百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

さようなら長者月。

2017年02月28日 | 千伝。
嘘か、本当か・・?

香港の風水専門家によれば、今年の2月は、私たちの人生で二度とないとのこと。
なぜならば、月曜日が4日、火曜日4日、水曜日4日、木曜日4日、金曜日4日、土曜日4日、日曜日4日、即ち全ての曜日が4日で構成されているともこと。
このような2月は、823年に一度だとのこと。
これを、とてつもない長者と呼ぶとのこと。

さっきNHKの歌番組を観ていると・・「なまはげ」は、神様の使いだとか。



今日は、そんな摩訶不思議な二月の最終日でした。

今日は、午後から大浴場で過ごして、休憩室で寝ていました。





「仏様は、自分の中にいるもの」と書き残したのは、道元禅師。

さようなら如月二月。

明日からは、弥生三月。

仏心、神様の使いにでもなりたいものです。

裸の島

2017年02月28日 | 空木宝剣
台湾や グアムにも似た 鷺の島

見晴らしの良い、三原市の沖に浮かぶ佐木島。

台湾やグアムを縮小したような芋の形の佐木島。
1960年頃、新藤兼人監督「裸の島」の舞台になった隣島。

向田港には、1957年4月12日、瀬戸田耕三寺から尾道に帰港中遭難した、第五北川丸の慰霊碑がある。

濃霧のため挫礁し113名の犠牲者を出した海難事故は、当時7才の少年にも強烈な記憶として残っている。
現在の佐木島は、トライアスロンの島。

駒山と大平山を結ぶアルペンルートの島。

三原港より高速船で15分。
春風や瀬戸内海のグアムかな。


森の歌声。

2017年02月26日 | 千伝。
この歳になって、ディープ・パープルやレッドツェッペリンを聴き直していると、心落ち着くのは、何故?

もう40年ほど昔に聴いた感覚とは、明らかに違う。

同じ頃、「風の歌を聴け」を読んだ。

それ以来、村上春樹さんのモノは、読んだことはない。

この頃、買ったまま未読の「ノルウェーの森」を読んでみようかという気持ちになっている。

ビートルズに限らない。

歌を聴いても、knowing か no way か何の森か分からない。

ソローの「森の生活」も読み返したい気分。

家内は、仕事で東京へ。

独りの週末。



電車の音。

背中に背負う痛みは、神様仏様の呟き。



安らぐのは、森の歌声。 

干鰯 (乾鰯)

2017年02月24日 | 空木宝剣
ほしかとは 干した鰯の 肥料なり

「ほしか」という懐かしい言葉が飛び込んできた。
吉田沙保里のファミリーヒストリー。
綿花を栽培する為、干鰯(ほしか)の需要が増えたとあった。
そういえば、オーストラリアのウール。
羊の飼料にアンチョビを使っていた。
綿花にも羊毛にも、肥料にも飼料にも鰯は化けたのである。
硫安やリン酸カリ等の化学肥料以前には、ほしかと肥料は、同義語に近かった。
「畑にほしかを撒きに行く」という祖母の声が、昭和30年代の少年の耳に残っていた。
あれから60年ぶりに、聞いた音と訓。
小学校3年生から英語を教えようかという現在。
まだまだ、眠っている言葉や、死語廃語があるに違いない。
言葉の考古学があっても面白いかも。

腑に落ちる。

2017年02月21日 | 千伝。
いつも、いつまでも、健康でありたい、健康で生きていきたい。

そんな希望ばかりを強く願うばかりでは、人生が苦しいのです。

昨日は、山を眺めていました。



昨日は、楽しかったです。

今日は、背中が痛くて・・少し苦しいです。

明日は、また楽しいのでしょう。

いつも、楽しいばかりを期待すると、とんでもないことになります。

生、老、病、死・・「変わる」のが生涯。

「変わる」を恐れては何にもなりません。

今日は、歯医者さんに歯石を取っていただきました。

食べなければ、生きていけません。

今日も、美味しい食べ物を、お金を出していただきました。

お金がなくては、生きていけないのが世の中です。

「変わらない」ためには、お金が必要です。

「変わる」には、お金は関係ありません。

その世の中の話では、ありません。

この世の口の話です。

口がなければ、食べられません。

口は必要です。

そして、歯がなければ、食べ物を噛み砕いて胃の中へと落とせません。

「腑に落ちない」とは、そういうことらしいです。

道元禅師は、歯の大切さを熱心に弟子に教えています。

無理難題な苦行を行うよりも、「歯を磨くごとく、とぎ洗ふべし」と教えています。

健康な人、健康な人生は、必ず歯を大事にするとのこと。

腑に落ちる話でした。

岡本かの子(1889~1939)

2017年02月18日 | 空木宝剣
ポセイドン 海馬で駆ける 春なぎさ

記憶を司る海馬。
辞書には、ジュゴン・セイウチ・トド・タツノオトシゴとある。
3:7の地表と海に、どれほどの生物があって、どれほどと接するのか?
海馬に乗って、カオスの渚を一巡り。
今日は、岡本かの子忌。
画家 岡本一平の妻であり、画家 岡本太郎の母である。
「太郎元気か」の便りを残して、50才でこの世を去った。
かの子より17周も多く太陽の塔を巡る小生の今日は、通過点。
めでたくもあり、めでたくもなしのBirthday。

倉田百三 (1891~1943)

2017年02月14日 | 空木宝剣
凍てついた 命の川を 渡る弟子

見るほうと見られるほうと、買い手と売り手と、どちらを選択するか?
その選択を間違えると、迷いが生じる。
「テレビは出るもので見るものではない」と言ったタレントがいたが、かつての淀川長治のように、映画を見ることに徹した人もいた。
この度の清水富美加の出家。
知名度が上がり、それなりに出世していくと、出家するほどの負荷がかかる「出世とその弟子」。
世の中の景色は、見るもので創るものではないが、
楽しい。
「さよならさよならさよなら」も、二十歳世代は知らねえか?

天上大風。

2017年02月13日 | 千伝。
それほど雪は積もってもいませんが、ここ数日間・・寒い日々が続きます。



雪かき作業は嫌いでもなく案外楽しみなのですが、担当医から厳しく「ストップ」を掛けられています。



寒気の中での作業は、汗もかき、体温変化も著しく、血圧上昇でヒートショックの可能性が大きいとのこと。

それでも、雪道散歩は、楽しいです。



~ 今日は、曹洞宗の僧 良寛さんの言葉から ~

「災難に遭うときには、災難に遭うのがよい。これが災難から逃れる唯一の妙法」

「雪の中、子供たちと遊びに行くのは、かくれんぼをする約束したから」



「私は、相手に気を使わないようにして、相手も気をつかう必要はないようにと」



「この世で、満ち溢れる黄金よりも、有難く嬉しいのは、春の便り」

良寛さん・・人を元気にさせる和尚です。

春よ!こい。

徽宗 (1082〜1135)

2017年02月12日 | 空木宝剣
雪過ぎて 徽宋天外 青磁かな                    

日の日曜美術館は、北宋時代の青磁。
汝窯青磁の風呂釜あれば、千年の贅沢。
瀬戸の陶祖加藤景正は、1223年道元(1200〜1253)に随行し渡宋。
焼き物の技法を持ち帰り、尾張瀬戸に窯を開いたという。


(写真 瀬戸で買った清水焼は青磁のぐい呑)

空海 (774~835)

2017年02月12日 | 空木宝剣
与儀君や 辺野古の海は 寒かろう

至心発願 天長地久 即身成仏 密厳国土
風雨順時 五穀豊穣 万邦協和 諸人快楽
乃至法界 平等利益 (真言宗 祈願文)

リーダーは扇の要。
バランスのとれた思考力がないと、争いが絶えない。
悪口をいう口が悪い(不悪口)。
貪る強欲が悪い(不慳貪)。
情け容赦のなさが悪い(不邪見)。
二枚舌が悪い(不両舌)。
虚飾やハッタリが悪い(不綺語)。
嘘つきが悪い(不妄語)。
人を恨まば穴二つ(不瞋恚)。
節操のなさが悪い(不邪淫)。
盗みが悪い(不偸盗)。
殺戮が悪い(不殺生)。
以上 十善戒の内、三つ以上欠如した者を川上に置くと、悪い風を呼ぶという。
辺野古の魚たちは、突然降ってくるコンクリートブロックに、人間の事情も知らず、さぞや青海の霹靂だった事だろう。

努力の立春。

2017年02月04日 | 百伝。
今日は、立春。

暦の上では、春・・歳を重ねると、この言葉の響きが心地好いのです。

今日の話題は、努力。

今朝は、早起きをして御来光を拝んで参りました。



日本百名山のうち二山・・白山連峰と荒島岳を近所から同一画の中に眺めることができます。

今朝の御来光は、個人的に僕が名付けている日本第一のマッターホルン(荒島岳)から、陽が昇ってきました。



まるで、噴火の狼煙を上げているような山が荒島岳です。

こういう朝焼けを眺めるのも「早起きという努力の賜物」なのでしょう。

昨日は、節分・・我が家も恵方巻を北北西に進路を取り、頂きました。

その恵方巻、この頃は全国各地で食されているようで、コンビニもスーパーも店員の販売ノルマを課せられているところが多いとのこと。

しかも、高校生のバイトにも販売ノルマを課しているところもあるとか!

これも「経営努力」「販売努力」と呼ぶのでしょうか?

とあるコラムを読んでいると、成程と思う部分がありました。

「努力は、必ず報われる」・・これは、嘘です。

大人になれば分かりますが、「努力が報われる」と平気で言うのは、その道の成功者のみです。

ほとんどの方が、努力しても報われないのです。

それを、「努力が足りない」という言葉で、叱咤激励されて、さらなる努力を求められても、報われないのが多くの現実なのでは?

ぼくの拙劣なる人生経験の立場から導き出した結論としては、確かに、子供には「努力の必要性」を説くべきでしょう。

でも、「努力は成功の源」「努力は報われる」というのは、チョット変です。

そうなると、世の中には、受験不合格者も貧困者も敗者もいなくなります。

努力とは、「成長させる糧」なのです。

頓智の僧・一休さんは、こんな事を言っています。

「住みにくい場所も、心の持ち方次第で住みやすくなる」

「最善の生き方は、明日のことは考えないようにすることである」

「大丈夫。心配するな。何とかなる」

皆がみんな・・一休さんのように、何とかなれば幸いなのでしょうが、何とかならないのが市井の一般人です。

この頃の自分の体調・・血流がよくないのでしょう。

左側の背中(心臓の裏側)が痛くて、心筋梗塞に陥らないように努力をしています。

その努力とは、なるべく血圧を下げるために、何もしない「療養」なのです。

情熱やら興奮やらストレスやら、そんな生活をいかに避けて、どうやって人生を怠けるべきか?

「生きていけない」と悩むのは、人間だけだそうです。

笑ってしまいそうな・・努力の立春です。

藤村俊二(1934年12月8日 - 2017年1月25日)

2017年02月01日 | 百島極楽遊園地

俳優、声優、タレント、振付師 俳優事務所・ワインバー・オーナー。

生前、百島がモデル、ロケ舞台、NHKドラマ「極楽遊園地」に出演されていました。

放映後、再度こっそりと百島へ訪問されていたようです。

「この世でいちばん愉快なことは、何かを持っていることではなく、何かを経験出来る瞬間です」

そんな素敵なメッセージを残した藤村俊二さん。

心からのご冥福をお祈り申し上げます。


(藤村俊二氏 筆)

RIP/合掌


カルロス・ゴーン

2017年02月01日 | 空木宝剣
枯れ葉舞い ゴーンと寺の 鐘がなる

2017年1月の日経「私の履歴書」は、カルロス・ゴーン氏。
「馬は乗ってみよ、人は添うてみよ」の諺の如く、車は乗れば分かるし、経営者は従業員に聞けば分かる。
1954年(午年)3月9日(サンキュー)生まれのゴーン氏の肩書。
日産自動車会長兼社長兼最高経営責任者(CEO)
三菱自動車工業会長兼最高経営責任者(CEO)
ルノー取締役会長兼CEO(PDG)。
タイヤメーカーミシュランで頭角を表し、ルノーの再生に始り、日産自動車・三菱自動車と、アライアンススタイルで企業を立て直す、所謂三ツ星経営者。
アメリカ大統領が保護主義であっても、グローバル経済は変わらないだろうと30日間の「私の履歴書」で〆ている。
ゴーン氏の年収は、今年30億円にならんと言う。
駿馬は千里(4000km)を駆けるというが、100kmほどで休み、餌を要求する電気自動車は、駄馬か駿馬か?
年収30億円を365日で割ると、日当約800万円。
一日800万を喰らう馬と、一年間をそれ以下で走る馬と、あなたは、何れの馬を選ぶか?
それが問題だ。