に引っ越すより、人類は地球を壊さぬよう、人間以外の生命とも共存する事が、すなわち人類生き残りの条件の一つかも知れないとの事。

そういえば、最近、季節の変わり目に、大空を、Vの字の編隊を組んで飛ぶ、渡り鳥を見かけなくなった。

人間しか住めない地球は、やがて人間も住めない地球に様変わりって事か。

さまざまな天変地異は、生命体としての地球から、人間への警鐘かも知れない。

地震専門家は、活動期に入ったかも知れないと言うが、ガス抜けこそ平安。

日々、平穏なラジオ深夜便が流れるよう祈るばかりである。