そとさま雑記

自然と平凡な日々の暮らしを記録します。 

江戸川だより  (モジズリソウ)

2009-07-03 09:50:31 | Weblog
7月3日

 今日も曇り。6時半スタート。
 このところウオーキングサボっていた。
 6日ぶりだろうか。

 先日友達と出かけた時、ネジバナが結構咲いてると、しかも「折角咲いたのに草
 刈りでやられてね」と言っていた。それってつまりそんな前にネジバナが咲き始
 めてたのね?
 ついこの間、一本だけ咲いてるのを見つけた私は熱意が足りない。
 しかも、この時期お花が殆どないと嘆いていたのだ。
 勿論江戸川だけの話だが・・・

 しかし、今日歩いて私は江戸川にシャッポをぬぎます!

 土手の上は、相変わらずのアカツメ草の群落とヘラオオバコがいっぱいだ。
 その中に、ところどころにネジバナがひっそりと咲いてる。
 ネジバナは別名モジズリソウともいわれ、百人一首に有名な唄がある。

   みちのくの しのぶもじずり たれゆえに
     みだれそめにし われならなくに

 平安の昔からある花なのだと思うと、いとしくなる。
 小さな花がねじれて下から上へと咲いてゆく。
 一本だと目立たないが、群落になったら素適だろうな。

 今日は珍しい物を発見。
 海からの標識0.75Km地点でキノコを発見!
 しかも、畳一畳分ぐらいびっしり生えてるのだ。このところの雨や湿気で生えた
 きのこ。ナメコの滑りを取ったようなキノコである。

 下の道に下りると、岸に一本だけある槿の木に白い綺麗な花が咲いていた。
 そして、クズの花ももう開きだしていた。
 カラスウリのレースを思わせる繊細な花も沢山咲き始めていて、焦った。
 やはりサボってはいけない。

 もう前から咲き始めていたヘクソカヅラのかわいい小花はそこら中に一杯で、独
 徳の匂いを撒き散らしてる。ちょっと閉口。

 帰り道には鬼アザミならぬ小鬼アザミ(?)が異様を誇ってるし、江戸川もまた
 楽しくなってきた!

 そういえば、ずっと何故ここのカラスウリは赤くならないのだろうと思ってきた
 が、どうやらキカラスウリらしい。
 それにしても、実も少ししかつかない。疑問だ?

永青文庫「白州正子と細川護立」展

2009-07-02 14:30:31 | Weblog
6月30日

 友人に頂いたチケット(正しくはご主人がゲットしたチケット)で、目白の永青
 文庫へ行って来た。

 昔から永青文庫ってどこにあるの?と思っていたが、なんだ椿山荘のすぐ近くだ
 ったとは。ずっと静嘉堂文庫と混同していて、遠い所のように思っていた。
 目白ならそう遠くないし、椿山荘で食事をするのもいいしと出かけてきた。
 
 どうも動機が不純で困った物だ。
 今を流行り(?)の白州次郎氏はかっこいいとは思うものの、白州正子著の作品
 はエッセーを読んだぐらいで、知識は非常に少ない。

 百聞は一見に如かず。
 今回の展覧会では護立氏の蒐集品と正子の蒐集品、両方を展示することで師弟(?)の微妙な違いなども見どころであると書かれていた。
 
 私の乏しい知識では何も分かりはしない。
 ただ、能面は素晴らしい物と思われた。
 般若の面は、目と口元に金属が使われていて、凄みがましていた!
 静かな表情のおんな面。実に小ぶりだけれど大きい顔の演者だと随分はみ出すな
 と、変な感想。
 たまに能を観ると、その事が初めの内気になってしまう。駄目な観客!
 でも、その内に惹き込まれると全然忘れてしまうのだが。

 広大な目白台の細川邸の一隅にある永青文庫。
 足を踏み入れた途端、古い書庫の匂い、懐かしい田舎の家の匂いがした。
 友達も「実家の蔵の匂いがする」と言っていた。
 そう、ここも蔵を利用してるのだ!

 白州夫妻の筆跡はとても好きだ、まるで絵のような文字。

 文庫を後に、椿山荘に行き「無茶庵」で昼食に。
 ここだと、我々にも手の届く範囲の昼食代である。
 
 満足して、腹ごなしに飯田橋の神楽坂まで歩いて、7月に甥が結婚式を挙げるア
 グネスホテルまでやっと辿りつく。
 今朝は江戸川歩きをしてないので、丁度いい運動。8000歩歩いたとの事。

 小さなホテルだけれど、フロントも感じがよく、良い対応をしてもらった。

  お陰様で良き一日になった!
  ありがとう!友に感謝、ご主人にも!

映画 「レスラー」

2009-07-01 23:39:58 | Weblog
6月29日に見た映画「レスラー」

 私はプロレスやボクシングなどの格闘技は見たくないタイプ。
 なのに我が家は私以外は男三人。全員格闘技が好きときてる。

 従って、以前はいやでも見せられる羽目になっていた。
 最近は息子は自分のテレビを見るし、夫も年のせいかあまり見なくなったので助
 かってる。

 いやでも見ていた頃、しつこくしつこく反則をして相手にダメージを与える悪玉
 レスラーに、思わず「レフェリー何をしてる!やめさせて!」と叫んだ。
 その度に息子達から「これはショーなんだから、お母さんはうるさいよ!」と。

 その意味がようやくこの映画を見てわかった!

  監督  ダーレン・アロノフスキー
  出演  ミッキー・ローク  マリサ・トメイ他

 かつての超人気プロレスラーの物語。
 今や、お金も名誉も家族も失いトレーラーハウスに住んでいるランディ。
 迫り来る老いと孤独。その両方と戦いながらも未だ現役である。

 しかし、トレーラーハウスの家賃さえ払えずに締め出されるランディ。
 現役でいるということは、いろいろお金がかかるのだ。
 怪我が絶えないので薬品や体力増進剤など、そしてこれは良く分からないが、人
 工日焼けサロンに行く費用。
 レスラー仲間はかつての人気者にとてもやさしい。

 試合の前には、相手と打ち合わせをし、どのようにやるか決める。
 体調が悪ければ、お互いにそう見せないように思いやる。
 そこで私は長年の疑問を得心した。

 いよいよ引退を考えるようになり、孤独に絶えられず、ズーッと昔に別れてしま
 った娘に会いに行く。
 娘は母を亡くし、何も面倒見てくれなかった父親を恨み、剣もホロロ。
 それでもランディは諦めずにガールフレンドに相談し、娘へのプレゼントをみた
 てて貰って、また会いに行く。
 やっとのこと、束の間、娘と散歩をし懐かしい場所に行き、心通わせるシーンは
 とてもいい。ジンとくる。
 次の約束をしてくれる娘。素直に良かったなと思う。

 試合で疲れ、ボロボロになって眠りこみ、約束に遅れてしまい、再び心を閉ざし
 てしまう娘。見てるほうも切なくなる!

 激しい試合のあとにとうとう心臓の発作を起こし、手術をする。
 もう是までと、引退しスーパーで働く。
 トレードマークの長い金髪を白い衛生帽の中に押し込み、哀しみまでもその中に
 押し込んで働くが、そんな自分に嫌気がさす日がくる。
 或る日とうとう爆発する。

 やはり自分にはプロレスしかない、自分の居場所はそこにしかないと思い定め、
 決然と復帰するランディ。
 トレードマークの金髪をライオンのようになびかせて生と死の狭間へダイブする
 ランディの姿には、胸が痛くなった!

 80年代に活躍し、その後長くどん底を味わったと言うミッキー・ローク、彼そ
 のもののような映画だった!