百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

眉間の皺

2007年11月29日 | 千伝。
この頃、眉間の左皺が深くなりつつある。

鏡の中を覗き込み、歳のせいだと言えば、そのまま納得できるが・・
「いつも笑顔を!」をモットにしていると、どうも気にかかる。

眉間の皺を見ながら自問自答をする。

怒りっぽい顔をしているのだろうか?!
気難しい顔をしているのだろうか?!

学生時代の20歳の頃、友人と時々飲みに行ってた新宿のパブのママが、よく言っていたことがる。
「結婚相手は、眉間に皺のある女性とはしない方がいい。眉間に皺のある女は、怒りっぽい」と言うのである。

同じ頃、山登りの大先輩が、こんな事を言っていた。
「結婚相手は、一緒に山に登ってから決めろ。山に登ると相手の全人格が解るから」

その結果、友人が決めた生涯の伴侶は、眉間に深い皺のある女性だった。
山に登るときは、眉間に皺を寄せるぐらいに「シンドイ」ものがある。

眉間に皺をよせるぐらいの笑顔を作ろう。
自分に、そう言い聞かせよう。

父の顔を見て発見した。
左の眉間に、自分と全く同じ皺があった。

眉間の皺は、単なる遺伝かもしれないと感じた。

昨日の朝、朝靄の瀬戸内海の静かな百島の風景にうっとりしました。
あなたの夢を見ていました。
うっとりした時間が、多くありますように!

瀬戸の朝

宝の国

2007年11月26日 | 千伝。
今日から、ジャンボ年末宝くじの売り出し。

今朝のニュースは、東京の有楽町の宝くじ売り場での徹夜組を含めた延々と長い行列を映し出されていた。

「お金が欲しい」という一途な一念である。

宝くじは、一攫千金のギャンブルであるから面白いのだろう。

いつも出会える笑顔と挨拶があれば、1億円以上の価値があると思っている。

心から和む世相、宝の国になってもらいたいものです。

宝くじの女神さまの福の恵みが、天から降り注ぎますように!

小春日和

2007年11月25日 | 千伝。
今朝は、約10KM走の早朝ジョギング。

そのあと、地元の体協(青壮年団のようなもの)グループで、今年最後となる町内一斉廃品回収作業でした。

久しぶりに会ったメンバーも元気そうでよかったです。

一緒に回った人は、高校の教師で、進学シーズンも近くなって大変忙しいとのこと。

小生同様、今夕の地元体協の忘年会には欠席。

さて、今日の福井地方、晴天です。
ほんとうに行楽日和です。
こういうのを、小春日和というのでしょう。

今日の青空を眺めながら、無口な男になりたいと思いました。(笑)

その分、自分なりの「自己表現」ということに集中したいものです。

これから、ちょっと近郊を買い物とドライブです。

一度きりの人生、心静かな時間が、多く過ごせますように!

陸な一日

2007年11月23日 | 千伝。
夕方・・聞きなれない銀行から、突然電話があった。

「本日、ATMをご使用になりましたか?」という問い合わせ。

「いいえ。もう一度お名前をお聞かせくださいませんか?」と訊ねる。

「はい、ゆうちょ銀行です」

「あっ、郵便局ですか・・いいえ、今日はATMを使用していませんが・・何か?」

「あの、お客様のキャッシュカードが、ATMに残っておりまして・・」

「えっ、誰か使っていたのでしょうか・・。ちょっと待ってください。調べます」

・・調べたが、確かにゆうちょ銀行のカードが手元にない。


「どこかで落としたと思うのですが・・ないです」と答える。

「あの、ATMの機械の中にありました。どうも機械の調子が悪く故障しましたのでメーカーの方に調べてもらうと、お客様のカードがあったということです」


一瞬で全て理解できた。

先日、ゆうちょ銀行で貯金通帳を新規作成したあと、新しいEDY機能付きのカードが届いたので、通帳に明細記載をするためにATMに挿入したのだが・・通帳は、ボロボロに破れて排出されてきた。

勿論、カウンターに事情を話して、その場で通帳を再発行してもらったが、ATM機械のいい加減さに驚かされた。


・・・・・ しかし、今思うと、小生のミステイクでした。

つまり、通帳にカードを挟んだまま、ATMに挿入したということです。

小生、本質的には、慌て者でお馬鹿さんです。(笑)

カードの紛失にも気がつかない自分に反省です。


ゆうちょ銀行側は、カード発見届けを出しているので、こちらは、出向いて免許証と印鑑を持参したうえで、カードの紛失届けを出して欲しいとのこと。

早速、ゆうちょ銀行に出向き、戻ったカードを見ると、カードの四角い縁取りは、ギザギザになっていました。

それでも、まだ使えるとのこと・・。

カードの新規作成には、お客様事情の場合、新発行に1000円の手数料が必要だとのこと。

ATMの故障修理代を請求されるかと思いましたが、それは無かったです。(ヨカッタ!)


「お手数をおかけして申し訳けございませんでした」と平謝り、帰宅。


何だか、陸(ろく)でもないような一日でしたが・・。
何かを、気づかされた善い一日でした。


陸な一日を!

食祭の街

2007年11月21日 | 千伝。
以前、クアランプールにある世界一美味しいと言われた中華料理店に行ったことがあり、飲茶・・絶品の味であると納得はできました。
が、世界一級と問われれば、何を基準にしていいものやら全く見当もつきかねました。

明日、ミシュラン東京版が発売されると聞きます。
東京の星つき飲食店が、計191店・・これは、ニューヨーク、パリ、ローマを凌ぐ、世界最多なのだそうです。

天晴れ、日本料理・・と言いたいのですが、日本料理と言えば、京都や金沢の日本料理店を抜きにして「ミシュランは、語るなかれ」と言いたいのですが・・。
ただ、小生、そういう高級料理店に足を運ぶような美食家でもなくグルメ族でもありません。

例えば、美味しい寿司・・食べていますか?

正直に言えば、大都会の一等地にある時価寿司屋と較べて、日本海側の地方都市にある回転寿司店の方が、負けないぐらい程度の新鮮さでかつ美味です。

福井には、「祭り寿司」という人気店があります。

地元に、数々ある回転寿司店のなかでも、この「祭り寿司」は、大繁盛しています。
子供や大人から、舌の肥えた老人にも人気があります。
斬新なメニュがあって、一皿105円(二種類・・わさび付き、わさび抜き)が基本です。

寿司ネタには、魚介類だけではなく、たこ焼、牛肉一切れ、トンカツ一切れ、納豆、卵・・等々が並び、ユニークです。
他にケーキ類、フルーツ類、麺類までが、寿司皿に乗って回っていますから、子供から老人まで喜びます。

この世にゴマンとある料理店・・
難しい顔して食するよりも、大笑いしながら食したいものです。

でも、行ってみたい三つ星レストラン(料理店)です。(笑)

どうか、美味しい食の時間が過ごせますように!

ボレロな気分

2007年11月20日 | 千伝。
Nさんから、喪中の挨拶が届いた。

Nさんとは、同年代で、また親の世代も似たような年代で、身に凍みる冬が来たような気分だ。

今年は、まだ年賀状を買っていない。


近い将来の父への、冥土への手土産を持たすのが、せめてもの親孝行と思いつつ、なんのサプライズもない自分が情けない。

見送る側も見送られる側も、いつも寂しく、悲しい。

それでも・・

いつものように笑顔で! 
いつものように・・朗らかに元気で!

ボレロ♪を聴きながら・・。

青い義務教育

2007年11月19日 | 千伝。
月から映し出された地球への想い・・。
とある新聞記事のコラムに「水一滴もこぼさない青い地球に感動した」とありました。

全く同意見です。

我々は、この地球に遊ぶために生まれてきたのかもしれません。

先日、時間が余りましたので「不登校で悩む保護者・親の会」に出席しました。
さまざまな深刻な悩みをお持ちになられている保護者でもある親の言い分を聞かせていただきました。
「帰宅したら、子供が自殺しているのではないかという不安・・」
「食事も自分の部屋で摂るし、もう1ヶ月も外に出ない・・」
「パソコンを叩き壊す、包丁を振り回す・・」

アドバイザーは、某国立大学の某教授です。
余り感心もしないし賢い返答ではないと感じるような下記の内容でした。

「今日、私のところに相談にきた方のお子さんは、下半身を無理やり写真に撮られて、インターネットに流されたり、街を歩けば、脅されてしまう・・という深刻なイジメの悩みを打ち明けられました・・皆さんのところは、安全かもしれませんね」

引きこもりは、確かに心の安心となるかもしれませんが、不登校が安全というのは変です。

不登校に悩む最大の原因は、集団生活に馴染めないまま、このまま世間に出ても生きてゆけるのだろうかという「子を思う親心の心配」です。

たとえイジメや悪が、はびこる世間や社会に出ても、くぐりぬける、やってゆける・・という図々しさを子供に持ってほしいという切なる親心かもしれません。

ところで、学校に行くメリットは、「学校で友達を作る」とか「規律正しい協調性のある集団生活」とか「学習習熟度の達成」とか「大人になるまでの人間関係の構築と人間としての成長」・・立派な教育方針ですが、どうも胡散臭いです。

毎年3万人以上の自殺者がでる日本の現状を考えるならば、「人間の生き方の根本的な独立独歩」を学ばせた方が、善いかもしれません。


小生は、最近、登校拒否という選択権も義務教育にあってもよいのではないかと思っています。
ただ、高校に進学しないという仮定で決断するならば、覚悟のうえで腹をくくらなければなりません。

子供には、これから立ちはだかる人生の壁を乗り越えてほしいものです。

親心とは・・「独立独歩であれ」という願いを伝えたい親の我侭な強さなのかもしれません。

馬鹿になれるほど、のめり込むものがあれば、それで十分に幸せなことです。

我々は、日本という枠の中での価値観を捉えるよりも、この青い地球に楽しむために生まれてきたと考える方が、ずっと楽しいはずです。

義務教育とは・・
「意気地無しでも・・それは、それでよい」という考え方かもしれません。

NHK絡み

2007年11月17日 | 千伝。

昨日の夜、広島のとある場所に居ると、人がたくさん・・。
何だろうと思って眺めると、NHK広島のローカル番組が終了したところでした。

番組を担当していたアナウンサーとキャスターに人が群がっていました。
サインをねだられたり、写真を一緒に撮られたり、まるで芸能人かのような扱いでした。
(小生も携帯で写真をブログネタに一枚撮りました。笑)

男性アナウンサーは、出山知樹さん・・この方、少し前まで全国ニュースに出ていたなぁ。
女性アナウンサーは、井上あさひさん・・知らなかったなぁ。

広島では、NHKのアナウンサーは、スター扱いでした。(笑)

今、NHK福井にも、ミス・ソフィア(上智大学)だったという話題性のある杉浦友紀アナが在籍していますが、街角で見かけても、誰もサインをしてほしいとか、写真を撮ることはない・・と思います。(きっと?)

それにしても・・アナウンサーという職業も大変です。
ニュース原稿や台本を噛むないように読まないと・・それよりも品性の高さを求められるのが、NHKのアナウンサーかもしれません。

彼らの目標は、何だろう? がんばれ!

NHKアナ


冥利

2007年11月14日 | 千伝。
人間は何事にも慣れる・・そう看破したのがドストエフスキーである。
たとえば、毎日毎日、殴られることに対しても人間は、だんだんと慣れるという。
心を閉じるという行為だという。
絶望に等しい無感動だということであろう。

希望があれば、妄想でも空想でもよい。
絶望なんかよりも、ずっといい。

たとえば、恋すると幸せな気分になれるという思い込みがある。
恋の悩みは、相手に自分の想いを引いては寄せる・・感情の刹那さがある。

ところが、最近の恋人同士間の悩みの一番は、DV(暴力暴言行為)だとか・・。
これは、思いやりの欠けた力関係である。
ギャンブル社会に等しい。

さて、年末の紅白歌合戦の司会が決まった。
紅白共、司会は、鶴瓶とSMAPの中居・・男性である。
総合司会は、ナント・・NHKの松本和也アナウンサー。
おめでとう!

因みに、NHKの「今日の料理」「趣味の園芸」担当の柘植恵水アナウンサーと松本和也アナウンサーは、同時期にNHK福井にいた。

大出世とは、こういうことかもしれない。
アナウンサー冥利に尽きると思う。

NHK福井の近くにある耳鼻咽喉科の医院の待合室で、お互いに1時間以上も待たされても、辛抱強く待っていた松本アナの真剣な顔を思い出しながら、健闘を祈りたい。

「神様、仏様、稲尾様」の稲尾和久さんが亡くなられた。
子供の頃、大分の別府に居る我が家の遠い親戚から稲尾家のことは聞かされた記憶がある。

子供の頃から伝馬船の艪を漕いでいたので、足腰を鍛えられたとか・・。
野球冥利に尽きる人生だったと思う。

冥利とは、もともと仏教用語である。
仏様が、知らず知らずの間に与えるご利益のこと。

今日の新聞の見出しに「日本経済 暗雲」。

世界の株価の下落を指しての記事だが、バブル絶頂期の史上最高値3万8915円の頃と1万円以下の底なしの頃を思い出す。
つまり、東京市場 日経平均が400%上昇、逆に25%への暴落の株価であっても、日本の経済力の指針GDPは、ほとんど変化はしなかったはずであるが・・今後の格差問題である。

悲しい哉、日本の地方では(福井県内しかり)中小零細企業の倒産が増えている。
世界の先物市場は、「カジノ場」のように化けてゆく。

仏様、神様、天は、見ている。

自分の生き方、考え方、想い、冥利を信じたいものです。

日本の未来図と選択

2007年11月11日 | 千伝。
日本の夜明けを開いた幕末の志士、坂本龍馬が、現代に生きていたら自己破産していたであろう。

日本の防衛省の事実上のトップだった守屋前事務次官の山田洋行、日本ミライズとの癒着行為は、幕末の時代に生きていたら間違いなく斬首、切腹に値するものである。

「日本をいま一度洗濯いたし申し候」

坂本龍馬が土佐高知の姉に書き送った書状(手紙)に、この言葉が書き残っている。
この手紙を書いた時期は、龍馬が、越前福井から京都に戻った頃である。
越前福井藩主松平春獄から五千両という大金の借用に成功・・神戸海軍操錬所の建設資金だったとか・・。
因みに、五千両・・当時の福井藩の年間予算に匹敵したらしい。

その後の坂本龍馬の活躍は、めざましい。

亀山社中、のちの海援隊の結成・・大政奉還に至る薩長同盟の立役者・・日本初の新婚旅行、船中八策の起案・・等々。

坂本龍馬は、福井を二度訪れている。

最後となった次の訪問は、大政奉還を成功させたあと、新政府樹立直前に来福。

福井藩士 三岡八郎(のちの由利公正、日本の初代大蔵大臣・・五箇条の御誓文の起草)らと歓談。
その後、京都に戻り、まもなく暗殺された。

今なお、坂本龍馬に貸した5千両は、福井に返済されていません。(笑)

日本の洗濯代としては、帳消しにしてもよいぐらいの価値のある借財だったのかもしれません。

さて、ワクワクするぐらいの多くの時間がありますように!

食育

2007年11月11日 | 千伝。
昨今、食育という言葉が広がり、よく目にふれ耳にするようになった。

要は「何を食べたかで人生が決まる。学歴よりも食歴が重要だ」という意味である。

食育という言葉を初めて使用したのは、1851年福井に生まれ育ち陸軍薬剤監であった石塚左玄の著書の中にある。

100年昔に書かれた「食物養生法」の中で家庭内で最も大切な事は、体育・智育・才育よりも食育、食生活が基本だと強調しているのである。

「神様と思われん人つくるには親の親より食を正して」
「学童を有する民は……体育、智育、才育は即ち食育なりと観念せざるべけんや」・・石塚左玄の言葉である。

またまた地元自慢になるが・・コシヒカリの故郷も福井である。

御食国(みつけくに)小浜の若狭、そして越前・・福井県は、古くから海、山、里の幸、美味しい水と酒、五穀雑穀のオールセットで全国でも類稀な食材の豊穣宝庫である。

そして、食育のルーツとして、食育宣言を行った福井県でもある。
以前、皇太子さまが、福井県を訪問。
来福して「食育」の大切さを実感しているようだった。
雅子妃、愛子様にも、是非「全国食育運動」に参加していただきたいものである。

ところで、小生の食歴を省みる場合、狂牛病の発病の可能性もある如しの貧しい食歴である。嗚呼、反省自省である。

因みに、石塚左玄の名付け親は、幕末の福井藩士 橋本左内である。

十四歳の立志式

2007年11月11日 | 千伝。
尾道の中学校でも立志式が行われていると聞いた。

立志式の事始めは、福井からである。
地元郷土の誇りとなる人物に、幕末に生まれた悲劇の福井藩士「橋本左内」がいる。

橋本左内は、数えの歳、わずか15歳の時に自らを律した「啓発録」を記している。
昨今、「橋本左内の立志への誓い」を基にした立志式が、全国の中学校で行われているという。

ところで、最近の地元福井の中学生の話である。
今春、福井の某中学校3年生の修学旅行があり、東京方面へ行った。
悲しい哉、その生徒達が、東京ディズニーランド界隈で集団万引き事件を起こして大問題になったらしい。
とりあえず約30名ほどの生徒が補導され、修学旅行の途中ではあるが、その約30名だけが、福井へ強制送還されたという話を聞いた。
東京で引き起こした中学生の集団万引き事件として(福井では前代未聞の修学旅行中の集団事件)の噂は広がり、「福井の恥」「教員の指導力低下」「高校進学問題」等々と向き合い、それらと関連しているのかどうか・・地元の教育委員会、マスコミも一切黙して報道もされていない。

残された生徒達、各々の親子、当事者、教師達は、未来に何を感じるのだろうか・・。
福井藩士 橋本左内は、「現代の日本の教育現場の在り方」を何と思うのだろうか・・。

小生、古今の15歳の例を上記に示したが、こういう事件の詳しい報道をするか否かという問題のズレ、ブレ(事なかれ主義)よりも、こういう今の日本社会の「人生の志」が、どこかに傾いているような気がしてならない。

加えて、某大学教授の書いた「学歴は儲からない」というコメントを読んだ。

東京大学を頂点とした一流大学を出て国家公務員のキャリア組や一流企業に勤めても、高卒や二流、三流大学卒の起業成功者の収入に較べると、ずっと少ないのは当然だ。
それではと、日本式のエリート人材が組織を離れて、自ら起業しても失敗が多々あると言う。
さらに、大阪府職員の1000人近くが、大卒を隠して高卒として地方公務員の職を得ているという低学歴詐称したという報道もある。
その一方で、以前辞任した国会議員の高学歴、留学詐称事件もあった。

要は、子供も大人も「安全となる志」「安心となる学」を基本にした生活手段を優先とする人生観が形作られていないだろうか・・。

これでは、我が子の授業料を補うために、親がデイ・トレーダーに専念する微笑ましいような本末転倒な矛盾社会である。

笑えぬ哀しいような現代の社会風潮でもある。

橋本左内が、自分を律するために、数え歳 15歳に記した「啓発録」の内容を下記に一部のみ抜粋する。

啓発録を記したその後の左内は、その立志を貫いて生きた。

その姿は、決して人生を間引く(万引きする)生き方ではない。

しかし、あまりにも優秀な逸材だったために斬首の刑で人生を終えた(享年26歳)。

開国派だった彼の足跡は、その後の明治という時代に向けての西郷隆盛や坂本龍馬に大きな影響を与えている。
日本という国の転換期に大きな意味を持つのである。

稚心を去る:
 稚心とは、をさな心と云事にて、俗にいふわらべしきこと也、茶菜の類のいまだ熟せざるをも稚といふ、稚とはすべて水くさき処ありて物の熟して旨き味のなきを申也、何によらず稚といふことを離れぬ間は、物の成り揚る事なきなり。

振気:
 気とは、人に負ぬ心立ありて、恥辱のことを無念に思ふ処より起る意地張の事也、振とは、折角自分と心をとゞめて、振立振起し、心のなまり油断せぬ様に致す義なり、此気は生ある者にはみなある者にて、禽獣にさへこれありて、禽獣にても甚しく気の立たる時は、人を害し人を苦しむることあり、まして人に於てをや。

立志:
 志とは、心のゆく所にして、我こころの向ひ趣き候処をいふ、士に生て、忠孝の心なき者はなし、忠孝の心有之候て、我君は御大事にて、我親は大切なる者と申す事、聊にても合点ゆき候へば、必ず我身を愛重して、何とぞ我こそ弓馬文学の道に達し、古代の聖賢君子英雄豪傑の如く相成り、君の御為を働き、天下国歌の御利益にも相成候大業を起し、親の名まで揚て、酔生夢死の者にはなるまじと、直に思付候者にて、此即志の発する所也、志を立るときは、此心の向ふ所を急度相定、一度右の如く、思詰候へば、弥切に其向きを立て、常々其心持を失はぬ様に持こたへ候事にて候。
 凡志と申は、書物にて大に発明致し候か、或は師友の講究に依り候か、或は自分患難憂苦に迫り候か、或は憤発激励致し候歟の処より、立ち定り候者にて、平生安楽無事に致し居り、心のたるみ居候時に立事はなし。

 志なき者は魂なき虫に同じ、何時迄立ち候ても、丈けののぶる事なし、志一度相立候へば、其以後は日夜逐々成長致し行き候者にて、萌芽の草に膏壌をあたへたるがごとし、古より伐傑の士と申候んとて、目四ツ口二ツ有之にてはなし、皆其志大なると逞しきとにより、遂には天下に大名を揚候なり、世上の人多く碌々にて相果候は他に非ず、其志太く逞しからぬ故なり。

勉学:
 学とは、ならふと申す事にて、総てよき人すぐれたる人の善き行ひ、善き事業を迹付して、習ひ参るをいふ。故に忠義孝行の事を見ては、直に其人の忠義孝行の所為を慕ひ傚ひ、吾も急度其人の忠義孝行に負けず劣らず、勉め行き候事、学の第一義なり、然るに後世に至り、宇義を誤り、詩文や読書を学と心得候は、笑かしき事どもなり。

朋友を択ぶ:
 交友は、吾連朋友の事にて、択とはすぐり出す意なり、吾同門同里の人、同年輩の人、吾と交りくれ候へば、何れも大切にすべし、乍去其中に損友益友候へば、則択と申す為肝要なり、損友は、吾に得たる道を以て、其人の不正の事を矯正し可遣、益友は、君より親みを求め、車を詢り、常に兄弟の如くすべし、世の中に益友ほど難有難得者はなく候間、一人にても有之ば、何分大切にすべし。


スーパーレディス

2007年11月11日 | 千伝。
福井地方、雨時々曇りです。

今日、福井スーパーレディス駅伝(旧 北陸女子駅伝)が行われました。

結果は・・
前半は、立命館大学(京都)と名城大学(愛知)の大学チーム勢が、リード。
(京都産業大学、東京農業大学、仏教大学も好ポジション)

中間、その大学勢を追いかけて、実業団のユニクロ(山口)と しまむら(埼玉)が追尾して追い抜く。(2位と3位)

後半は、二人のエチオピア選手を配したデンソー(三重)が、初優勝。

最終区に世界レベルのエバリ・ワンボイ選手を擁するユタカ技研(静岡)は、猛追して7人抜きで4位。

地元、福井県選抜チームは、よくがんばり、最後は12位に上昇。

先日、中国から東京女子マラソン出場のために帰国した野口みずきマラソン選手・・。
昨日、大阪か名古屋に出場するために、愛犬を抱いて帰国した高橋尚子マラソン選手・・。

駅伝やマラソンのシーズン到来、北京オリンピック出場に、誰が遠いのかは、すでに自明の理。

今日、福井を走った日本選手達の中から、日の丸を背負う日本代表になってほしいなぁ。

AEON

2007年11月10日 | 千伝。
夕方、福井市街地にある某ホテルに行くと、何やらジョギングする若い女性たちが多かったので訝ると・・成る程。

明日の日曜日に福井市内で行われる北陸女子(正式名:スーパレディス)駅伝に出場参加するために福井入りした駅伝選手たちだと納得しました。
北陸女子駅伝は、面白いです。
全国のトップクラスの実業団チーム、大学チームが参加して、さらに年末年始の京都都大路を走る高校チーム、県選抜代表チームもごちゃまぜに参加して、腕自慢ならぬ足自慢の大会です。

駅伝ならぬ駅前留学のNOVAの経営破綻・・外国人講師は家賃を給料から天引きされていたみたいで、給料の未払い状態で日本での生活ができるかどうか深刻な問題のようです。

NOVAの受講生に関して、大手のジオスが今日の午後1時に受け入れに関してHPで発表するようですが、この業界の動向は、今もってよくわかりません。

20年ほど昔、ジオスが英国へ語学学校を設立に進出した頃、たまたま知り合った責任担当者は、物腰も柔らかくて、とてもしっかりした若い女性(小生よりもやや若い同年代)で驚いた記憶があります。
当時は失礼ながら、語学学校の海外ビジネスには勿体無いと思うぐらいの逸材でした。
ところが今では、世界に51校あるジオスの海外校。
これほどの世界規模になるとは想像もしていませんでした。
でも今頃・・彼女どうしているのだろう?

GEOS (ジオス)= Global Educational Opportunities and Services(地球規模で教育の機会、サービスを提供する)という経営理念。

ところで、同じく英会話専門学校イーオンは、もともとジオスと同じ徳島の英会話教室が、起源だとか・・イーオンの代表者の娘が、シンガーソングライターのアンジェラ・アキだとか・・全く知りませんでした。

イーオン・・AEONの意味は、「永遠」「新たな時代」となっています。

どこかの駅伝大会のスポンサーでもある・・もう一方のイオン・・AEONは、世界と地域に根付くグローカル企業を目指すイオン・グループ(かつてのジャスコ)の企業理念は「夢のある未来」です。

師走も近づいて寒くなってきました。
もうちょっと、走ってみたくなりました。

GOD + O

2007年11月08日 | 千伝。
如何に、善良で慈悲深い人があったとしても、神に優る者はいないでしょう。

また、どれほどの極悪で性根の腐った残虐非道の人間でも、これまた、神に背くほどのものではないでしょう。

その極限の範疇を越えて神以上のものは、この世には存在しないから心配無用でしょう。

三つ子の魂、百まで・・と申しますが、三歳までは殆んど記憶がないはずで、その記憶の無い時期に人生の基盤が出来上がるのかも知れません。

そして、人間は、百歳以上の寿命は殆んど許されていません。

神という字があるので、神は存在するのでしょう。

が、その存在を感じたり、見たりする機会は、凡夫には天皇陛下に会うことより、可能性がないのでしょう。