写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

「風景写真家」?

2009年01月11日 | 写真
写真は1月8日の白峰から見た「白山」

昨年の夏以降自分の撮る写真が変わってきているように思う。
かつては「人を撮る」「暮らしを撮る」ことにこだわってきたのだが、昨年夏の「浅野川水害」を撮って以後、「風景」にレンズを向けることが多くなっている。
「心境の変化」と一言で済ませば簡単なのだが・・・。
ひとつは自然をもっと美しく「切り撮り」たいということ。
いまも金沢市南部丘陵へ通うことは続いている。その地域の自然のなかで暮らす人や動物たち、そして四季それぞれに違った美しさを見せる花や樹木。
鮮やかな「朝焼け」と「夕焼け」の彩り。ダイナミックなドラマを展開する「朝日」「夕日」。
そんな「風景」に魅せられ、デジタルカメラの進化で私の持つカメラ(EOS40D)でもそんな風景に迫ることが出来るようになったからかもしれない。
もう一つは、人を撮ることの煩わしさに挑戦するエネルギーが少なくなっているのかも知れない。
街のなかの人の営み、魅力的な人のスナップなど人を「写す」ことが難しい世相のなかで「断り」を入れながらの撮影が、気持ちの上で煩わしくなっている自分に気づき、時々愕然とすることがある。
いちいち断りを入れないで済む「祭り」などのイベント写真も楽しいが、その場所に集まっている、たくさんのカメラマンを見ていると気持ちが殺がれる。
複雑な「現代」というものをカメラで「切り撮り」たいという初志に立ち返るにはもっとエネルギーを蓄えなくてはいけないのかもしれない。
まあ、難しいことはあまり考えないで当分美しいもの、撮りたいものにカメラを向けながら楽しむことが初志に立ち返る道だとも思うのだが・・・。
コメント
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