無意識日記
宇多田光 word:i_
 



「いきなりディテールからですか!?」と山本シュウさんにツッコまれそうだけど(ってこんな16年も前のネタわかる人在るんだろうか?)、『君に夢中』はディテールの凝り様が半端ではないので、同曲について語る時はどうしても細かい話からになっちゃうのよね。


歌詞のフックラインが多過ぎてどこを取り上げても人の心に残り続ける思い出深い一節になるものばかりな『君に夢中』だが、その中でも“綾波レイ風”と言われるこの一行は凄くインパクトが強い。

『どの私が本当のオリジナル?
 思い出させてよ Oh baby baby』

2:05からのこの部分な。ドラマ「最愛」のイメージの強い歌の中でいきなりエヴァかよ?と訝ることも出来ようが、リスナーとしてはこれを痛切に自分自身の問題、自身への問いかけとして受け取っている人が結構在るんじゃあないだろうか。

ヒカルとしては、この“問い”に対して聴き手が真剣に捉えて考えてみてくれることを願っているのだと思われる。当然ながら、その為にはヒカルから答のようなものをこの後歌の中で提示する事はない。実際、ここから間奏が23秒程続き、聴き手はこの問いに対して少し考える時間を与えられる。「本当のオリジナルな自分は何なのか、みんなも考えてみてね」というこのタメの利いた間奏部分の挿入。構成力も素晴らしいのだ。

なので答は各自の中に、ということでそれはそれでファイナルアンサーなのだが。実は、よくよく聴いてみるとヒカルなりの「ちょっとだけ隠された」答がこの歌の中にはちゃんと用意してあるのだ。

それは歌の歌詞のどこかに直接描かれているのではなく、この一節そのものに仕組まれている。実際に鳴らして聴いてみて、ここの部分のヒカルの歌にもう一度注目してみて欲しい。

『どの私が本当のオリジナル?』

の部分は、そこに至るまでに掛けられていたエコーが抑え気味になり、より身近間近にヒカルの声が聞こえてくるミックスとなっている。ここでのポイントは、その間近な歌声が一声のみの声部であることだ。

一方で

『思い出させてよ Oh baby baby』

の部分はいきなり多声のコーラスハーモニーパートになる。今ぱっと聴いただけでも三声部が確認出来たが、恐らくもっと重ねられている筈だ。

この、たった二行の歌詞の間に対比されるコーラスワークがヒカルの用意した答なのだと私は思う。『思い出させてよ』の部分で様々な高さ低さトーンで表現される「私」が、生きていく中で生み出してきた様々な「オリジナルでない私」の数々を表現している、と見立てるのだ。とするならば、その前にたった一声で素朴に『どの私が本当のオリジナル?』と問うた声こそが、「本当のオリジナルな私」なのではないだろうか。せわしい日常の中で、ふと立ち止まって「あれ?本当の自分ってどれなんだろ?」と問いを発した瞬間の感情こそが、いちばん素直な“私”の在り方なのではないだろうか。その点を歌詞の上では指摘せず、ヒカルは、コーラスワークに託して表現したのだと、私はみている。

ヒカルがコーラスの構成で歌詞に付帯的な意味付けをするのはこれが初めてではない。『Time』では楽曲終盤にコーラスの声部を左右に分かれさせる事であなたと私や、過去の私と未来の私や、更には「こうなった自分」と「そうはならなかった自分」を対比してみせた。今回は、問いを発した言葉そのものに答を込めるという何とも粋な計らいをしてくれたんじゃないのかなと、私は勝手に思っている。いや、真実はどうであれ、そう受け取るのが多分いちばん私らしいと、思うので今後もそう解釈して生きていきたいと、思います。そうか、私は生きていきたいと、思っているのね。(テイク5!)

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もともと来月9日のデビュー記念日に「来春発売予定のアルバム」&「配信ライブ」の詳細が発表される予定だった訳だけども、それに加えて先週「『君に夢中のミュージック・ビデオ公開」がそこに加わることになった。ビッグニュースが少なくとも3つ同時に発表される予定に。平日の深夜になんちゅうことしてくれとんねん。寝れる自信が無いわ。どうせなら死ぬまで眠っていたい人としては甚だ不服な事態なのである。

そして現在公開になっているそのミュージック・ビデオの予告映像はまるでコンサートDVDのメイキングで、如何にもこれからライブが始まりますよという予感が満載になっている。つまり、「来春のライブ」と「『君に夢中』のミュージック・ビデオ」は連動しているということなのだろう。

今までもヒカルのミュージック・ビデオには演奏風景をそのまま使った作品が幾つかある。それは、演奏の映像と音声が別々の場合も含めてだ。『For You』と『タイム・リミット』はそれだし、『Flavor Of Life』や『あなた』などは、そのテイクが採用されたかどうかは兎も角スタジオでの収録風景がそのままミュージック・ビデオとなっている。

来春の配信ライブに関してはまだその詳細は明かされていない(それを9日に発表するんだもんね)。故にどのような形態になるのかも未知数だが、1つのやり方としてはスタジオライブという形式があるだろう。リハーサル・ルームでの演奏と歌唱をそのまま配信に載せるものだ。無観客のコンサートを広い会場を借りてまでやるよりは、慣れ親しんだ空間を使った方がサウンドもパフォーマンスもよりよいものが出来るという発想かな。

もし仮に来春の配信ライブがスタジオライブだとすれば、そして『君に夢中』のミュージック・ビデオがもしそのスタジオライブの風景を使ったものになるとすると(二重仮定……)、ちょうど『For You』や『タイム・リミット』と『Flavor Of Life』や『あなた』のちょうど中間の印象を与えるようなものになるだろう。場所はスタジオなので絵面は後者に近いが、内容はそのままま人に聞かせる為のものなので前者に近い、というような。

ただ、そうなると、音声が問題になる。スタジオライブとなれば、そこで演奏している音をそのまま収録する筈だ。だが発売して2週間という出来立てほやほやの『君に夢中』のミュージック・ビデオの音声がスタジオテイクではなくライブテイクになっているとは考えづらい。スタジオライブの映像をスタジオテイクの音声にあてぶる、ということになりそうだが(なんだかややこしいな!)、これ、そんなことをするとなったら、『君に夢中』は来春配信ライブの曲目には含まれないかもしれんな?

或いは、『君に夢中』の演奏風景ではなく、そのミュージック・ビデオがまるごと来春配信ライブのメイキング映像で出来ているというアイデアも有り得るかもしれない。ヒカルのオフショット(?)なんかも大量に見れるならそれも凄く美味しいですね。いずれにせよ『君に夢中』のミュージック・ビデオは来春の配信ライブとなんらかの形で連動していくのだろう。全く無関係なビデオが出来てたらそれはそれで嬉しいサプライズだけどなっ!

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『君に夢中』はチャート成績もまずまず順調なようで大変宜しい。日本のデイリーダウンロードチャートではぶっちぎりの1位、そのままウィークリーでも1位だな。日本国内はもとよりアジア圏でも好成績で、J-popチャートで1位を取るのは勿論のこと、香港、台湾、マカオ、マレーシアなどでは総合チャートでも1位を獲ってるそうな。凄いな。

更に注目なのは、遂になのか今まで知らなかっただけなのかはわからないが、香港や台湾といったややこしい地域のみならず中国本土のチャートでも上位進出をしていると。他のJ-popアーティストの中にはツアーかます奴等もいるけれど、ヒカルは今まで無風状態だったんでないの? これまた凄い快挙ですね。

心当たりがあるとすれば今年資生堂のキャンペーンでアンバサダーとなって露出が増えたというのがあるのかなぁ? それも、もともと潜在的な人気が燻っていてそれがやっと浮上してきたという流れな気もするな。幾らインターネットを統制しようとも、(向こうから見た)海外からの情報を完全に遮断するのは難しいだろうし。

そういえばついこの間bilibili.comに宇多田ヒカルのオフィシャルアカウントが開設されたという報があった。よく気がつくもんだと思っていたがトップページに行ったらその動画が宣伝されていた。過去に「宇多田ヒカル」で検索したことある人限定だったのかもしれんが、まぁこれなら気がつくかー。認証マークらしいものもあるし、いよいよ中国市場に進出する足掛かりなのだろうか? 微博のアカウントとかとってなかった?

今や世界最大の市場になるかもしれない国なので勢い込みたいところだが、しかし、時期としてはここ数十年の中で最悪ともいえるタイミングなのではない? というのも、今年に入ってあのお国さん、表現規制に本腰入れまくりだそうじゃないのさ。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211109/k10013334371000.html

例えばこの11月9日のNHKニュースの記事などを読んでくれればわかるかなと思う。そんな感じだ。(読んでくれなくても構わない)

こうみえて(どうみえて?)宇多田ヒカルの書く歌詞はなかなかにアグレッシブである。『B&C』が、「アダムとイブの歌を書くのはどう?」と提案されて「あたしその話嫌いだし」と突っぱねた挙げ句にカウンターとして書かれた話は有名だ(あたしばっかりこのエピソードを引用してる気もするけど)。イギリス・デビューとなった『You Make Me Want To Be A Man』のプロモーションビデオが聖書の創世記にケンカを売った内容なのも、ここの長い読者なら御存知だろう(これはあたししか言ってないしな)。

幸いにも(?)中国は宗教国ではないのでこれらの描写が直接にあちら様の気分を害する事はないだろう。しかし、ヒカルが創作活動で今後己を曲げるとも思えない。毎作の有り得ないクオリティの高さを考えると、どうみても全曲命懸けで作ってる人が作品作りを妥協する事は想像できないのだ。クオリティが上がる場合の提案のみ受け容れるだろう。そんな人なので、今年の今というタイミングで大陸上陸するのは如何にも不都合ではないかと思う。何か考えでもあるのかな? ほんの半世紀前に同国で起こった身の毛もよだつ「文化大革命」(名前とエピソードがこんなに噛み合わないネーミングも珍しい)がどんなものかを授業ででも習った事のある世代は、戦々恐々としておりますですよ。

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「最愛」が全10話だときかされて「あそこから全部畳むのぉ!?」と驚いてるんだけど、ほんとにそれで終わりなんかな? ちょっと無理な気がするけど、いずれにせよ『君に夢中』が劇中で聴けるのもあと3回かもしれないと思うと切ないやら楽しみやら。

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の『One Last Kiss』がそうであったように、依頼元が宇多田ヒカルに心酔している場合、意図してようがしてまいが物語の終局は歌の歌詞に沿うようになっていく。意図云々より、目の前にある歌詞に描かれた物語に魅了されてしまうというのが的確か。ストーリーとしての美しさがそこにある以上それに倣いたくなるのがクリエイターの本能なのかもしれない。

それを踏まえると、「最愛」の物語も『君に夢中』のテイストに合わせた終局を迎えるのではないかというのが妥当なように思われる。つまり、『許されぬ恋』や『序盤は完全ノーマーク』といったキーワードを伏線回収しながら『どの私が本当のオリジナル?思い出させてよ』という問いへの答えを提示、しかし『真実を追いかける最中に私が私を欺く』という展開をみせそうだ、ってね。

サスペンスはバッドエンドとハッピーエンドどちらがいいかというのはサスペンス部分以外の特性で決まる感があるけれど、『来世でもきっと出会う』とか『ここが地獄でも天国』といった歌詞からは、周囲から見たら茨の道でも本人としては真実の愛を貫く、というような、バッドエンドのようなハッピーエンドのような、そうね、ア・リトル・ビター・エンドみたいな終わり方をするんじゃないかなというのが今のところの予想。既に15年前の被害者のひとりであるしおりも死んじゃってるしこれでハッピーエンドを迎えたという終わり方をしたら偽善的だもんねぇ。梨央と大ちゃんが幸せになってくれるならそれでいいと言い切れるんなら別だけども。加瀬さんファンが黙っちゃいないぞ。


『君に夢中』のミュージック・ビデオが発表になるのはその「最愛」第9回の放送の直前になるか。うまく流れを引き継げていけそうで、ほんとこの曲は幸せですわ。歌詞の内容自体は、今見てきたように幸せとは言い切れないんだけどもねぇ。

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さてその配信になった『君に夢中』のフル音源だが、いうまでもなく素晴らしい。ほんと外さんなぁヒカルは。

radikoで聴いてきたここ最近の印象では(連日オンエア情報を届けてくれた方々どうもありがとう。お陰で毎日『君に夢中』が聴けていました。)、季節感とも相俟ってその「冬感」の強さが印象的だったが、こうやって改めてロスレスでヒカルサウンドに包まれると、こんなにも色々と豊かな音色が鏤められていたのかと驚愕するやら嘆息するやら。

何よりもそこに、私は「海」を感じた。本当に色々な音が響いているが、これはクジラの鳴き声かな、こちらはイルカかな、なんだかウミネコみたいだぞ、カモメも飛んでいるのかな、押し寄せては引いていく波のような音、大きな波も小さな波もやってくるし、海底をうねるように進んでいく海流のイメージもあり、更には水面を吹き荒ぶ海風に聞こえるような音もあって、いやこれだけ海のイメージを喚起されたらそりゃ最後には人魚も歌い始めるわと妙に納得してしまった。兎に角あちらこちらにあれもこれも鳴っていて、その描き分け方は、曲として似ているわけではないがまさにドビュッシーの交響詩「海」を想起させるイマジネーションの奔流を印象派的に描いたものとなっていた。

これだけ豊富なアイデアを、しかし、全くせわしさを感じさせずに聴かせ切るのは一体どういうことなんだろうか。「音数が少ない」という感想を複数見掛けたが、そう言いたくなるのもよくわかる。音が鏤められているのにとっちらかっていないのだ。しっかりとひとつの楽曲としてまとめられている。

それはひとえに、総てのサウンドがヒカルの「歌」に焦点が合うように誂えられているからだ。どの音にも意図と意思を感じる。しかし印象派らしくそこは機能美というよりはもっと直接的な音色や旋律に依拠した聴感を重視していて決して観念的にはなりすぎない。故に『君に夢中』の、嘗ての『Stay Gold』などにも通じる非常に素直な動きをする旋律が殊に映えて際立つ。結果着地点としてはPop Musicになるしかないという、サウンドを眉根を寄せて解析しようとした人間を手玉に取る手品のようなサウンドだ。いつの間にココに辿り着いていたんだ!?と目を覚まさせられる。

ここまで趣向と技巧とノウハウを凝らしておきながら、いや、だからこそかな、聴き手は何も考えずにこの音の海を揺蕩う事が出来る。外の世界の厳しさと対照的に、優しく、大きく、そして切ない歌声がまぁ沁みること沁みること。これは疲れていれば疲れているほど効き目があるなぁ。

人はストレスに晒された時に海を見るだけでもそれを軽減する事が出来るというが、我々はこのせわしない日常の中で、遠く寒い冬の海まで出掛けなくてもこの『君に夢中』のサウンドに包まれることでそれと同等以上の効果を得ることが出来るようになったのだ。全く以てまたもやとんでもない楽曲を世に解き放ってくれたものだ宇多田ヒカルは。これを知ってしまったら、もうこの曲の無い世界線には戻れないよ。

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『君に夢中』の配信が無事始まり、さてではヒカルさん今回はいつ頃ツイートしてくれるかなぁ?また3週間後かなぁ?と思っていたら昨夜25時半にはもう呟いていた。なんという迅速な告知…! さぞ自画自賛だろうかなと思いきや

@utadahikaru:「君に夢中」の配信始まりました🥳 “Kimini Muchuu” is finally out! (I’m trying to finish an English version of it too…)
posted at 01:48:40

…めっちゃ普通!(笑) いやぁ虚と意表をいっぺんに突かれた感じですな。こう来るとは考えていなかった…のだけど英語でもなんか書いてあるね。…グーグル先生!

「私も英語版を完成させようとしています…」

なんと!『君に夢中』の英語バージョンを制作中ですとぉっ!? 発売直後になんたる爆弾発言。これ、英語圏民からしたらビッグニュースじゃないですか。

このニュース自体も驚きなのだが、それ以上に気になるのは「今それ言う?」ってとこ。リリースのタイミングでのサプライズを諦めてまで呟いてしまうということはもっと違うサプライズが…??

…と考えると、恐らく英語圏民のリスナーの方々はあるアイデアに辿り着いてしまうと思う。それを今あたしが書いちゃうのもどうかと思うけど多分それは必然だから機先を制したく。


その「あるアイデア」というのは

「次のニューアルバムはアルバム1枚まるごと日本語バージョンと英語バージョンの2つが存在する2枚組になる」

というとんでもない案だ。だって、既に『Face My Fears』には日本語と英語の2つのバージョンが存在しているし、『Find Love』は全編英語だし、更に『君に夢中』にも英語バージョンが存在していくというのなら他の曲も…!と想像しちゃうのは仕方がないじゃないですか。

しかし流石にそれはちょっと待て。ヒカルが常々折々言い続けてきた通り、ひとつの曲に違う言語の歌詞を載せるというのは恐ろしく難しい作業で。『光』と『Simple And Clean』ではメロディの方を変えないといけなかったし、『Sanctuary』と『Passion』の難産ぶりは連綿と語り継がれる程だ。ぶっちゃけ、いちから新しい曲を作るのと手間暇苦労苦闘辛酸苦汁は殆ど変わりないのではないか。だとするとフルアルバム10~12曲の日本語バージョンと英語バージョンを作るには単純に時間が足りない…! まだ『初恋』アルバムから3年半しか経ってないからね、とてもアルバム2枚分の作業は物理的時間的に無理っすよ。ずっと感染症禍もあったしな。

これが全7曲でミニアルバム2枚組ならまだ可能だ。つまり、今までに発表された『Face My Fears』『Time』『誰にも言わない』『One Last Kiss』『PINK BLOOD』『Find Love』『君に夢中』の7曲でそれぞれ日本語バージョンと英語バージョンを用意するなら来年春までには作り終えれるかもしれない。ボーナストラックに『Don't Think Twice』を加えればより鉄壁だろう。しかし、それでは日本語圏の一般リスナーは満足しないよねぇ。英語バージョンなんて「何言うてるかわからへんわ」て言われてスルーされるだけなんだから。

という訳で「全曲日本語バージョンと英語バージョンが制作された2枚組」というアイデアは、途轍もなく魅力的ではあるものの、発売時期を明言してしまった今となっては日程的にほぼ不可能なものだと思われる。英語コメントやリプライで待望論が生まれるかもしれないが、そこは少し冷静になっといた方がいいんじゃないかなぁ。

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さてこの投稿の後『君に夢中』が発売となる。radikoでフルコーラス聴いているので改めて聴いて衝撃が走るとかはないだろうが、高音質で聴くことで見えてくる事もあるかもしれない。

ハイレゾストリーミングが普及してくると曲作りそのもとが変わってくる。再生音質の変化はそのまま音楽性の変化を齎すのだ。

あたしはロックが専門(?)の人間だが、このジャンルは音質の変化に翻弄され続けてきた。2010代に入ってからあからさまにメジャーレーベルからギターロックがリリースされる機会が減った。ロックチャートはイマジンドラゴンズやマルーン5のようなギターを然程重視しないサウンドが上位を占めるようになった。どの時代もロックサウンドが途絶える事が無い日本市場本当に特殊だと思う。

2010年代になってスマートフォンとイヤフォンorヘッドフォンを使用するリスナーの割合が増えた。結果「耳元でギターをギャンギャン鳴らされるとうるさい」ってなったのだと思っている(私が勝手に)。似たような事態は1990年代初頭にも起こった。アナログレコードからCDに移行し高音部が悪目立ちするサウンドに変化した事によって、それまでチャートを席巻していた70~80年代のキンキンギラギラしたギターサウンドが敬遠されるようになり90年代に入る頃にはグランジ世代の低音を重視したギターサウンドに流行が移ったのだ。本当にあっという間だったなこの時は。

逆から言えば、昔ながらのキンキンギラギラのギターサウンドはアナログレコードのオーディオセットやAMラジオなんかで聴いてみると非常に心地よいんだなこれが。鳴っているだけで嬉しくなってくる。それをCDで再生するとなんとも耳障りになるのだから罪な話。


─昔話が長くなった。即ち、それと似たような事がこれからも起こっていくと思われる訳だ。2020年代に入りストリーミングがハイレゾ化するにつれ、より繊細で空間を使ったサウンドが主流になっていく。それに伴い、ヒカルの編曲にも変化が訪れるだろう。

注目はのひとつは低音だ。ハイレゾの低音は今までと違い音場を占拠しない。故に様々な高音部中音部を保ちつつ低音部を今まで以上に多才に強調できる可能性が広がる。

『Find Love』と『君に夢中』に関しては、共にヒカルの今までに無い“少し低音部を強調してみたパートが一部ある”のが特徴だ。全編に渡ってフィーチャーされている訳ではない、というのがポイントで、なんだか試しにやってみてますという感覚がある。恐らく小袋成彬コプロデューサーの影響が大きいのだと思うが、低音を強めつつアトモスフェリックなアレンジと両立していくのがこれからのサウンドメイキングの方向性になっていくのかなと。要するに鳴る楽器の定位がより立体的になっていくのではないか。

今までのサウンドだと、楽器は左右への拡がりがメインだった。今後はそれに加えてより奥行きのある定位が求められる。例えばギターが右斜め前の頭上で鳴る一方ピアノは左後ろの足許から響いてくる、みたいな事が当たり前になっていくのかもしれない。そういったサウンドへ向かう準備段階のアプローチが、特に『誰にも言わない』以降『One Last Kiss』『Beautiful World (Da Capo Version)』『PINK BLOOD』と続いてきているんじゃないかな。そこから更に『Find Love』と『君に夢中』がどんなサウンドになっているかに興味がある。ひとまず、『君に夢中』が解禁になる。ゆっくりヒカルの作り出した音世界に浸ろうと思います。

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一昨日のJ-WAVEスペシャル番組「MUSIC FUN! AWARD 2021」において「Best of mix 最優秀エンジニア賞」部門を『One Last Kiss』が受賞したそうな。あなめでたや。
https://twitter.com/jwave_2019/status/1463088464845438982

要はいろんな角度から今年話題になった楽曲を振り返るという番組だが(AdoさんとかAwsome City Clubとかね)、その中でも『One Last Kiss』のサウンドプロダクションは際立っていたのだろう。

そもそもヒカルさんの曲って日本のチャートの中だと浮いてるというか沈んでるというか兎に角異質なのよね。これがUKチャートとかだと違和感無さそうなんだけど、歌詞が日本語なのだから日本市場がメインにはなる訳で、故にプロ野球で言えばデイブ・スペクター並みに日本語の達者な助っ人外国人選手みたいな立ち位置に感じられる。なので代表としてエンジニアのスティーヴ・フィッツモーリスにインタビューしたというのもとてもしっくりきたり。

とはいうものの夜18時からという浅い時間帯の番組なのでそんな事情もわからずマイペースで語るフィッツモーリス氏のコメントをどう扱ったものかという空気だった(私ゃ後からradikoで聴いた)。まぁそうなるよね致し方なし。だったら彼の英語のコメントをフル尺で流してくれればこちらでと思ったが浅い時間帯ほど英語インタビューは英語部分そこそこで日本語訳に切り替えないとチャンネル変えられちゃうんだったな…。

ひとまず、聴き取れた所から感想を言えば、フィッツモーリス氏ってば随分とヒカルとの仕事に慣れてるんだなぁと。だからなのか関係ないのか、常により新しく挑戦しがいのあるサウンドに仕上がっているのかなと。遠慮がちなお仕事というより、次はどうやってやろうかという気概を感じましたわ。

恐らくフィッツモーリス氏は次のアルバムの楽曲でもエンジニアリングを担当してくれているだろうから、彼の今のコメントから今後の方向性を推察することも出来そうだ。時代の流れ的には、例えばSONYの360RであったりAppleのドルビーアトモスであったりと、より直接的に空間的なミックスを要請される場面が増えている。ならば今後はそういったデバイス向けのミックスや、ホームシアター向けのミックスなど多種の仕事が増えてもいいのではないかと思うのだがヒカルさん今まで5.1chとかのサウンドにあんまり手ぇ出してこなかったのよね。なので、リリースがあるかどうかはわからない、かな。

差し当たっては、しかし、来春に「収録ライブ配信」があるそうなので、そこで新奇なサウンドプロダクションがあるかどうかに注目だ。収録ライブというのがどういう形態なのか判明していないのでそれがフィッツモーリス氏の仕事の範疇になるか否かからして未知数だが、例えば映画館で単館上映するとかになったら結構なサウンドプロダクションが要求されるだろう。そこらへん、ちょいと楽しみにしておきますか。

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でその『君に夢中』の「冬感」演出に一役買っているのがピアノとシンセベースによるユニゾンプレイだ。あそこはこの曲の中でも特に印象的だよね。

これもこちらの勝手な推測(願望?)なのだが、この曲のピアノとシンセベースは打ち込みかもしれない。というのも、楽曲の中でこのパーツは「怯まない容赦の無さ」と「絶え間ない一貫性」を表現するべきだからだ。

冬といえば寒さでありそれは即ち「自然の厳しさ」だ。その厳しさとは「人間の都合を一切考えない」“無情さ”、情の無さの事。幾ら人間が寒いから勘弁してくれと訴えても全く聴く耳を持たず何の容赦も無い。傍若無人に冬の季節はその持ち味を遂行実現するのみなのだ。

その、自然のもつ機械的ともいえる容赦の無さを演出するには、『君に夢中』のもつ情感をたっぷり湛えた歌声を“全く無視する”サウンドが相応しい。つまり、ヒカルが感情を込めて歌っていてもそれに一切反応せずにただひたすらに次の音を出すことに集中し続けているような、そんな無機的なサウンドがここには要る気がするのだ。ならば人間に弾かせず機械にやって貰った方がいいように思われる。


歌唱と演奏の関係性というのは様々である。例えば『Passion』のようにほぼ同じラインを互いに歌い合う協働的な動きをする場合もあれば、『Animato』のようにそれぞれが結構勝手に派手な動きをする散文的な組み合わせもある。『HEART STATION』のように対位法的に3つのキーボードが鳴らされて相補的な関係を保つ場合もまた然り。斯様に曲毎様々なのだが、『君に夢中』での歌唱と器楽演奏の関係性は「対照」なのだと思われる。寒風吹きすさぶ冬の夜をピアノとシンセベースによる無慈悲なアルペジオで表現し、一方でヒカルによる歌唱は切ないながらもじんわりと暖かく、人の情に溢れている。家の外と中で寒さと暖かさのコントラストを描いているような、そんな対照を重視した編曲となっている。

ここらへんは少し『Stay Gold』と似ている。あれもサウンドで冬感を出しつつ、歌は優しく暖かかった。ただ、こちらの醸す冬感は、例えばダイヤモンド・ダストのような神秘的な煌めきであり、その浮世離れした浮遊感の演出の為にベースレスという方法論が選択されていた。

一方でこの『君に夢中』は、ピアノとシンクロするシンセベースとはまた別個にオーソドックスなエレクトリックベースが、こちらはいつも通りドラムス&パーカッションの補助としてボトムを支えている。『Stay Gold』ではゼロだったベースパートがこちらは通常の2倍。ここが今までの楽曲にない『君に夢中』の新奇さなのだ。

低音というのは音の指向性があやふやになり定位感がぼやける特徴がある。低音専用のサブウーファースピーカーは、部屋のどこに置いても鳴り方/聞こえ方としては然程変わりなく、常に部屋の(身体の?)真ん中で鳴っているように聞こえる。これは、裏を返せば、低音に2つ以上の声部を誂えても左右に寄らず真ん中で混ざり合ってしまいうまく対比が描かれないおそれがあるわけだ。radikoで聴く限り、そこらへんが実に巧く処理されているように聞こえたが、本当のところは明後日配信が始まってからハイレゾ音源などで確認してみないとわからないかな。


今年からApple Musicでは別料金無しでハイレゾストリーミングが聴けるようになっている。なのにiPhone/iPad/iPodがBluetoothが音質の低いAAC接続しか出来ないのは宝の持ち腐れ感満載だがそれは兎も角、『君に夢中』に関しても明後日から即日のハイレゾストリーミングが期待される。だがしかし、1曲前の『PINK BLOOD』が未だにハイレゾ配信されていないのが気に掛かるのよ。それより前の『One Last Kiss』EPや『誰にも言わない』、『Time』などはきっちりハイレゾロスレスのマークが躍っているのに。『PINK BLOOD』は、ハイレゾロスレスはおろかロスレス(CD音質相当)ですらない。『君に夢中』の配信はどうなるんだろうかと一抹の不安を覚える私なのでありましたとさ。

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さてもうあと40時間もすれば『君に夢中』のフルトラックが手に入る。ラジオで大体全貌は把握できてるとはいえいよいよだなという感慨。

時季、というのもあるかと思う。『君に夢中』が『Stay Gold』を連想させるのもその「冬感」に共通するものがあるからだ。これからの季節にピッタリなサウンド。

ピアノのアルペジオだけでもその寒々しい感覚は伝わってくるが、更にそこに種々のキラキラ効果音が加わることで「ああ、ヒカルも冬をイメージしてるんだな」というのが伝わってくる。メジャーレーベルの手掛ける新曲がリアルタイムにラジオから流れてくる以上季節感は切り離せない。そういう意味では『Find Love』に関してはこの夏という絶好の売り出し期間をスルーしてしまって本当に勿体なかったなと。映像は冬っぽいけどね。サウンドは夏真っ盛りに合ってたよねぇぇ。それはさておき。

『君に夢中』の方は無事順調に明後日発売されるということでホッと胸を撫で下ろす。折しも、今日明日と朝晩の冷え込みがぐっと厳しくなるということでいよいよ冬到来かという気分になっているところにやってくる新曲。なぜだかわからないけど天候を味方につけられる時って物事がうまくいってる証なのよね。『君に夢中』はかなりの追い風の中のリリースになりそうだ。まぁ僕らは向かい風の時はその時で『WINGS』を歌うだけなのでどちらに転んでも構わないっちゃ構わないんだが。

「最愛」第6話で、第1話の競技場で上と下に別れていた梨央と大輝の構図を、今度は歩道橋の上と下に別れて再現した場面で『まるで終わらないデジャヴ』の歌詞が流れてきたのは見事だった。この流れからすると、第10話とか11話で三度び上と下に別れた梨央と大輝のシーンが再現されるのだろうか。それとも今度こそ同じ目線の高さで二人は再会するのかしら。なんだか『ここが地獄でも天国』なシーンになってる予感もするのだけれど、多分時間も季節も巡った挙げ句になると思うので、そこでは『君に夢中』の「冬感」が最大限威力を発揮するのでは?と踏んでいる。どんな展開になりますやら。曲とドラマの相乗効果はまだまだ強くなっていきそうですね。

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『君に夢中』は今週無事配信が始まる。正式なフルコーラス音源にもう触れられるかと思うとホクホクするのだけど、先週書いた通りドラマの評判も相俟って同曲の評価が非常に高い。そうなってくると気になるのは、「CDとかアナログとか出さないの?」という点だ。

『君に夢中』、事前のスタッフの見立てよりも知名度が高まっているんじゃないかな? 未だYouTubeに動画が無いので再生数とかの指標がない。ほんと、今、どれくらい広まっているんだろうか。

例えば『PINK BLOOD』のMVは半年で1000万回再生くらいのペース(現在930万回余り)、『One Last Kiss』のMVは10ヶ月で5000万回再生くらいのペース(現在4800万回余り)だ。恐らくドラマ『最愛』は『不滅のあなたへ』より視聴率が遥かに高いと思われるので(2倍とか3倍とか?)、『君に夢中』のMVをいいところで公開したら上記2曲のちょうど間くらいのペースで再生回数が推移するのではないかと予想される。

(YouTubeは基本無料だが)サブスクリプション・ストリーミング・サービスが主流になってきたことを指して梶さんが曲のプロモーションに関して「今までは狩猟だったのが今後は農耕になる」と言っていたのを思い出す。初週の初動に総てを賭けるのではなく、ロングヒットを狙って気長に仕掛けていくスタイルに軸足が移りつつあるのだ。

確かに、今年は随分とひとつの曲についての話題を引っ張っている感じが強い。『One Last Kiss』のCDは3月9日の発売だが、1月にショートバージョンの解禁をして、今月11月26日には欧州アナログ盤がリリースされる。この間、映画の劇場公開やAmazon Prime Videoでの独占配信などで折に触れて『One Last Kiss』がアピールされてきた。それらの成果の結実が「10ヶ月で5000万回再生目前」という具体的な数字である。殆ど1年近く。やはり農耕タイプでひとつひとつ耕して積み上げてきた感慨が強い。

『PINK BLOOD』に関しても、アニメが全20話と5ヶ月近くに渡る長さだったことと、何よりエキシビションで大フィーチャーされてきたというのがある。11月現在も順調に全国行脚中で、これは来年1月まで続いていく。こちらも音源解禁が3月だったからそれこそ1年近くずっとプロモーションされていくことになる。

『君に夢中』の好評も、上記2曲と同様に、何ヶ月もかけてバトンを渡していくのではなかろうか。その為には、緊急企画になるかもしれないが、CDやアナログ盤の発売なんかも検討していいのかもしれない、という話なのです。恐らく、来春のアルバム発売まで引っ張れるっしょ。ドラマの放映がワンクールで年末までに終わった後も、『君に夢中』の物語は続いていく。いや寧ろドラマが終わってからが本番かもしれない。具体的にどんな展開や手法になるかはわからないが、宇多田ヒカル陣営も令和の時代に合わせたプロモーション戦略を練ってくる筈。うちらもそれにぼちぼち慣れていくのが今後をより楽しめるんじゃあ、あるまいか。

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今回のインスタはしっかりTwitterにも投稿してるな。よしよし。中身は落とし物シリーズ。片方の靴というのは片方の手袋より遥かに落とす難易度が低いはずなのに時々見るのよね。最近の落とし物でいちばん多いのは図抜けてマスクなんだろうけど。添えられた一言は『Hello, shoe. How’s your weekend been?』。「くつさんごきげんよう。週末はどうでしたか?」という少しアメリカンジョーク的なやりとり(?)。ん?もしや「シュー(片方の靴)」と「週末(しゅーまつ)」をかけてるとか?? だったらこっちも「(ひとり取り残されて)苦痛(くつー)だったよ」とでも返せばいいのか??などと日本語英語に跨がった益体の無い事も考えつつ。

こういうのって特に深い意味はないと捉えておいた方がお互いの為かな。詳細情報は12月9日に出すんでそれまでは下手なこと言えない、けど全く何にも無いというのも寂しいか、という感じか。何にも無いよりはずっといい。「No news is a good news.」ってのは、何にもやってないときに健康で元気だった実績を積んだ人でないとなかなか言えない事だからねぇ。

そういう意味では、こういうインスタ投稿は「まだまだ何も言わないよ~」というメッセージだと受け取っておくのがいちばんいいのかな。特に最近は英語やスペイン語?のリプライで、投稿本文こそ内容に関係なく「新曲のリリース日はいつですか?」という感じの質問をしてる人を見掛ける事が多い。実際に投稿してるのは数人なのかもしれないが、その後ろにその何十倍も同じ事を訊きたがっている人がいるようにも思え。このサイクルの中で「答えない」のならそれは「答えられない」のだろうと解釈することにしておこう。

実際、しっかり前に進んでるしな。この週末は無事大阪のエキシビションがスタートして様々な報告がTwitterに上がっている。今のところ特に真新しい事はないようだけど、大阪はこのあと開催期間中に『君に夢中』のリリースが控えてるからねぇ。何かあるかな何もないかな。


先週の「最愛」第6話のエンディングでの『君に夢中』は最早シンクロどころではなく、完全に歌詞をイメージしてカット割りを行っているレベルの当て嵌め方で最早あれではドラマが曲の為に撮られてた勢いで。もう、だったら『君に夢中』のミュージック・ビデオって「最愛」の映像をまるごと使っちゃえばいいのにとまで思わされた。

『誰かの願いが叶うころ』は「映画に出てた人が出演」したものでそれは独自に制作されたものだったけど、例えば『Beautiful World』のミュージック・ビデオは映画側の映像をほぼそのまま使っていた訳でな。実写とアニメの違いはあれど、過去に例がない訳じゃない。まずはドラマ映像を流用したバージョンのミュージック・ビデオを第一弾とし、第二弾に独自制作のミュージック・ビデオを投入する、という手もあるだろう。『桜流し』では先に河瀨直美監督による映画と直接関係ないミミュージック・ビデオが発表され、後に映画側の映像を使ったバージョンがYouTubeにUPされたが、それの逆順のリリースをしてみたらどうかってこったね。

まぁそこらへんはキッツキツのスケジュールの中で様々な方策が考えられているだろう。また今週も少しずつ新情報が出て来てくれれば。1度に3つも4つも新情報を出されてたら毎回心身が保ちまへんのんや…。

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人魚の話ばかりしていたらもう「最愛」第6話の放送か。早いなぁ。

『君に夢中』のフルコーラスが解禁になったというのに私があんまりその話を始めようとしてないのはシンプルな理由がありまして。Twitterで「最愛ドラマ」を検索するとまぁ『君に夢中』の絶賛されてることされてること。どうやら単純にドラマの視聴率が高いらしく、注目度は今クールドラマの中でも随一だってか。他のドラマ観てないので比較はわからないが、面白いもんね最愛。それで呟きの数も多いのだけど軒並み主題歌大絶賛。お陰でニマニマが止まりません。

で、そんな絶賛の数々を読んでるとあたしもうそれで満足しちゃってねぇ。ヤハハ。自分はこの日記で書きたいことを書いてる訳ではなくて(稀にそういう回もあるけどね)読みたい事を書いているので、読みたい事が他で読めたら自分でわざわざ書こうとはあんまりしないのでした。ケースバイケースだけどね。

まぁそんななので、『君に夢中』に関してはハイレゾで聴けるようになったらじっくり味わっていくかなぁというリズムになりつつあり。今週はまずは「リトル・マーメイド」からの影響の話が中心になったのであります。

これが『誰にも言わない』みたいにあんまり話題にならない曲だったら自分で書くことが増えるので熱弁が止まらないのだけどね。別に世間に対して逆張りをしてるとかではなくて、皆さんが絶賛している通り『君に夢中』は素晴らしい歌だと感じているのでそこは誤解のなきように。

それに、前から書いている通り、「最愛」の第6話~第8話あたりで『君に夢中』の使われ方が“神憑っている”と評される回が訪れそうなので、そこらへんのピークを捉えたくもあって。まだまだこの歌は盛り上がる予感が満載なのですよ。


で、そうそう、今日あたりからヒカルの「サイン入りポートレート」が配送&配達され始めているらしく。当選された方々おめでとうございます。人はこれだけ喜べるのかと嘆息したくなるくらい喜んでくれる人たちに当たってて傍観者としても大変嬉しい。プレゼントし甲斐があるってもんです。いやあたしがプレゼントしてる訳じゃないけどもっw

サインの日付は2021/11/10のようで、まぁ特に意味のある日でもないんだろうけど、あれこれを勘案するとこの頃ヒカルは日本に居たのかもしれないねぇ。サインは額装された状態で配送されたらしいので、そんな丁寧な作業をしてくれるのならポートレートだけをヒカルに英国から船便で送って貰う訳はないだろうし日数も足りないし。やはりレコード会社にヒカルが自ら赴いてその場でサインして真空パックの如くスタッフがそのまま額装してくれたとみるべきだろうかな?

今更言っても遅いけど、もしそうしたのなら、当選の10枚にプラス1枚してエキシビション展示用を作っといてくれてもよかったかもね。いやまぁ、もし万が一作っててくれるなら明日から始まる大阪で…ってそんなのあるんだったらもうアナウンスされてるわな。もっと早くに提案しときゃよかったー(後悔)。

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でまぁ、ティザー動画を観ればわかるとおり、『誰にも言わない』がない。ミュージック・ビデオがないんだから仕方ないといえば仕方ないのだけど、同じくMVのない『君に夢中』は最後に音声が挿入されているので1曲だけ爪弾き感。いちばん話題にならなかったとはいえその扱いはどうなのよ、という。

なら『Face My Fears』はどうなんだ、となるがあれはビデオがディズニーまみれなので「おいそれとは使えませんでした」という言い訳が立つ。率直に言って別枠扱いだわね。あのMV、Skrillexのページにはあるんだけど、この度登録数が150万人を突破した宇多田ヒカルオフィシャルYouTubeには無さそうなんだよな。なので、ティザー動画に使えないというのはありそうな話でして。

とか言ってるけど、『誰にも言わない』という曲は、そういうことがあろうがなかろうが揺るぎない曲なので、特に気にしなくてもいいかな。泰然自若としているよね。

それに、ティザー動画というのは日々更新されていくもの。今回も字幕が無加工フォントでなんだそれPowerPointかという感じなんだけど、「ティザー第一弾」という位置付けなら納得がいく。このシンプルさからスタートしてどんどん豪華になっていくっていうね。どうでもいいけど「ごうか」って入力して第1変換候補が「業火」の人、『あなた』の歌詞を手打ちしたことある人ですよね? はい、私もですよ。

なので前回どこかの時点で『君に夢中』のMVが加わるだろうと予想してみた訳だが、この流れなら準備が出来次第『誰にも言わない』や『Face My Fears』の、MVかどうかはわからないがオーディオ・トラックか何かが使われていくというのはありそうな事だわね。ティザー一個だけで判断するのは早計だわさ。

しかし、来春発売だというのに随分とアクセル踏み始めるのが早いよねぇ。もしかして12月9日にはアルバム・タイトルが発表になったりするのかなぁ!? 前作の『初恋』ってタイトルが物凄いインパクトだったので今回も期待してしまうけど、結局中身次第だからね。それについてはもう既に既発曲6曲のクオリティで保証されてるから、やっぱり泰然自若と構えておきますかね。

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へぇ、このタイミングでティザー動画公開か。ちょい出し宣伝映像ってやつだね。
https://youtu.be/lyhQbrCEPlg

内容は最近の曲のMVを繋げただけの簡易なものだが、何もないよりはずっといい。出来ることはやっちゃえばよいのよさ。

『君に夢中』配信開始まであと約1週間、且つ詳細発表が為されるデビュー23周年記念日までちょうど3週間。繋ぎとしては上々だろう。これで少しはプロモーション戦略が見えてくるかな?

今回、『君に夢中』のラジオ解禁と配信開始の間に2週間の間隔がある。この期間を利用して『HEART STATION』や『ファントーム・アワー』の時のように全国のラジオ局と連携した企画を催せればラジオ振興によかったろうに、この1週間特に何も起こらなかった。今時、ラジオから新曲が流れてきて気に入ったタイミングでストリーミングをライブラリ出来ないって結構な機会損失だと思うのだけど、これ単純に考えて、『君に夢中』が出来たのが結構ギリギリだった為何を仕掛けるということも出来なかったのではないかなと。

何しろ作詞作編曲と並行して(?)配信ライブの計画とリハーサルと収録までやってたんだから時間なんてどこにもない。アルバム制作にあたってはプロデューサーで現場監督だろうし、ライブを収録するとなれば、ヒカルの場合やってきて歌うのなんて仕事のほんの一部に過ぎず、かなりの時間が(プリ・)プロダクションに費やされているだろう。寧ろいつ『君に夢中』を完成させたのか訊きたくなるほどだ。

そんなこんながあってからのプロモーションなのでそこまで凝った仕掛けは出来なかったかなと。そして来週金曜日配信開始なのは、「最愛」第7話での主題歌の引用が過去最高にドラマティックだからなんじゃないのという気がしている。放送直後にアクセス爆上げを狙うのであればやはり金曜日配信開始にならざるを得ないわね。

そしてもうひとつ、国際的な感覚もあるのかもしれない。日本以外の国は金曜日が新譜発売日だからね。まぁアルバムの話ですが、なんだかんだでそこを中心にリリースデイトがまわっていますので。

となると、ですよ。これらの条件を想定すると、ここから8日後の11月26日金曜日に『君に夢中』のミュージック・ビデオが公開になるというのが流れになるんじゃないのかねぇ? ただ、流石に作り込んだ映像は無理だろうから、『Time』MVのようにワンコーラス短縮したバージョンのリリック・ビデオをYouTubeで公開、あたりが現実的かなぁ。でも、もし間に合っているなら、「配信ライブ」で歌われた『君に夢中』のパフォーマンス映像を超先出しでフィーチャーしてしまうのがいちばんテンションが上がるんじゃないでしょーか。いやそれは1週間後じゃなくて3週間後にとっておくべきかな…ともあれ、もし8日後に何らかの新映像が発表されたら大阪のエキシビションで大画面で観れる事になるので大阪在住の方々が羨ましい事態になるのでした。ホント、エキシビションが全国行脚してる間にどんどん事態が進展していきますねぇ。

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