そとさま雑記

自然と平凡な日々の暮らしを記録します。 

日本画 「小野竹喬展」 生誕120年

2010-03-16 21:57:43 | Weblog
3月16日

今日は晴天。気温が20度近く上がるらしい。
一昨日の日曜美術舘で取り上げられた「小野竹喬展」を早速観に行く。

私は、恥かしながらこの画家を知らなかった。
日曜日夫が出かけたので、9時からのNHK「日曜美術舘」を観る事ができた。
夫が居ると、日曜は午前中はニュースの情報番組を次々に観るので、この番組は殆ど観られない。

その日は「小野竹喬展」。
段々ひきつけられる。
年を取ってからの絵がとてもいい。
とくに「池」。「野辺」、そして晩年の「奥の細道句抄絵」。

芭蕉の句に絵が付けられてる。
これがとてもいいのだ!
すっかり虜になる。

月曜日は美術館は休みなので、一日待って今日行く事にした。
さっさと家事を片付けて、天候の回復した春の日をあびて出かける。

今日は本当にあったかい。
上着無しで、身軽に出かける。
東京国立近代美術館は東西線の竹橋にあるので、一番行きやすい美術舘。
乗り換えなしの一本で行ける。

竹橋で降りると、地上に出てすぐ、コブシの花が満開!
そして、道の反対側には緋寒桜の濃い紅色。

テレビで観て感動した「池」は実物はもっといい!
「残照」「宿雪」「沼」「海」、ああどれも好き。
「野辺」は地上の虫達の目線で描かれてるのでは?
とても愛らしい作品。

晩年87歳で描かれた奥の細道句抄絵。
どれも素晴らしいが、中でも「暑き日を海に入れたり最上川」の絵は秀逸!
実に印象的。私はこの絵を観に来たのだ。

最晩年の89才でえがかれた「樹雪」は本当に澄み切っている絵。
翌年90才で亡くなられた。

最近観たいなあと思っても、つい億劫になって行きそびれる事が多くなった。
久しぶりに絶対に行こうと思って行った展覧会。
得たものは大きい。良かった!