6月23日(土)
今日は東北新幹線が開通して30周年とのこと。
この新幹線は母を思い出す。
出来て2年目、その頃はたしか上野駅が始発だったが、母が仙台の姉を見舞う為新幹線に乗
ると言うので見送りに行った。
座席に収まった母を確認してから下車、車外から見送る事に。
母は物珍しいのか何だかんだ調べるのに余念が無い。
その内電車が動き始めた。母は窓外の私に気がつかない。
「行ってらっしゃい!」と手を振るが見もしない。
隣席の男性が笑って母に教えてくれたようだ。
ビックリ顔の母と瞬間目が合った。そのまま加速する新幹線。
ひとり可笑しくて笑ってしまった。
その4年後、その伯母が亡くなった。
葬儀だけ出席する私より二日早く母は行くという。
その日、東京は珍しく雪になった。
テレビじゃ滑って転ぶ人が続出と映像が出てるので心配になって横浜に電話すると「こんな雪
大丈夫よ!」と。
約束の東京駅で向こうから来る人を見てビックリ。
一昔前の東北の冬のおばさん?
セットした頭をショールで包み、着物の裾をしっかり絡げて長靴を履き、しっかり雪支度!
東京の人たちの情けない姿を散々見た後なので、さすが雪国の女!と妙に感心した。
後にも先にも、こんなきりっとした母を見たのはこの時だけと言ったら怒られるかな?
ね、お母さん!
東北新幹線30周年おめでとう!