無意識日記
宇多田光 word:i_
 



TiTOとそのプロモで光がリスナーの顔を何百何千と見た意義は大きい。宇多田とUtaDAの詞世界の1ッの違いはリスナーへのメッセージ性だ。今迄UtaDAの方は物語性がやや強かった。ヒカルの方にはキプトラ,FTB,K&C等聴き手に語り掛け励ます曲がある。EXODUS,TiTOだとコチラに語り掛けてくるにしても自己紹介だ。3rdではソレが変化し英語圏のリスナーへの"応援歌"的な詞も登場するかもしれない。とはいえ、そもそもPopsでこんなに応援歌が多いのは日本固有である可能性も高く、だからパロディとしてキプトラを作る甲斐もあった訳だから、語り掛けるにしても全く違うものになるかもしれないな。

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(週を跨いだか。) 他方、光には何かコンセプト-足枷,制限(リミット)があった方がよいというのも又事実。コレは、作り始めるキッカケもあるが、"作業をどこかで終わらせてリリースする理由"が光には必要なのだろう。求道者にはオワリがない。どこまでも作品の精度を追究してしまえる。ソレを制止してくれるのがタイアップやリリースデイトなのだ。『〆切がある方が好き』って話だな。日本語や英語といった"枷"も又光の創作を容易にするファクターになっているのなら、日英混在作品なるコンセプトは光を"途方に暮れさせる"だけかもしれない。ぼくはくまみたいに自然に出てくるのが理想なんだけどね。

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常に光は宇多田もUtaDAも私なのだと強調する。なら英語日本語半々のアルバムを作るのが自然だと昔指摘した訳だが、契約で2ッは分裂しているのが現状だ。例えば考える。UtaDAの時は英語で思考して制作するのかな、と。ザネッチとの会話も英語なのかな、と。半々というなら英語曲&日本語曲の混在なのかな、1曲の中で2言語が絡み合うのかな、と。もし両語の美点を持つ1枚のアルバムを作ったとしたら、マンガ家が科学実験を行う様な奇天烈な発想と、科学者がマンガを描く様な緻密な構成力を併せ持った凄まじい何かが生まれるかもしれない。光のフルスロットルはもしかしてまだ…?

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Hステの頃には、ヒカルは自他共に認める"ソッチ方面に強い"アーティストになる。大友克洋らのFreedomに2曲を提供、新劇EVAの主題歌、マンガ原作ドラマ花男2のイメージソングと直接マンガとのコラボはないものの、初期とは随分異趣なタイアップが連続している。極めつけは勿論ぼくはくまで、R&B歌姫の名はこの辺りで消滅に向かう。英語盤でもFLUXや海外版キンハへの曲提供、DSCMへの出演があるが、FLUXはともかく後2ッは"宇多田ヒカルへのオファー"色が強い。寧ろUSではジャパニカルチャーとの距離を置く戦略で居ると思う。ヲタクなのは英語でエレガントに話すUtaDAより日本語でキョドるヒカルの方だという解釈である。

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(つづき)そう考えると、光が何故コロンビア大に入学したかが見えてくる。後にTIME誌で答えていた様に当初光は神経科学等が視野にあり、科学なら英語で学ぶ所がよいと(恐らく無意識に)判断したのではないか。然し日本語脳の光はマンガ家志向。ココ(00年冬)から少しずつヲタ魂にギアが入る。大学を休学し音楽に専念、英語盤の契約話が進むにつれ光は日本語と英語のアイデンティティ(音楽表現)を明確に分け始めた。02年春頃には歌詞にマンガからの影響を出すまでになる。まぁソレは無関係かもだが00年冬に日本の仕事があった事で光の学究志向が抑えられたのではないだろうか。

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EXODUSは多様なサウンドを試した"実験的"なアルバムだった。TiTOも、i_からすれば"売れるか否か試してみた"という意味で"実験的"な作品だといいたい。前者はスタジオ、後者は市場が実験場だったというだけで。即ちUtaDAの2枚は、"こうするとどうなるんだろ?"という『好奇心/追求心』に基づいた作品なのだ。いわば学究肌。幼少の光はマンガ家と科学者を指向していたが、日本語を覚える素材だったマンガは光が日本語人として成りたかった職で、一方科学者になりたかったのは英語脳の光なのではないか。英語モードになると光の学究肌が前面に出てくる、という解釈である。

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深河は光が『一瞬完成形がみえた』と語る、作られるべくして作られた、いわば"運命"の確信に基づいた作品だった。超青は『止まらないんだよ』のヒトコトに象徴される様に生きる"衝動"に突き動かされて作り上げた"明日死んでも悔いを残さぬ"決死の覚悟のアルバムだった。心局は1曲1曲書いてるうちに"自然"に出来上がったとでもいえるアルバムだった。出発点が"自然とメロディが口をついて出てきた"ぼくはくまなのは象徴的だ。運命、衝動、自然。近3作の作風の違いはそのまま制作心境の反映だともいえる。コレが、UtaDAの2作の話になると少し事情が変わるのだ。(つづく)

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どの様なものになるだろうか。ジェフバックリィやフレディマーキュリー、エディットピアフにメアリーJブライジなんて(ファンからすれば)直球な選曲は勿論聴いてみたい。コクトーツインズをどう料理するかも見物だ。が、ココは恐らく光が乗る可能性の低い提案を敢えてしてみる。他の日本人曲の英語カバーアルバムである。話題性実力共に、市場的最適任者はまず光ではないか。S&Cの様に英語を乗せ易くメロディを変え少年時代やILoveYouといった曲をカバーするのだ。自分の日本語マテリアルを英語で歌ってみる気がないのなら、次善策として他人の曲だったらどうだという話。まぁUtaDAがもっと売れてからでイイかなw

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光が彼女の歌を聴きR&Bにハマッた、という日本で宇多田ヒカルがR&Bという単語と共に有名になった事を考えると日本の音楽史に遠回しに影響を与えた人ともいえる。私は彼女の事は詳しくないが、8年前の飛行機事故がなければ今30歳という事だ("歳なんてただの数"と唄った人の齢の話をするなんて無粋だけど)。ミュージシャンの空の悲劇は数多あり、スティーヴィレイヴォーンやランディローズ坂本九等(未々居るなあ…)が思い浮かぶ。ソレ等のニュースをリアルタイムで耳にしてきた世代は光が東京とNYをシャトルするとかきくだけで祈る様な気持ちになる。どうかクマチャンの御加護がありますように(-人-)

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だ。倒れる迄仕事する。彼女にとって"限界を見極めたい"という願望は"ギリギリで踏み留まる為"という現実的理由より"どこらへんでダメになるんだろ?"という純粋好奇心に依る所が遙かに大きい。ソレはPopsとしての一線を超えてしまったPassionを躊躇なくタイアップシングルとしてリリースした創作態度にも如実に反映されている。極端な話自身の体調すら実験対象感覚があるのかとすら思う。ただ、リリース当時散々の評判だったPassionが結局徐々に名声を確立した様に、光が過労で倒れるのも長い目でみれば彼女の人生の健康にプラスになるのやもしれぬ。複雑な気分だけども。

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"未完成"と呼ばれる可能性を残した作品となった。1ッ休んだボヘサマも確り振替公演をしたし、制作直後休養した深河も後に本人が述懐する通り"作品として世に出す事"自体に1番意義のあるアルバムだった。両者共一定の"完成"をみたといえよう。然し今回のTiTO、コンセプトからするとアルバム+プロモ=チャート結果が出て初めて"完成"といえる類の作品だ。この点、69位という2桁順位を以て"完成"と言い切りたい所だが、MTVへの進出不足等を指摘されると痛い訳だ。でも仮に"未完成"と呼ばれたとしても、今回のリベンジという動機で3rdを作り始めれるのだからソレはソレでイイのかもね。

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された。光が好きなアーティストを訊かれて"コクトーツインズ"と即答し司会者をキョトンとさせていた。1ファンとしては素直に答える姿をみて嬉しくなった、というだけでオワリなのだけど売出中のアーティストとしてみた場合チト大胆過ぎる気がする。5年前はVelvetRevolverと答えて、まぁコチラは全米1位だからDJが知らない事の方が驚きだったがコクトーズの方はUSで有名だとは(取敢ず私は)きいた事がない。直後にプリンスの名も出してトークの流れは戻ったものの、このヤリトリを見て「メインストリームGoodPop路線は一旦終了なのかなぁ」と思った。日本語曲への復帰がそろそろ近いとみた方がよさそう、かな?

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共和国総合掲示板(PC携帯)に2009年8月22日土曜日分の
Today'sHikkiSong集計をカキコしてきました♪@記事直リン

今日8月23日の僕の1曲は

♪ traveling

です。タクシーに乗る予定も踊りだす予定もないですけどね今日は。(笑)

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共和国総合掲示板(PC携帯)に2009年8月21日金曜日分の
Today'sHikkiSong集計をカキコしてきました♪@記事直リン

今日8月22日土曜日の僕の今日の1曲は

♪ You Make Me Want To Be a Man (Bloodshy & Avant Mix)

です。数あるリミックスの中でも特に秀逸な物のうちのひとつだと思います。

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光がライブを至極ヘヴィに捉えている点にある。徳島1回休んだだけで(と書くのも憚られる程に)あれだけ責任を(心の底から)感じる人なのだ。ウタユナでも、特に不調の日がそうだったのだが、余りに必死だった。アンタソコ迄頑張るか、と歌唱の質と別次元の感動を与えてくれた。光にとってライブは、斯様に"重い"ものなのだ。が、ソレがファンにデメリットを与えているのも事実。歌い切ったら喉にポリープが出来る超難度のセットリストを常に安定して唄える筈もない。"6年ぶりに見に行ったら歌えてませんでした、次は3年以上待って下さい"では誰得と言われても仕方あるまい。悔しいなぁもう。

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