そとさま雑記

自然と平凡な日々の暮らしを記録します。 

出光美術館 ~~~映画「アンストッパブル」

2011-01-16 22:30:17 | Weblog

1月14日

久しぶりの出光美術館。

お正月らしい企画で、金を多用した江戸時代のきらびやかな作品ばかり。
この美術館で、こんなに平日人の多いのは初めてのような気がする。

俵屋宗達と尾形光琳の作品が大半である。
「美麗の世界」「金屏風の競演」「光琳の絵画」「琳派の水墨画」というふうに
全体を四章に分けて展示されている。

俵屋宗達の「月に秋草図屏風」は半月がまるで鉛色でびっくり。
金屏風の上に彩色するので、当然月の表現は普通とは違ってくるわけだが、
はじめ「エッ、これは何?」と思い見直したぐらい大胆な描き方!
やはり非凡な方は違う。

金箔の絵の後に見る水墨画は、実に素朴でいい。
虎の絵などは想像で描かれているのだろう、なんかユーモラスである。

私が一番気に入ったのは、尾形光琳の「茶碗絵手本」。
さっと描かれている一本一本の線が実に巧み!

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食事のあと、まだ1時すぎだったので映画「アンストッパブル」を観る事に。

折角銀座に出たのだから、本当は銀座でしか観られない映画をと
思ったが、時間が合わないので、この映画になった。

アメリカ映画で、主役はデンゼル・ワシントン
このごろのCGを多用した映画はいやなので、この映画ならそれはないし、
殺人もないし、恋愛ものでもない。

なにしろ、貨物列車が無人で爆走してしまう実話に基づくストーリー。
私の勝手でこんな映画につき合わせられた友人も迷惑な話だったろう。
映画館に入る前に
「食事の後は、まずいかも・・・眠っちゃいそう」と友人。
「この映画で眠れたら凄い。ご尊敬申し上げる!」と私。

予告編の後、やっと始まった本編。
長いなが~い貨物列車が走り出す。
するとすぐに、運転士の小さなミスから無人の列車のスイッチが入り、暴走が始まる。
しかも、これが危険物の積まれた列車だから大変なことに・・・

悪いことは重なるものだ。反対車線を走り始めた貨物列車も新人のミスにより
通常より車両が4両も長くなってしまう。
それが後に致命的な事態に。

デンゼル・ワシントンはその貨物のベテラン運転士。
なれない新人とベテランとで結局はタッグを組み、何とか大きな町に入る前の
大曲りで脱線させないために人智をつくすのだ。

手に汗握る物語り、何度も身をよじったり顔を覆ったり、臨席の中年の婦人も
おんなじ様だ。

本編始まってすぐ異変(?)に気がついた。
なんか不自然に左の友がピンと前傾してるのだ。
さてはと思い横目で見ると案の定。
もう可笑しくて始めのうち笑いつつみてしまった。重大なところなのに。

ものすごい爆音とレールのきしむ音!
その中で眠ったあなたは偉い、尊敬に値する。大物です。脱帽。

追記・・・前夜の不眠がたたったとのこと。
友の名誉の為に書き添えます!