百島ファンクラブ 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

チューリップ。

2022年04月28日 | 百伝。

高校3年生の夏休み、父がチャーター契約していた貨物船に横浜港から北海道網走港まで乗船しました。

辺境の断崖が延々と続く北海道の知床半島をぐるりと海から眺めた貴重な体験でした。

人工美やら文明とは隔絶したような知床半島の厳しい自然環境。

17歳の時の強烈な思い出です。

さて、知床観光船遭難事故の連日のニュースに心が悼みます。

出来れば、行方不明者の捜索を目の前にある国後島のロシア側に協力も頼みたいのに、今のウクライナ侵攻の国際情勢では難しいのでしょう。

どこの国も、どんな地域にも、愛国心、郷土愛が無ければ、不毛の大地となります。

瀬戸内海、太平洋、オホーツク海、海は同じ海でも、各々異なる海の役割があるのかもしれません。

ワーズワースの言葉です。

「自然は、それを愛するものの心を裏切ることはけっしてない」

チューリップの花言葉は、国ごと、花の色ごとに変わるみたいですが、まとめると「おもいやり」だとの事。


ルース・ベネディクト (1887~1948) 躑躅と刀

2022年04月27日 | 空木宝剣

清盛や  音戸のつつじと  軍港と

能美島には、安徳天皇が壇之浦に向かう際に立ち寄った大君という地名がある。

日没を遅らせてまで、切り開いた音戸の瀬戸には、清盛塚がある。

ループ式の初代音戸大橋を渡ると、そこはつつじの花盛り。

警固屋を過ぎて、呉港まで、自衛艦や潜水艦が浮かんでいた。

近くに、「平和を守る職業」という立て看板があった。

雨に煙る旧呉軍港。

伝家の宝刀を抜くことをよしとしない事が、平和を守る極意のようである。

恥の文化と罪の文化。

日本人気質の伝家の宝刀、今や菊よりも躑躅(つつじ)と刀かもしれない。


安全神話

2022年04月25日 | 空木宝剣

カムイワッカ  知床の海  羅臼岳

北の海 第一管区海上保安本部(小樽)。

小樽から、遠く離れた、道東知床オホーツクの海での、海難事故。

知床遊覧船 KAZU 1が遭難したとの事。

コロナ禍、自粛していた観光も、withコロナで、やっと人流を得始めた矢先の悲劇。

「板子一枚下は地獄」と称された船乗りの家では、汁かけごはんは、船が沈むという縁起でご法度。

海神ポセイドンが、嫌うというので、ヘビの話も船ではご法度。

広島は第六管区海上保安本部。

瀬戸内海も、団塊が子供の頃(1957年)の事。

瀬戸田耕三寺参りの第五北川丸が、定員オーバーで、百数十名もの死傷者を出した沈没事故があった。

それ以降、巡航船は定員には厳しくなった事を覚えている。

戦争も災害も、忘れた頃にやってくる。

忘れえずして、アタラクシアを願う、この切なさよ。

NHK今日は何の日によると、JR福知山線脱線事故(2005年4月25日)から17年との事。

海も陸も、人の移動手段に瑕疵(かし)が生ずると起こる事故。

安全神話は、忘れた時に崩れる。


70代で死ぬ人、80代でも元気な人。

2022年04月24日 | 百伝。

書籍のタイトルが気になり、直ちに買って読んでみました。

マガジンハウス社の新著「70代で死ぬ人、80代でも元気な人」和田秀樹著。

簡単明瞭にまとめると、老化を遠ざける心構えです。

長く生きたいならば、70代の生き方がネックになるとの事。

伴侶がいれば、無理に夫婦共に同じ行動するよりも、お互いに、単独自立して楽しみを大前提にし70代を駆け抜けるように行動すべし。

後期高齢者となる入り口となる70代は、80代ヘの最後の助走訓練の時代かもしれません。

あと、病気の心配事。

ガンの発生率は、高齢になればなるほど高くなるのは当たり前。

若い頃のガン発生は、早期発見、早期治療は大事。

だが、高齢者のガン進行は遅くなる、これは大事な事。

僕の場合は、50代半ばに心臓の拡張性心筋症、余命5年と告げられて、その5年後、60歳手前で大動脈解離を発症して死線を彷徨したあと帰還。

まだ、生き延びています。

このまま生きたとして、間違いなく死因は、心不全の血管障害となるはずです。

にもかかわらず、今、ガン保険に入ろうか、どうかと悩んでいる現実。

こうした抑圧的な心配性が、60代70代で死ぬ人になるのかもしれません。

80代でも元気な人、そうなりたいものです。

若い頃に出来た事が出来ない事を、高齢者の場合、それを面白がる、楽しむこと、動くこと🎵

これこそが、無理しないターニングポイント❗

そう、ありたいものです。


Kew Garden

2022年04月24日 | 百伝。

先日の午後、NHK BSで、 デンマーク映画「バベットの晩餐会」を観ていました。

35年前の1987年製作の映画で静かに心に染みるストーリーです。

この映画を初めて観たのは英国で、字幕台詞は英語でした。

舞台は19世紀後半のデンマークの辺境な海辺の集落。

牧師一家姉妹が若い頃に縁があった二人の人物。

一人は若きスウェーデンの青年将校、もう一人はフランスのパリで活躍するオペラ歌手。

時が流れて35年後、老いてしまったオペラ歌手の突然の紹介手紙によって、パリコミューンの革命によって、主人と息子が殺され天涯孤独の身になったバベットという女料理人が、言葉も通じないデンマークの辺境の漁師町に逃れてきます。

そのバベットが、老姉妹の辺境生活のもとで暮らすようになって、さらに14年後。

物語は、人生の生きるという意味の深さ、その結末に向かいます。

さて、20代の頃、英国の女流作家ヴァジニア・ウルフ(1882-1941)に興味を抱いて、これは凄い作家だと喧伝していました。

とはいえ、当時は、米国の「ヴァージニアウルフなんか怖くない」という作品かな?程度の反応でした。

その後、渡英、ヴァージニアウルフが暮らしていたロンドン郊外のリッチモンド、そこで暮らしたりもしました。

彼女の短編小説作品Kew garden キュウガーデン・・わざわざその場所まで何度も行きベンチに座って作品を読んだ事もありました。

当時、リッチモンドの生活で知り合ったミセス・シヴ・・80歳過ぎぐらいの方でした。

かつては、英国のロイヤルバレエ団の花形、社交界の花だったとの事・・当時の若かりし頃のセレブリティな写真も見せてくれました。

そのような方が、何ゆえ極東の島国日本からやって来た僕に興味を示してくれたのか? 

その理由が、ヴァジニア・ウルフヘの共通の興味、同じような想いだったようです。

49歳で自殺したヴァジニア・ウルフ、世界一美しいと言われる遺書も書き遺しています。

ミセス・シヴは、ヴァジニア・ウルフよりも20歳ぐらい若かったようで、個人的にも直接お話し出来た機会もあったようです。

「人生の意味とは何か?、実に単純な疑問だ。しかし歳を重ねるにつれて深く迫り来る難問だ。だが未だに大きな啓示はなく、これからもないかもしれない。」ヴァジニア・ウルフ(灯台ヘ)

思い出すのは、ミセス・シヴの老いるという威厳。

威厳というのは、今も分かりません。

何だろう?

ミセス・シヴは、いつも上から目線で僕に英国標準語(クィーンズイングリシュ)を教えてくれました。

美しい英語を学びなさい、と。

単純に、1から10まで繰り返し発音するだけで、何の役にも立ちませんでした。

余程、スコットランド訛りの喉を使うイングリシュアクセントの方がインパクトが強かったです。

「バネットの晩餐会」、映画のワンシーンの中で、「天国に持っていけるものだけを与えられる」という台詞がありました。

ワンからテンまでは、今でも自信を持ってクィーンズイングリシュを話せます。

ヴァージニア・ウルフ、ミセス・シヴを思い出せてくれた映画「バネットの晩餐会」に感謝。

「リッチモンドの丘」
いつか、KEW-GARDEN/キュウガーデンを散策しおくとよい。

時期は、花咲き誇る5月から6月が、一番いいだろう。

それから、長靴も用意しておいた方がいいかもしれない。

君が、いつか旅立つ時には、ぼくは、もう年老いて何にも伝えられないかもしれない。

今のうちに、ママの前では、喋れない想い出話を記しておく。

リッチモンドの丘に立ってごらん。

キュウガーデンを出て、KEW-BRIDGEに向かう手前で、左に折れなさい。

すぐに、テムズ河にぶつかる。

そのまま、また左方向、上流に向かって川沿いをゆっくり歩きなさい。

だんだん泥んこだらけの畦道のようになっていく。

少し歩くと気がつくはずだ。

東の空から手が届きそうな高さで飛行機が頭のうえを通り過ぎる。

ヒースロー空港への到着便だ。

正確に間を置きながら、どんどん飛行機が降りてくる。

(あの頃は、コンコルドの機体を真下から見る事もできた。)

ゆっくり立ち止まって空を眺めるのもいい。

ジェット音が消えた束の間の自然の静寂さ、不気味さ、あるいは心地良さを感じるはずだ。

そして、またジェット音。

その繰り返しの間、君は、いったい何を考えるのか興味が湧く。

ゆっくりと歩いて、約2時間。

君は、リッチモンドの街に辿り着くだろう。

パパが、昔、暮した処だ。

もう、飛行機の音も聞こえない。

風の音も聞こえないはずだ。

ただ、街の音が、耳に憑くだけだ。

スコーンとTEAを、どこかで取りなさい。

そのあと、あの丘にのぼりなさい。

君は、あの丘から何を見るのだろう?

君は、あの丘で何を考えるのだろうか?

君に、パパではなくて、オヤジと呼ばれる頃、この街のことをもう一度話してみたい。

リッチモンドの丘

William Turner:Richmond Hill, 1819:


百鬼園忌 内田百閒(1889~1971)

2022年04月19日 | 空木宝剣

コンニチワ~は、錦鯉。

倉敷で行方不明になったのは錦蛇。

2メートル超の大蛇。

毒へビではないが、締め付けるので、御用心とのニュースが連日流れていた。

それが、今日飼い主の車の中で見つかったとの事。

怪我人もなく、ひとまず安心。

連日のウクライナ報道の中で、如何にも平和的だが、世の中、色んな人が在るものだと痛感する。

ヘビ、ワニ、トカゲなどの爬虫類は、哺乳類の天敵、恐竜を彷彿させるので、気色悪さを覚えるのが普通だと思いきや、例外はあるもの。

前世が爬虫類かと思えるほど爬虫類好きの人もいる。

報道等の締め付けの厳しい独裁国家。

復原力というバランスを失った時、国家という船は、戦争という渦に巻き込まれる。

この世は、冥土への一里塚。

団塊は、百鬼夜行の戦争を知らない世代。

冥土まで平和主義でいきたい。

明日4月20日は、岡山出身内田百閒の命日。

 


世界一の故郷。

2022年04月19日 | 百伝。

日本三大桜名所とは、青森の弘前、長野の高遠、奈良の吉野山。

樹齢千年を越す日本三大桜とは、岐阜の薄墨桜、山梨の神代桜、福島の滝桜。

行き残す所は、滝桜のみ。

先週の予定は、福島県三春町の満開の滝桜の前に立つはずでしたが、予定が外れました。

楽しみが、またまた延期となりました。

地元福井にも、世界に誇れる花桃(はなもも)の里、垂れ桜の里があるけど、全国的には誰も知らない無名の場所。

誰が決めたのやら、日本百選やら日本三大ナンとか?

今日は、本年度のアカデミー脚本賞作品「ベルファスト」を観て参りました。

舞台は、1969年~1970年の北アイルランドの街ベルファスト。

カトリックとプロテスタントとの宗教対立、内戦勃発状態の治安が悪化する中で、故郷のベルファストから逃がれるかという家族が葛藤する実話ストーリーでした。

英国連邦(カナダ、オーストラリア等含む)、UK ユナイテッドキングダム内でのアイルランドの経済力、イングランドヘのコンプレックス。

アイルランド訛りの英語の聞き取りの難解さ。

キャサリンとカトリーヌCatherineは、カトリック系の名前だったのかな⁉

日常生活での不安、家族の絆、台詞(セリフ)が、素晴らしいのです。

それでも世界一の街、故郷と叫びたい、ベルファスト。

あの当時は、アポロ11号、人類が初めて月に到着した時代。

月に行く時代、少年が神様に懺悔する天国と地獄の分かれ道。

その台詞が素晴らしい❗

行く者、去る者、残る者、今は亡き者、故郷ヘの想い、ジーンと来る映画でした。

故郷、広島、尾道、百島、家族愛を思い出す何度でも繰り返して観たい故郷讃歌の映画「ベルファスト」でした❗


マッカーサー  ダグラス(1880~1964)

2022年04月11日 | 空木宝剣

NHK今日は何の日では、1951年4月11日は、マッカーサーがトルーマン(1884~1972)に、更迭された日との事。

朝鮮動乱(1950年6月~1951年7月)

南鮮が北鮮に釜山まで追い詰められた際に、仁川から上陸して、戦争の形勢を逆転するも、原爆使用を要請した為、トルーマン大統領(在位1945年~1953)に罷免される。

「老兵は死なぬ、ただ消え去るのみ」の言葉を残して戦場を去った。

コーンパイプをくわえて、厚木飛行場に降りたってから、6年後の事である。

団塊より70歳年長。生誕142歳。没後58年。

今も韓国仁川には、巨大なマッカーサーの銅像がそびえている。

マッカーサーが、自らを老兵と言ったのは、71歳の時だった。

戦争時には、勇ましい言葉が闊歩し、エスカレートしがちだが、
今月4月17日はイースター。

イエスの復活祭。

ウクライナ戦争も、イースター休戦で、頭を冷し。

老兵のみならず、すべての兵隊は、歴史を巨石のモアイ像に託して海に向く、謎の島イースター島まで飛んで行けってとこか。

戦争は、碑(いしぶみ)しか残さない。


闘争と逃走。

2022年04月11日 | 萬伝。

昨日の佐々木朗希投手の完全試合、凄いね❗

一昨日のミドル級王座統一戦、WBA王者の村田諒太の無念のTKO 負け、いいファイトだった❗

今日の「徹子の部屋」のゲストは、50年昔に瀬戸の花嫁を歌った今年古希となる小柳ルミ子さんでした。

宝塚時代の頃から熾烈な競争の中で闘い続けたとの事、今はサッカー試合観戦が趣味以上に大好きだとの事。

勝負事は、勝者と敗者に分かれるもの。

闘争(Fight )と逃走(Flight)という心理要因を説明するコラムがありました。

毎日の日常生活にも精神的な葛藤状態はつきものです。

例えば、ある日、突然のガン告知。

どうしようか?と決断を要します。

僕の友人知人に毎年職場での健康診断後の要精密診断という通知があっても、一切無視している者が何人かいました。

その理由を訊くと、「何かの大病があったとしても、不安になるだけでどうしようもないだろうし、手遅れの病状だと言われても後悔はない。その時はその時だ。」と達観したように言います。

生涯現役という言葉があります。
 
死ぬまで動く、働くという自立の意味合いかな?
 
老後生活とは、人間だけの人生設計、動物にはない命の扱いです。
 
人間の考えた人生設計上の人生観、幸福感覚、さらに上乗せして幸せな老後を過ごすための介護制度の整備?
 
長生き優先の長寿が幸せだと思うのは、何かオカシイ歪曲線が伸びている感覚です。
 
高齢者用の施設に入って安心な生活、守られている命、生きている限り貰える年金生活、はやく死ぬと年金の貰い損という感覚が、人生の余韻として残るのは嫌です。
 
死ぬまで外で働くぞ❗死ぬまで内で引きこもるぞ❗・・どちらも人生の生き方。
 
どちらにせよ、人間は、対人関係とお金に振り回される社会、人間世界に生きています。 
 
怖がってはダメ、闘争です❗
 
人間の命には、使用期限、賞味期限があります。
 
お金にも使用期限、賞味期限を❗
 
笑えない日々、食べられない日々、そんな精神状態、生活環境は悲劇そのもの、逃走です❗
 
ほんの小さい勇気、ちょっとした僅かなお金、そしてユーモアが必要だと言ったのは、チャップリン。
 

尾崎 放哉 (1885~1926)

2022年04月07日 | 空木宝剣

放哉忌  漱石の門  カフカの門

歳時記によると、俳人尾崎放哉(本名秀雄)は、明治18年1月鳥取市立川町に生まれ、県立一中一高を経て、明治42年東大法学部卒。

東洋生命保険に入社、勤続10年後に、朝鮮火災海上保険の支配人として渡鮮。

大正12年、38歳にして保険会社を退職。

すべてを投げうち、妻とも離別。

無一物となり、托鉢による修養奉仕を旨とする、京都鹿ヶ谷の一灯園に、身を寄せるも落ち着けず。

諸所の寺を転々とした後、大正14年8月、ようやく小豆島の西光寺奥の院、南郷庵を安住の地として、孤絶無言、句三昧の生活を送る。

「咳をしてもひとり」「墓のうらに廻る」などの句を残すが、大正15年4月7日、喉頭結核の病状が悪化、逝去とある。

「末は博士か大将か」の時代背景に、立ち止まることを許されず、ここでもないと、漱石の門やカフカの門を前に、陽が暮れるのを恐れ、次々と門を叩き、やっと安住の門を開けたと思いきや、そこには、フランスの詩人ロンサール(1524~1585)の
「プルトンが住む岩屋」が待ち受けていた。

アンドレ・ジ イ ド(1869~1951)の「狭き門」を目指す若者。

若者には、目標はあってもゴールはない。

一つの門に踏み込めば、もっと厳しい狭き門。

「青春は過ぎ  若さが磨り減って」ふと振り向けばプルトンの使いに出くわし、安住の岩戸を開けたような、放哉41年間の生涯。

さくら舞い 散った先には 芝桜。


Coda コーダあいのうた

2022年04月06日 | 福伝。

本年度アカデミー作品賞受賞映画のコーダ、やっと福井で先週から上映開始。

早速、観て参りました。

ここ10年の観た映画の中でも、とても清々しい感動作品でした。

海沿いの小さな町に暮らす漁師一家、聴覚障がいの父母、兄を持つ家族の中で、一人健聴者である10代の娘の家族愛。

そして、一人歌うことへの夢。

聞こえない耳に届ける、あいのうた。

まさしく、タイトル通りの素晴らしい映画でした。

手話が、台詞となるのも違和感がありません。

音が聞こえないという世界、発声がおかしいという世間体とのコミュニケーション、それに繋がる差別的な意識というのは存在します。

でも、勇気を出して乗り越えないとね、それを教えてくれるお薦めの映画です。

ところで、アメリカ英語の手話は凄いなぁ❗

(35年昔、英語の視覚言語(手話)を少し学びました。)

アルファベット数は26文字、だから本当は手指10本で全部の単語を表す事ができるのです。

手話も、言語同様に各国、各文化圏によって異なります。

にも関わらず、あの素早いアメリカ手話は、世界共通化の可能性があるのかも?

35年前当時のイギリス手話では、日本人、中国人を意味する手話は1つのみ、両手で目のこめかみを上に持ち上げる吊り目にするジェスチャーでした。

今は、国際試合でそんなことをされたら侮辱、差別表現として大問題となります。

以前職場で、目の不自由なリハビリ担当の方に、何を基準に相手の人間性を判断しているのかと訊くと、声の音色、優しさ、穏やかさだと答えていました。

言葉という音声言語の怒声、奇声という表現は、不気味かもしれません。

その一方、視覚言語という手話という手段でコミュニケーションを図る聴覚障がい者の方は、人間の表情表現をつぶさに判断できるのでしょう。

4年前の夏、真夜中に御殿場から富士山登山を目指していた少女(聴覚障がい者)ばかりのグループと途中まで同じペースで進んだ思い出があります。

夜が明ける前、ペースダウンした僕に、別れ際に声掛けのない笑顔だけのエール❗ 今日観た映画のコーダに繋がりました。

話は飛びますが、幸運の指クロスと古武道の指の開き、似ています。


元気の源。

2022年04月06日 | 百伝。

金融とか不動産とか、その業界で生き抜いた同年代の者は、都会のタワーマンション的な高い所からの眺めのよい生活に、ずっと満足しているのかな?

田舎と違って、虫もいないだろうなぁ。

老後も、いつまでも健康的に暮らしたいと誰もが思うもの。

50歳から介護の仕事に就いて15年。

介護と老後の厳しい現実、それほど長生きしたくもないけど、「死ぬまで働いていたい」と考えるようになりました。

そういう心境になったのは、命は年老いて衰えると、通常は食が細くなりそのまま死んで逝き「老後生活」はないはずです。

しかし、「お金」という存在が、福祉の進化、医療の発展、健康的な寿命に革新をもたらしました。

そして、人生設計は、自由と人権重視という人間だけが考える願望です。

さらに死ぬまで好きなことをして生きていくという儚い夢の為には、「老後のためのお金」も必要となるし「貯蓄という作業」も必要となりました。

自給自足を目指すのも道理です。

多分、何十年、何百年先には、老後生活も安心できる「お金の配給制」という人間社会が地球上に成り立つはずです。

それを早める為には「お金に賞味期限を❗」

家内の友人であるポーランド人は、現地で続々と避難入国するウクライナ人の支援活動しているとの事。

地域、日常、仕事、生業、生活、インフラ等々、その社会基盤を破壊する争い、戦争は勝者も敗者もない破滅です。

僕らが生きている現在、日本の未来は、どうなるのやら?

僕の個人的な元気の源は、「死ぬまで働くぞ❗」という心構えです。


メビウスの輪。

2022年04月04日 | 萬伝。

NHK の朝ドラ前回の「おかえりモネ(百音)」から、今回の「カムカムエブリバディ」。

この「カムカム」も今週で終了。

登場人物の相関図が想像以上に目まぐるしく展開してゆく朝ドラマで感心します。

この話題作の脚本家藤本有紀さん、福井が舞台となった朝ドラ「ちりとてちん」、大河ドラマの「平清盛」、「ちかえもん」、「みをつくし料理貼」等々も手掛けています。

藤本有紀さんの経歴は、兵庫県出身、現在54歳としか分かりませんが、同じルーツを感じます。

百島に関係あれば、百島絡みのドラマを創作して欲しいものです。

はてさて、トライ、創作してみようかと考えています。

東京、福井、広島。

三匹のタネキ。

メビウスの輪。


一周忌本願。

2022年04月04日 | 百伝。

一年一年過ぎてゆく、時の流れは早いものです。

母が逝き一年。

一昨日、一周忌法要、百島まで日帰りで参列。

曹洞宗西林禅寺の住職さんの法事法話のお話も良かったです。

帰福の際、百島の福田桟橋でキャプテンとも偶然再会。

「これから、出稼ぎに行くとの事」

キャプテンは、凄い。

百島に上陸する方々が、これから百島を出発するキャプテンに、すれ違い様に会釈をする、次々にエールを贈っていました。

「広島県の行きたい離島人気ランキング」で、百島を首位にした立役者が、キャプテンです。

曹洞宗の開祖、道元禅師は語りました。

「日常のすべてが修行である」と。

つまり、掃除ができる者は、何をしても生きて行けるという事となります。

例えば、家族に乾杯。

全国津々浦々、どこに行っても歓迎される鶴瓶さんは、有名人でお金持ち。

貧乏人でも、どこに行っても歓迎されたのは、良寛和尚。

良寛さん、泥棒に入られた時、盗まれるモノは無く、困っているだろうから布団も持って行きなさい、と諭したという逸話。

念彼観音力、自力本願、禅の曹洞宗の和尚さんである良寛さん、眠っているのは南無阿弥陀仏、他力本願、念仏の浄土真宗のお寺の境内、いやはや良寛和尚さんの生涯。

さて、目に見えないモノを売れば、詐欺師。

目に見えない自由、幸福、安堵、安心を与えれば、この世の通行手形。

桜咲く、よい天気に恵まれた一日でした。

あの世とも会話が出来た本願日和でした。

感謝。


百歳定年退職の仕事場。

2022年04月01日 | 百島極楽遊園地

今日からは四月なれど、旧暦では弥生三月の始まりです。

さて、先程「広島県行きたい離島人気ランキング」の投票が締め切りました。

その結果は・・百島が、堂々の第一位となりました。

今日4月1日、エイプリルフールではありません。

百島、まさかのダントツの首位でした。

世界遺産の厳島(宮島)は、広島県人ならば殆ど誰もが行っているだろうから、人気第5位は納得。

大久野島は、海外で「ウサギの島、毒ガスの島」として大変な人気だけど、第7位は、そんなものかな?

気になったのは、同じく尾道市に属するしまなみ海道の第2位の因島、第4位の生口島(瀬戸田)とのシーソー展開、静観したのかな?

もっとも気にかかったのは、個人的にも行ってみたい大崎上島と大崎下島です。

アカデミー賞受賞作「ドライブ マイカー」のロケ地の大崎下島。

とりわけ、橋が架かっていない大崎上島は、グローバルリーダー育成校の広島県広島叡智学園(高校、中学)が新たに設置開校されて全国からも注目される教育の島です。・・2日前から急激に票を伸ばし、一気に第3位となりました。

素晴らしいです❗

締め切り終了後の結果です。

こういう人気ランキングは、余り好きではありません。

でも、面白いふりをしていれば、ほんとうに面白くなるものですね。

それでも、百島愛溢れる皆さんの一票の「百島魂」を感じました。

皆さんは、素晴らしいです❗

百島が、百歳定年退職の極楽遊園地のような夢エリアの仕事場、職場、離島でありますように。