無意識日記
宇多田光 word:i_
 



強い。TVで「今迄で最も安定した光」を確認する度そう思う。理由も原因も結局の所不明だが、光は深い創(キズ)を負いクマチャンとの絆の中でソレを癒してきた。その総仕上げが私費を投じたクマチャンとの一体化だ。彼女は自らを癒した治癒力そのものになったのである。然もソレを着たママ仲間の居る仕事場を訪問しファンにその模様を公開、最後にはTVCFで踊って脱いでみせた。完全プライベート仲間ファン大衆と段階を踏んで治癒力との一体化を宣言していった訳だ。今思えばニューアルバムのジャケ写はキグルミを脱いだ瞬間の光のドアップがベストだったなぁ。もっと早く気付けばよかった。残念無念。

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シングル「HEARTSTATION/StayGold」の売上である。未確認だが、05年12月の「Passion」を抜いて過去最低の数字だろうか。アルバムを1ヶ月後に控えた先行シングルとはいえ、見事なもんである。「BeMyLast」の時も思ったが、私がEMIの社長だったら「次の宇多田のシングルはこんな曲ですよ」といわれたらまず間違いなくイヤな顔をする。ソレを発売してしまうのは「他に曲がない」のが理由なのかな。光の過去の実績からすればアーティストとしてのコダワリを通すだけの発言力を持っているとしても不思議はないが、それにしても豪快だ。勿論いち音楽ファンとして私はこのシングルの発売超大歓迎です。

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この歌がたった1回キリとすると何とも勿体無い。もしシングルがSGオシなら倍近く売れたろうなと思うが、ソレよりも幾つもこの曲の歌唱が聴きたかった。SGでしかこんなカオで歌わないだろうという表情を見せてくれたし、カオの違いが助けになって各サビの歌い分けもCD以上に明確にきこえてきた。特に印象的だったのはC4前のフェイクのトーンだ。K&CやHステのソレとは全く違う、全く別の歌手、全く別のジャンルの歌唱だった。オルゴールをモチーフにした美しいセットそのままに冬の朝を思わせる透き通る清澄を保ちつつ淡く七色に変化する歌唱の醸す贅沢、繰り返すがコレ1度キリとは何とも勿体無い。

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ベースレスな事が話題になっているSG。普段意識して聴かれる事の少ないベースの役割とは何か。ソレは「音の膜(シート)」を作る事にある。個別の楽器とボーカルが一体となって聞こえるにはベースが欠かせない。ベースの作る音のシートに各楽器が貼りつきお互いが緩やかに繋がり合うイメージである。ベースレスとはこの膜がない事、即ち各音がバラバラのママ配置されるという事だ。SGではソレを利用して音毎の粒立ちをクッキリさせ対比を明確にし音像全体をパノラマ化する事に成功している。Passionに近い方法論といえるだろう。歌とベースを軸にキーボードとリズムが渾然一体と響くHステとは対照的である。

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イントロ曲じゃなかったのねゴメンナサイ(´Д`)しかしだとするとこの曲は一体何なのだろう。トラックリスト発表になる迄はタイトルトラック且つ先行シングルのHステがアルバムのトップかラストを飾ると考えていた。Hステにはそれだけの特別な普通("普遍")があると思ったからだがソレを押し退けてまでトップに居座るなんてどういう曲調か以前に「何者なんだ!?」という思いが消えない。前作タイトル「ULTRABLUE」を匂わせる曲名、ココで戦うのは憂鬱なのか音楽ジャンルとしてのブルーズなのかそれとも前作で歌われた"青"の数々だろうか。過去の名作に対して力まない為の皮肉めいた自戒だったり、しないかな。

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メッセのプリクラ写真3連発を見て、何だかまるで別人格だなぁと思った。印象的だったのは最後の「日本語しゃべれないフリして逃げてた」という話。そうか、この頃は"学徒"だとか"帰国子女"とかいう帰属の一員に過ぎなかったのだ光は。今は何をするにしても、仮に学生やOLを兼ねてたとしても何より"宇多田ヒカル"という名前が勝ってしまう。本来自分の部屋に帰れば脱ぎ捨てれる筈の社会的役割が自分の名と共にある、というのはどんな気分なのだろう。大きくなり過ぎた個人名の看板を1人で背負い込んでる今とキラクにプリクラを撮ってた頃を較べれば、違ってて当然だわな。

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入れ替るのは光の狙いではない。こう考えるべきか。光が楽曲に封じ込めるイメージは多くの場合共通している。しかしそのイメージをどの構成要素に振り分けどう組み合わせるかで各々の曲の個性が決まってくるのだ。Hステはメロは比較的淡々としているが詞が切なく、キーボードが全体を優しく包み込んでいる。StayGoldは飄々とした態度と負の感情をピアノの高低で表現し、女性らしい包容力を歌に託している。コレがインストになるとHステでは包容力が、SGでは感情の対比が前面に出てくるのだ。曲の中での歌の役割が何であるかを、カラオケverは引き算によって教えてくれるのである。

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ベース弾けへんねけどねw さてそんなi_も含めいつも以上に皆で注目してたのが新シングル収録のカラオケverである。StayGoldの高低のピアノが表現する美しい上辺とドロドロとした感情の対比、Hステのキーボード3ッ巴が匂わすあたたかなやわらかさが実際どう音で構成されているかと期待して耳を傾けた人も多い筈。しかし私は歌から4曲通して聴き愕然とした。歌入りとインストで2曲の感想が丸ごと入れ替るのだ。柔和な筈のHステはインストだと冷酷且つ荒涼とした世界を描き、負の感情を下敷きにした筈のSGはとても優しく響く。この2曲をカップリングした理由が漸く見えてきた気がした。

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StayGoldのピアノに関する光のコメントによると「高音が外面の飄々とした私、低音が内面の負の感情の私」との事。i_の感想はコレとかなり異なる。既述の様にあの高音ピアノに冷徹を、低音ピアノに残酷と絶望を感じ「まるで雪女だ」と評した位なのだから。光は外が内を秘める構図を描いたのだろうが、私には最初から1ッの纏まった人格に聞こえた。コレは、光がキーボード脳なのに対しi_がベース脳だからだろう。光は高音ピアノを軸に裏に低音を潜ませたがi_はまず低音がありその上に高音ピアノが乗っていると捉えた訳だ。同じ音を異なる軸で聴いた際印象が大きく変わる好例である。

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アルバム制作を終え目下プロモ活動中の光だが、心はどこにあるのだろう。クリエイターとして完成品には注意を払わない光、唯一持ってる4thのサンプル盤にも鼻血を書く始末だ。他の歌手の人達の場合、人から貰った歌なら新鮮な気持ちでアピール出来るだろうし、TVに出て歌う事自体が目的のケースも多いだろう。ツアーを控えてるならプロモ活動のモチベーションを下げるなという方が無理だ。が、光はその何れでもない。「私浮き過ぎ」「何者だよ」「なんかもう自分がどこへ向かってるのかさっぱりわかりません☆」との言が外に出て他の歌い手達とまみえた挙句の感想だとすると、何だか切ない。

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ほぼ完璧だった。2、3ヶ所直せばそのままスタジオバージョンになるだろう。歌う前から光は自信に満ちていた。BeMyLastやBeautifulWorldもそうだったが、うたばんにしろCDTVにしろTBSでのパフォーマンスが最もスタジオバージョンに近い歌になっている。スタッフの中にリラックスできる(させてくれる)人が居るのか、機材との相性がいいのか、はたまた室温や湿度が他所と違うのか。取り敢えず目に見える他との違いは、スタジオのデカさだ。天井の高さが声の伸びを誘発するとか、セットが大きいお陰で世界に入り込みやすい、とかの心理的要因も考えられる。所で、録画の人は番組最後も見逃すな!w

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やたらいきものがかりに詳しくなってしまったがソレはさておき。トークによると2/12のうたばんより後の収録らしい。即ち2/10のHey!x3より後でもある。聴衆も居らず失敗すればやり直しもきく状況とは緊張感を下げる要素でもありそういえばMステのB.Worldは素晴らしかった。この音楽戦士は整合性の点では今の所最良と思うがだから最良のテイクかというと、違う。歌うのも難しければ評するのも又難しい。宇多田光の進化の最前線を感じる1曲だが、ピエロを覚悟でいえば歌う方も聴く方も何も考えなくてよくなった頃にこの曲の真骨頂が見えてくる気がする。先は長い☆

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歌うのが難しいかもしれない。何が悪いという訳でもない。今夜のMステのパフォーマンスも結構よかった。些か音程を見失った場面(フリーハンドの動き参照)もあったが、イントロでのアドリブ、アウトロの英語共にサマになっていた。否、声がもっと出ていたとてi_の評価は変わらない。要は曲と光の距離が中途半端なのだ。感情移入する訳でもなく突き放し切るでもなく。しかし、アプローチとしては間違っていない。この曲はどこまでも中庸なのだから、揺れ動く中途半端なハートのまま歌ってゆけばよい。ただ、それには"曲が満足する迄"何度も歌わねばならない。やっぱツアーするしかないんじゃね?w

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ニューシングルの2曲は対比的である。光の歌唱技術を発揮し難いHステとサビ毎の歌い分け等光るSGと。コレは今迄の傾向を順当に反映している。PassionやWingsは声と曲の相性の差異を技術で補う感じだし、サングラスや幸せになろうは光の歌唱あってこそだ。一方でカバー曲は多くが光の抜群の歌唱力のお陰でオリジナルを越えている。シンガーとしての自らの本質を見誤った事がない証だろう。光には自らの声をさておいても歌いたい曲があるって事だ。それが今回は先行シングル且つタイトルトラックとなった。ぼくはくまからHステへと続く系譜は、歌唱力やサウンドに頼らない曲の魅力を伝えていく。

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私が光の音楽で(数少ない)不満な点といえばFOの多さである。曲自体の魅力を左右する訳ではないがいちいち「ライブでどうすんだろ」と余計な心配をするのが煩わしい。ライブに強いアーティスト程FOは少なく、ツクヅク光は頭の中で曲を作る音楽家だなと思わされる。しかも大抵ライブで元々FOで終わる曲のエンディングを聴くとスタジオバージョンの方がイイ事が多いし(だからFOすんだけどさ)。TV出演でも同じ心配をする。Hey!x3では「ThisIsFromTheBottomOfMyHeart」と歌い印象的なエンディングにしたが今夜のMステはどうなるか。Hステは歌う度にホログラフィの如く虹色に変化する筈だから注目だ。

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