無意識日記
宇多田光 word:i_
 



表現しようとすれば、結局そのイメージに辿り着く。類型的な形容が困難なのだ。出来ればその成長ぶりに1本の道筋,物語性を付与できないかと今迄足掻いてきたが、やっぱムリ。どうしても通常の成長の「一定の方向や目的を目指して前に進む」感じに乏しく、光が常に"其処"に居て彼女の歌が全方位に広がってゆく"光(円錐)"みたいな感じが強い。乱反射し合いながら互いに固有の輝きを放つ楽曲達は各々線形独立な存在なのだ。強引に喩えれば、まさにこの膨張宇宙そのもの。「ん~、今夜も難渋なエントリだな!」という読者の声が聞こえてきそうな感じもしますがね…;

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長期的な休暇なのか、ツアー後の光の予定は毎度ながら不透明だ。定期や定刻といった概念は、クリエイターにとってはかなりのケースで弊害を齎す。如何に我々の想定の外にある事を提供できるかが要なのだから、予定通りに動けても仕方がない。貫く信念の質によっては、決まり事を設けた方が上手くいくけれど。展望の見えなさは、即ち、光が"驚き"を与えてくれる前フリでもある訳だ。ルールに縛られない自由とルールに従う自由。公的と私的の境目。当人にしか解らない事と当人にも解らない事の両方の存在が先の見えなさを加速させる。願望は単純で、「歌!」ソレだけなんだけどね。

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